テレビ東京とほかキー局との3つの違い
テレビ東京はキー局のひとつであり、ほかの局にはない特徴があります。ほかのキー局と比べて、テレビ東京はどのような点が異なるかを解説いたします。
年収:ほかキー局よりも高水準
テレビ東京の年収はほかのキー局と比べて比較的高水準です。キー局の年収について比較してみましょう。
局名 | 平均年収 |
TBS | 約1460万円 |
日本テレビ | 約1358万円 |
テレビ東京 | 約1522万円 |
テレビ朝日 | 約1474万円 |
フジテレビ | 約1580万円 |
出典:
TBS 有価証券報告書
日本テレビ 有価証券報告書
テレビ東京 有価証券報告書
テレビ朝日 有価証券報告書
フジテレビ 有価証券報告書
フジテレビと比べると低いものの、それ以外のキー局よりは高めの年収となっています。過去には、フジテレビよりも平均年収が高い年もありました。そのため、年収については高い方であるといえるでしょう。
制作している番組:アイドル番組が強い
テレビ東京の番組は昔からジャニーズ系の出演が多く、現在もアイドル番組が強い傾向にあります。ジャニーズをはじめタレントパワーが強い番組を制作しているのがテレビ東京の特徴です。
テレビ局ごとに強みを持つ番組のジャンルは異なります。例えば、日本テレビは老舗や大手の制作会社へ委託しているケースが多いため、長寿番組が多いという特徴があります。
TBSは報道番組に強い傾向がありますが、現在はドラマにも力を入れているのが特徴です。話題になるドラマについても、TBSが制作したものの割合が増えてきています。
テレビ朝日は視聴者の平均年齢層が高めであるため、朝の帯番組(情報番組)の視聴率が高いです。視聴者層を広げるために、さまざまな工夫をしています。最近では若年層の視聴者を獲得するために、テレビとメタバースを掛け合わせたり、声優などのジャンルに進出したりしているのが特徴です。
フジテレビはバラエティに力を入れており、セットの豪華さやデザイン性が他局と比べて高いです。
このようにキー局ごとに番組制作の方向性は大きく異なります。
特徴:ロケVTRへのこだわりが強い
テレビ東京はロケVTRへのこだわりが強いです。テレビ東京は番組制作にかけられる予算がそれほど多くはありません。そのため、企画に力を入れており、ロケVTRにこだわっているのもその一環なのです。
そのほかのキー局は以下のような点に力を入れています。
・テレビ朝日もネット放送で新しい挑戦を行なっています。
・フジテレビはイベントやコンテンツ事業に力を入れています。
それぞれ違った特色があるので、就活をする際にはどういった点に惹かれたのかを明確にして応募しましょう。
テレビ東京の強みと魅力は?
テレビ東京とほかキー局との違いについて説明してきました。テレビ東京ならではの強みは数多くあります。ここではテレビ東京の強みと魅力について解説いたします。
ライツ事業の収益が高い
テレビ東京はライツ事業の収益が高いです。ライツ事業とは原作以外の形での作品展開を手掛けることです。テレビ局はテレビ番組だけを作っているように思えますが、そうではありません。
テレビ東京においては、対面イベントを行ったり、グッズの商品展開をしたりしています。現在は放送事業よりもライツ事業の方が、粗利益率が高くなっています。
アニメのライツ事業は特に高い粗利を得ており、全収益の約4割にもなります。今後もアニメのイベントやグッズ展開には力を入れていくと考えられるでしょう。
資産効率が高い
テレビ東京は資産効率が高いのも特徴です。少ない資金で多くの収益を生み出すという構造をとっています。実際にテレビ東京の制作費は他局の半分かそれ以下であり、制作コストについては圧倒的に安いといえるでしょう。
放送対象地域は、全国の6割〜7割と幅広い点も特徴です。独創性のあるコンテンツ制作を行っており、多くの収益を上げているのがテレビ東京の大きな長所といえます。
社員の評価基準は将来性・潜在能力
テレビ東京は、社員を評価する際にポテンシャルの高さをチェックしています。もちろん、実際にどのような結果を出したのかも重要視しているでしょう。ただ、将来性や潜在能力も評価することで、未来への投資を行っているのがテレビ東京の特徴なのです。
評価のうち実績が占める割合は半分以下となっています。目先の数字だけではなく、社員のもっている能力も最大限評価しているのです。
まとめ
テレビ東京の特徴は、他局に比べてアイドル番組の制作に力を入れていたり、ライツ事業を盛んに行っていたりする点です。
テレビ東京への就職を考えている方は、自分なりに理解を深めることが大切です。他局の方が優れているポイントもあるため、就職活動時は多角的に情報収集を行うようにしましょう。