アシスタントプロデューサー(AP)のお仕事内容徹底解説!

APとは? APとはアシスタントプロデューサーの略でプロデューサーの補佐をする役割を担っています。 Dは番組制作の演出を行なっているのに対し、Pは番組内容の進行・統括を行ないます。 またDとP、AP、すべての役職において...


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APとは?

APとはアシスタントプロデューサーの略でプロデューサーの補佐をする役割を担っています。
Dは番組制作の演出を行なっているのに対し、Pは番組内容の進行・統括を行ないます。

またDとP、AP、すべての役職において、ADを経験したのちになるパターンがほとんどです。

今回は、APがどのような仕事をしているのか解説していきます。

ADの仕事内容に関してはこちらをご参照ください。

テレビ番組制作の裏方「AD」の仕事内容を徹底解説!

APの仕事内容とは?

 

定例会議・分科会への出席

定例会議は番組に関わる人全員が出席しています。APもまた同様です。
定例会議は、番組のラインナップを決めたり、作家さんからの宿題を確認したりする場です。
番組全体の流れを知る必要があるので必ず出席します。

また、分科会への出席もAPの仕事です。

分科会とは、各コーナーに関しての内容を詳細に打ち合わせる会議のことを指します。
APもADやD同様に、各コーナーに担当が振り分けられるので、
該当するコーナーの分科会がある際はAPも出席します。

タレントがロケを安全にできる企画なのか、コンプライアンスは守られている企画か、
VTRの内容は適切かなど、企画の段階からOAするまでの間、意見しながら細かくチェックしています。

 

番組全体のスケジュール確認

毎日の分科会の時間調整や、編集所の手配などのスケジュール調整もAPの仕事です。
この調整は、番組によっては「制作進行」と呼ばれる役職が行なう場合もあります。

ロケや収録が近いネタなどから優先順位をつけ、総合演出やP、Dなどの予定を聞き出し、
打ち合わせが円滑に進むように毎日スケジュールを組み、番組全体の関係者に共有します。
打ち合わせが押したり巻いたりすることを加味し、時間配分を考え、調整することも必要です。

また、編集のスケジュールを考え、編集所の予約を行なうのもAPが担う番組もあります。

編集所は高額なため、スケジュール調整を誤ると、追加で編集所や人員を押さえる必要が出てきます。
コーナーごとに編集時間が全く異なる場合があるので、

編集の流れを知っておくと、円滑に編集スケジュールを進めることができます。

以上のことを踏まえ、APになる前にADを経験しておくと理解が深まり仕事の効率化につながります。

 

③演者打ち合わせへの出席

演者がスタジオやロケに出演する際、必ず番組との打ち合わせを行ないます。
その打ち合わせに出席するのもAPの仕事です。

打ち合わせでは主に演出面に関する説明をするため、打ち合わせを進行するのはDの役割です。
APは、マネージャーに挨拶をしたり、演者側に演出面や食事などでNGがあった際の把握をし、
Dが作成した台本に、誤ってNG項目が含まれていないか確認したりします。

 

収録・ロケの連絡~ロケ後の対応

演者をキャスティングするのは、キャスティングPと呼ばれるPが担当しています。
APは、収録やロケに演者がキャスティングされ出演が確定した後に、事務所との連絡を任されます。
スケジュールの相談、演者側の帯同人数の確認、局メイクが必要か否か、食べ物のアレルギーや好みの有無などを事前に確認します。

事務所側からの要望を踏まえ、APもロケハンに行きメイク場所や休憩場所の下見、食事処の確認などを行ないます。

ロケ当日は、楽屋の準備をしたりアテンドをしたりなど、演者側が不自由なく円滑にロケを行なえるように尽力します。

ロケ後は、宣材写真やDが必要とするものを用意してもらうために、事務所に連絡し素材を提供してもらいます。

事務所の管理の範疇ではない映像素材や、演者が出演しているドラマの脚本家などに使用許諾を取るという作業もあります。

 

⑤番組SNSの運用

 

 

最近では、番組によっては、ツイッターやインスタグラムを運用しています。

投稿する文章を考えたり、アカウントを管理したりなど、DやADと連携しながら
APがメインになってSNSを運用している番組もあります。

ロケや収録の際、演者にSNS用の写真撮影をさせてもらう交渉をしたり、
撮影後、投稿予定の文章や写真を事務所にチェックしてもらいます。

使用しないでほしいものがあった場合は、誤って投稿しないように全体に共有したり、
フォルダ分けしたりするなど細心の注意を払って扱います。

 

⑥コーナー内容・VTRのチェック

番組の内容をチェックするのもAPの役割です。
番組によっては、コーナーが細分化されているので、ひとつひとつのコーナーごとに担当のAPが振り分けられます。
APは担当のコーナーに関わる打ち合わせに必ず出席し、DがつないだVTRをチェックします。

そこで借用映像の使用許諾が取れているかや、情報の裏どり、コンプライアンスのチェック、
スポンサーと競合の企業が出ていないかなど、細かいところをチェックし指摘しています。

Dが演出したいことが、コンプライアンス違反しどうしても放送できないということもしばしばあり、
時にはDと対立してまで意見すべき場面もあるので流されず主張することも大切です。

 

⑦PV・納品

編集が終わると、PV(プレビュー)と呼ばれる映像の最終確認を行ないます。
テレビ局の大きなスクリーンで番組のP、AP、D、AD、制作進行などその放送回に関わる人で>情報やテロップが間違えていないか、使用してはいけない映像を使っていないかなどをチェックします。
最終確認が終わると、納品を行います。
テレビ局の決められた納品所に行き、メディアを納品すればあとはOAを待つのみです。

また、テレビで放送される分のメディアとは別に最近では配信用の素材の納品も行なわれています。

ネット配信用の素材と配信用の指示書を作成し、ネット配信専門の部署に納品します。
地上波では放送できる素材でも、ネット配信になると料金が別でかかったりそもそも使用できないものもあるため、その内容を指示書に記載し、明確にする必要があります。

 

以上、APの仕事内容をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

番組によっては、さらに細分化されていたり、制作進行やADが担当している内容もあります。
上記でも説明しましたが、APになるにはADを経験しておくと、よりAPの仕事を円滑に進めることができます。

興味がある方は詳しく調べてみてください!