この記事を読まれている方はエンタメ業界での就職を考えて準備を進めている方が多いかと思います。そこで困るのが説明会での質問タイムや面接での逆質問タイム。
「何か聞いた方がいいのはわかるけど、何を聞けばいいのか困ってしまう」という人も多いかもしれません。
今回は逆質問でよくある質問や、反対にマイナスイメージをあたえてしまいかねないパターンなどをご紹介します。
前提
まず前提として、「これを聞けば絶対に良い」という逆質問はありません。最初にこれを言ってしまっては本末転倒になってしまうかもしれませんが、面接だったらそれまでの話の流れもありますし、面接官も人なので何が良い印象を与えるかは相性や運が作用する部分が大きいのです。ですので、今回も参考の一つとして読んでいただければ幸いです。
守るべきルール
テレビ業界の特徴として、面接回数の多さがあります。現場ディレクター・プロデューサー・人事・役員など様々な役職の人と話す中で、相手が答えられる質問をするようにしましょう。
例えば現場のディレクターに会社の方針や配属の決め方を聞いても相手が答えられませんし、人事や役員の人に現場のことを聞いてもわからない可能性が高いのです。ですから最低限のルールとして相手の職務を意識して質問しましょう。
また、説明会の中で話していた内容、採用ページや募集要項に書いてあること、調べればわかることを質問するのもマイナスイメージにつながる可能性が高いです。「何か質問しなきゃ」と思う気持ちはあるかと思いますが、相手は貴重な業務時間を削って面接官をやっている人ですから、最低限のマナーとして心得ておきましょう。そして回答をいただいた後には必ず、お礼を伝えましょう。
現場ディレクターやプロデューサーへの質問
①これまでに感動したことや、やりがいに感じたこと
現場で働き続けている人は、(当たり前ですが)今の現場に一番詳しい人です。また、それぞれ違った経験をしてきていますから、相手によって違う回答が返ってきますので、説明会で聞いてみるのも良いかもしれません。
②最初の仕事内容
新卒で入社した時にまず何をしたか、というのも現場スタッフの方が記憶に新しいところですので、聞いてみるといいかもしれません。当時工夫したことなど深掘りもしやすい質問ですので、面接の時に聞くと会話が弾む可能性があります。もしやってみたいことがあれば、「最初のうちから〇〇はやらせていただけるのでしょうか」と具体的に聞いてみましょう。
③今のうちにやっておいた方がいいこと
これは定番質問であり、端的にやる気をアピールできる質問でもあります。ただ、この質問は諸刃の剣で、面接官が聞かれ飽きている質問とも言えます。例えば「〇〇という仕事をされたと仰っていましたが、そのために〇〇は今から勉強した方が良いですか」など、相手の既にした発言とあわせて聞いた方が、テンプレートっぽくならずに良い印象になるかもしれません。
④働き始めてからのギャップ
こちらも気になる人が多い質問にはなりますが、少し危険が伴う質問にはなります。なぜなら「悪いギャップ」がどうしても最初に思い浮かんでしまう人が多いからです。しかし面接官は会社にマイナスなことは言えないので、結局何を答えたらいいのか先方が困ってしまうかもしれません。ですから、この質問は時と場合にもよるのですが、あまりおすすめではありません。強いていうのであれば、「希望と違う部署に配属されたけど、今はその部署が好き、これからも続けたい」と話しているような人にその部署について聞いてみる、などは有効な可能性があります。
人事への質問
①福利厚生
有給休暇の取得率や産休・育休についてなど会社の制度的な部分は人事部の人に聞いてみると良いでしょう。また、パンフレットに載っていた内容で調べてもわからなかったことなども聞いてみると、よく調べている印象を持ってもらえるかもしれません。
②部署配属について
これは人事の人でも詳細には知らないパターンもありますし、本当に会社によって違う部分なので聞いてみても答えが返ってくるか微妙なラインです。「新入社員の希望と各部署の希望を調整しながら相談する」などの当たり障りのない回答も予想されます。
役員への質問
①どんな人が活躍してる?
役員ともなれば先輩後輩同期と、たくさんの人をみてきているので、会社で活躍しそうな人を聞いてみるのはいいかもしれません。また、その方自身のことをきいてみるのも参考になるでしょう。
②一番思い出に残っている仕事・ターニングポイントになった仕事
役員になるまでにはその人がしてきた仕事がたくさんあるはずです。実際とても良い話をしてくれますし、自分自身も「それはいい仕事だし、こういう人が役員になるんだ」と素直に志望度が上がることでしょう。
困った時の特効薬!
今までの質問についても言えることではありますが、どうしても質問がないと思った時は、相手の経験について聞いてみましょう。その人の入社してからの経歴をきいてみて、気になったことやどの仕事が好きだったかなど聞けることはたくさんあります。自分のことを熱心に聞かれて嫌な面接官はいないですし、相手がどの立場の人でも通用する手段です。
まとめ
今回は、説明会での質問コーナーや面接での逆質問についてみてきましたがいかがだったでしょうか?色々なパターンを想定してみましたが大切なのは、それまでの話の流れを踏まえて質問すること、そして本当に聞きたいことを聞くことです。
逆質問はどうしてもテンプレートのような質問になりがちなので、「何もないからとりあえず聞いてみる」というような気持ちでは相手に伝わってしまいます。ですから、相手の経験や立場を踏まえた上で質問し、「聞いてよかった」と思えるような逆質問タイムにしましょう。