色々ある!ディレクター職の種類!クリエイターとの違いは?

ディレクターとは? 映像を制作する仕事では、ディレクターとクリエイターという肩書きがあります。どちらも自分で撮影して自分で編集するという点では共通しています。では、ディレクターとクリエイターにはどのような違いがあるのでし...


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ディレクターとは?

映像を制作する仕事では、ディレクタークリエイターという肩書きがあります。どちらも自分で撮影して自分で編集するという点では共通しています。では、ディレクターとクリエイターにはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、ディレクターとクリエイターとの違い、ディレクターの仕事内容について詳しくご紹介します。

ディレクターの種類

ディレクターは、主にテレビ制作や放送業界で使われており、テレビ番組やラジオ番組、CMを演出する人をディレクターと称します。テレビや放送作家業界においては、次の4種類に分けられます。
・テレビディレクター
・番組ディレクター
・CMディレクター
・ラジオディレクター

さらに、テレビディレクターは主に次の4種類に分けられます。
・キー局テレビディレクター
・地方局テレビディレクター
・番組制作会社テレビディレクター
・フリーテレビディレクター

また、その他の業界でも、ディレクターという肩書きはあり、次のような種類があります。
・Webディレクター
・クリエイティブディレクター
・イベントディレクター
・アートディレクター
・空間ディレクター
・音楽ディレクター

ディレクターの役割と仕事内容

では、ディレクターとはどんなことをするのでしょうか。
ここからは、テレビディレクターの具体的な仕事内容を紹介します。

テレビ番組を制作するチームの指揮者

ディレクターの仕事は、自分でカメラを持って撮影して編集するということもありますが、本来は、撮影はカメラマンや音声、照明マンで組まれたクルーの役割ですし、編集においても編集所では専任者がいます。ディレクターは、テレビ番組を制作するチームの指揮者という立ち位置なのです。

それぞれの工程で作業をする人たちの指揮をする

テレビ番組は予算が削減されて、ひとりがこなす役割が増えてきました。機材やソフトの開発で専門知識がなくても扱えるようになった技術の進歩も後押しされたというのもあります。とはいえ、テレビ制作に関わるスタッフは多人数。そして制作工程も多いという特徴があります。
撮影までに下調べをして構成を組み、台本を作るといった準備をしますが、それぞれの工程では、演出やプロデューサーのチェックが入り、それをクリアしないと次に進めません。撮影が終わって編集をしますが、編集でも最低3回は試写をして修正をします。
その都度演出やプロデューサーのチェックが入り、OKを貰うとさらに仕上げの編集をしてナレーションを書き、ナレーションと音楽を入れます。ここでも、工程ごとにチェックが入ります。
それぞれの工程で作業をする人たちの指揮をするのがディレクター。もちろん、自ら執筆したり撮影したり編集も含まれます

ディレクターとクリエイターの違い

クリエイターは、「動画クリエイター」「映像クリエイター」と称されています。映像を自身の作品として制作していて、主にネットで公開していることが多いと思います。ディレクターとの違いは何かというと、活躍している場所がテレビなのか、テレビ以外なのか。ディレクターは前述のとおり、活躍する場所がテレビになりますが、クリエイターは活躍する場所がテレビ以外になってきます。そしてもう一つの違いは、その作品に誰が関わっているのか、ということ。
ディレクターは、各工程で作業する人たちを指揮しますが、私はこういう映像がみたいから作ってみたというのがクリエイター。自ら撮影して編集をして、どのタイミングでどこに配信するかも自分で決めます。まとめると、ディレクターは、専任のスタッフを抱えて、指揮する人。クリエイターは、ほぼ一人で制作する人と言えるでしょう。

ディレクターに向いている人

そもそもディレクターの仕事はどのような人が向いているのでしょうか。ここではディレクターに向いている人の特徴をご紹介します。
ディレクターは大勢の人を指揮したり、時には説得したりしなくてはなりません。多くの人と仕事をするのは、仲間になれますが、ときには衝突も起こります。それもわかったうえで、大きな作品を作りたいという人が向いています。こだわりの強い人や、人づきあいが苦手な人は向いていないでしょう。予算が削減されているとはいえ、専門の知識や技術をもった人たちが関わり、タレントを使っていろんなところで撮影ができるので、自分ひとりではできません。そのスケールメリットはあります。
一方、表現方法や撮影、編集にこだわりのある人、自分の個性を発揮したい人はクリエイター向です。ほかの人と一緒に制作するのが苦手だったり、自分が伝えたいことや表現したいことが確固としてある人が向いています。

ディレクターになるには

ディレクターになるには、大学や専門学校を卒業して、テレビ局やテレビ番組制作会社や派遣会社に入り、ADからキャリアをスタートさせ、経験を積んだうえでディレクターになる、というのが主流です。撮影や編集といったスキルよりも、歴史や文化、世界情勢やスポーツなど専門的な知識を持っていたり、いろんな背景を持った人と交わったり、いろんな場所へ自ら飛び込んでいったような経験をしていると活かされます

年収

ディレクターの平均年収は464万円です。日本の企業全体の平均年収は、422万円なので、比較するとディレクターの平均年収は平均的と推測されます。ディレクターのなかでも平均年収が高いのはキー局テレビディレクターの1,200万円です。次いで、地方局テレビディレクターの900万円、番組制作会社テレビディレクターの600万円、フリーテレビディレクターの400万円となります。ただ、フリーの場合には、自分の力量次第では、沢山番組を掛け持ちしてガンガン稼ぐ1,000万円プレイヤーもいます。

まとめ

ディレクターは、テレビ番組を制作するチームの指揮者なので、番組を作る上で大変重要な役割を担います。とても忙しいイメージのディレクターですが、自分の責任感やリーダーシップを活かせるやりがいのある職業のひとつといえるでしょう。