流行語大賞のあれこれ!2024年の受賞語まとめ!

毎年12月に発表される流行語大賞。その年の世相を表す言葉が選ばれるので、興味深いですよね。 今回は、そんな流行語大賞の選考基準などのあれこれや、2024年の受賞語について詳しく解説していきます。 流行語大賞とは 「現代用...


この記事は約6分で読み終わります。

毎年12月に発表される流行語大賞。その年の世相を表す言葉が選ばれるので、興味深いですよね。
今回は、そんな流行語大賞の選考基準などのあれこれや、2024年の受賞語について詳しく解説していきます。

流行語大賞とは

「現代用語の基礎知識」選のユーキャン新語・流行語大賞とは、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するものです。
1984年に創始され、毎年12月初めに発表されます。「現代用語の基礎知識」収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出します。授賞が「トップテン=大賞」の方式になったのは第11回からです。それ以前は、【新語部門】【流行語部門】【表現部門】等を設け、それぞれに授賞語を選定していました。
選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれます。2024年の選考委員は、多様なバックグラウンドを持つ専門家で構成されました。選考委員のプロフィールは以下の通りです。

・金田一秀穂: 杏林大学教授、言語学者
・辛酸なめ子: 漫画家・コラムニスト
・パトリック・ハーラン: お笑い芸人
・室井滋: 俳優・エッセイスト
・やくみつる: 漫画家
・大塚陽子: 「現代用語の基礎知識」編集長

流行語大賞の選考基準

流行語大賞の選考基準は、その年に話題となった新語や流行語の中から、社会的な影響や話題性を持つ言葉を選定することにあります。選考基準には以下の要素が含まれます。

・ノミネート語の選定
流行語大賞は、毎年発表される「現代用語の基礎知識」に掲載されている約60語から選考委員が30語をノミネートし、その中からトップテンと年間大賞が決定されます。

・社会的影響
選考基準には、その年の社会情勢や文化を反映し、影響力があることが重要視されます。特定の事件やトレンドに関連して広まった言葉が評価されます。

・話題性
その年に広く使われ、多くの人々に認知されていることが求められます。一般的な会話やメディアで頻繁に取り上げられた言葉が候補となります。

・新規性
新しい言葉や表現が評価されます。これにより、その年の新しいトレンドや文化的な変化を反映することができます。

選考プロセスについて

流行語大賞のトップテンや大賞はどういうプロセスで決まっていくのでしょうか。
選考委員の辛酸なめ子さんによると「その年の新語・流行語大賞が世の中に発表されるのは、ノミネート30語が発表された時だと思うんですが、その前に、現代用語の基礎知識という本がありまして、そちらに掲載されている中から選ばれるというのが基準になります。なので、こちらの編集者の方が選んだ60語ぐらいがあって、そこで選考委員が“他にもこの言葉が流行ってるんじゃない?”というのをちょっと足して、その後、会議をしていく感じです。選考委員は大賞までは決めずに10語までは決めるみたいな感じです。大賞は編集部の方がバランスを考えて、決められるのかなと」とのことでした。選考プロセスは以下のステップで進行します。

①ノミネートの発表
毎年12月1日頃にノミネートされた言葉が発表されます。この時点で、候補となる言葉が公表され、一般からの反響も考慮されます。

②選考委員会による審査
選考委員会は通常7名で構成されており、各委員が候補語について議論し、最終的なトップテンと年間大賞を決定します。選考委員はその年の流行を反映した言葉を選ぶために、多角的な視点から評価を行います。これらの選考委員は、言葉の社会的影響や文化的背景を考慮しながら、流行語を選ぶ役割を担っています。彼らの専門性や視点が、流行語大賞の結果に大きな影響を与えるため、選考委員の構成は非常に重要です。

③大賞の決定
トップテンが決まった後、大賞は編集部によってバランスを考慮して決定されます。これは、単なる人気投票ではなく、その年の文化的背景や社会情勢を反映した結果となります。2024年のトレンドは、ファッション、食文化、テクノロジー、エンターテインメントなど多岐にわたりました。

ファッション
レザージャケット: クラシックなアイテムが再び注目されています。特に秋冬のファッションとして人気が高まっています。
ブラウンコーデ: 落ち着いた色合いが人気です。ブラウン系のアイテムを取り入れたコーディネートがトレンドとなっています。

食文化
アサイーボウル: 健康志向の高まりとともに再び人気を集めています。スーパーフードとしてのアサイーが注目され、カフェやレストランでの提供が増えています。

テクノロジー
BeReal: リアルタイムでの写真共有を重視したアプリが注目されています。ユーザーが日常の瞬間を共有することで、よりリアルなコミュニケーションが可能となっています。

エンターテインメント
K-POPグループ「ILLIT」や「ME:I」: 新たなスターが登場し、人気を集めています。特に若年層を中心に支持を得ており、音楽チャートでも上位にランクインしています。

2024年の流行語大賞ノミネート語

2024年の流行語大賞のノミネート語には、経済や政治に関連する「裏金問題」、スポーツ関連の「50-50」「初老ジャパン」などが含まれています。特に2024年は、芸人界からの言葉が選ばれなかったことが注目されています。

2024年流行語大賞受賞語

2024年の流行語大賞の受賞語は下記のとおりです。※()は受賞者

【年間大賞】
・ふてほど

【トップテン】
・裏金問題(神戸学院大学法学部教授 上脇 博之)
・界隈(毎日新聞デジタル報道グループ )
・初老ジャパン(パリオリンピック総合馬術日本代表チーム)
・新紙幣(埼玉県深谷市)
・50-50(ロサンゼルス・ドジャース所属 大谷 翔平)
・ふてほど(金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』)
・Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)
・ホワイト案件(受賞者なし)
・名言が残せなかった(パリオリンピック金メダリスト 北口 榛花)
・もうええでしょう(Netflix シリーズ「地面師たち」チーム)

まとめ

今回は流行語大賞についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。選考プロセスは多岐にわたり、単なる人気投票ではなく、言葉の社会的な意味や影響力を重視した慎重な判断が求められていることも分かりました。2024年のノミネート語も、その年の社会情勢や文化的背景を反映したものが多かったですね。その辺りを念頭に置きながら、今後の流行語大賞もぜひチェックしてみて下さい。