ADを目指すなら必見!タイプ別ディレクター攻略法

AD(アシスタントディレクター)はその名の通り、ディレクターのアシストをする仕事。ディレクターと一番関わることが多く、一緒に仕事をすることが多いです。そのディレクターの性格をいち早く掴み、どれだけ上手く関わっていけるかが...


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AD(アシスタントディレクター)はその名の通り、ディレクターのアシストをする仕事。ディレクターと一番関わることが多く、一緒に仕事をすることが多いです。そのディレクターの性格をいち早く掴み、どれだけ上手く関わっていけるかが仕事を円滑に進めるためのカギと言っても過言ではありません。
ということで、今回はディレクターへの接し方の極意とタイプ別ディレクターの攻略法を伝授していこうと思います。この業界ならではのものもたくさんあるので、参考にしてみてください!

ディレクターへの接し方の極意

では具体的にディレクターへの接し方の極意をお伝えします。

話しかけるタイミング

まず、大切なのが「話しかけるタイミング」!
どの業界でも、上司への話しかけるタイミングはかなり難しいですよね。
ただ、この業界では絶対に話しかけてはいけないタイミングというのが存在します。
それは「イヤホンをしながら作業をしている時」。これは基本的に編集中の場合が多いのです。ディレクターが編集している時はかなり集中しており、途中で話しかけるのは言語道断。話しかける前に遠くから様子を見て、イヤホンをしている場合は時間をあけて話しかけにいきましょう。ただし、場合によっては動画を見ているだけという可能性もあるので、バレない程度にパソコンの画面をチラッと見て判断するのもアリです。

ディレクターを待たせない

ADは基本的にディレクターとセットで仕事をすることが多いため、ディレクターから「あれリサーチしておいて」、「この買い出し行っておいて」など仕事を振られることが大半です。また、「このリサーチ資料送っておいて」、「これって何時からだっけ?」と質問されることも。
そのほとんどがLINEなどを通じて連絡がきます。その際に1時間〜2時間返事をしないのは絶対にNG仕事中は携帯の通知をONにするなど工夫をして、連絡が来たらすぐ返信できるようにしておきましょう。会議中などを除き、10分以内で返信をするのが理想です。

呼ばれた時に手ぶらはNG

ディレクターから仕事を振られる際に「ちょっとこっち来て」と呼ばれることもあります。
その時は必ずメモ帳(携帯のメモでもOK)を持っていきましょう!
もちろん、教えてもらったことをもう一度聞くというのは失礼に値します。それに加え、基本的に常に忙しそうなのがディレクター。聞きそびれていたりすると、もう一度確認しに行くのは至難の業。自分のためにもきちんとメモを取り、確認し直さなくても良いようにしておきましょう。

一度は「はい」と飲み込む

ディレクターから振られる仕事の中には、「内容的に許可を取るのが難しい」、「明らかに予算的に実行は難しい」などかなり厳しいものもあります。しかし、まずは「はい」と飲み込むのがベストです。自分ができないと判断したのと、一生懸命やった結果できなかったのとでは、印象が全然違います。不信感を持たれない為にも、「絶対無理だ…」と思ったことも一度は飲み込みやってみましょう。その上で難しかった場合、なぜ出来なかったのかというのをしっかり説明出来るようにしましょう。その説明がちゃんとできればきっと納得してくれます。

エアコンの温度は大事

暑がりのディレクターと、寒がりのプロデューサーと言われるほど暑がりで有名なディレクター。編集所などで一緒に作業する時はエアコンの設定は低めにしておきましょう。ADは寒いと感じることが多いので、脱ぎ着できるような羽織ものを一枚持って、調整できるようにしておくと良いでしょう。

お腹を空かせているときは要注意

ディレクターがお腹を空かせている時は機嫌が悪くなりやすいので要注意のサインです。
確認ごとやチェックは一度おいて、先にお腹を満たしてもらいましょう。編集所で一緒に作業している時は、ご飯を頼むのもADのお仕事なのでディレクターやエディターさんの様子をしっかり見て、ちょうど良いタイミングでご飯が届くように逆算しながら注文すると良いでしょう。

タイプ別ディレクター攻略法

次に、実際にいたディレクターのタイプとタイプ別に本当に効果的だった攻略法をお伝えするので、是非、参考にしてみてください!

心配性すぎるディレクター

口ぐせ:念のため〇〇しておいて

このタイプのディレクターは、ロケ前に必ず持ち物チェックをしたり「これってどうなってる?」とすぐLINEで確認したり…という特徴があります。また、ロケが長いというのもこのタイプのディレクターあるある。
撮りこぼしを防ぐために、絶対に使わないだろうというものまで全パターン撮っておこうとなり、ロケが長引くのです。ただ、心配性すぎる反面、ミスが少ないというのが特徴の一つでもあります。

では、心配性すぎるディレクターの攻略法をお伝えします。

①常にプランCくらいまで考えておく
もしAがダメだった時どうする?Bが上手くいかなかったら?という考えなのが心配性ディレクター。常に別の案を提案できるように準備しておくのがベスト。実際ロケなどでは思いもよらないハプニングなどが起きたりすることもあるので、バックアップがあるとロケが円滑に進むでしょう。

②これはある?あれはある?にすぐ対応できるよう準備必須
初めて一緒に仕事をする際は難しいかもしれませんが、2回目3回目になってくるとどんなことを聞かれるか、何を準備してと言われるかわかってきます。なので聞かれる前、言われる前に準備して安心させてあげましょう。

③文面にして報告する
ロケ詳細や、ロケ準備物などディレクターから聞かれそうなものは文面に残して報告しましょう。そうすることで毎回ADに聞く手間を省くことができるし、確認漏れ・報告漏れを防ぐことができます。

ケツ合わせディレクター

口ぐせ:あれいつだったっけ?いつまでに出せばいいんだっけ?

このタイプのディレクターは、他の番組を兼任していたりする売れっ子のフリーディレクターに多いです。常に色んな番組の会議や編集に追われていて、バタバタしているのが特徴。会議の資料が直前にならないと送られてこなかったり、確認しているものの返事が中々こなかったり…ということが度々発生します。

では、ケツ合わせディレクターの攻略法とはどんなものでしょうか。
”チェックして欲しいことは早め早めに”

ギリギリに確認しても忙しくて間に合わないということも度々。なので、このタイプのディレクターにはとにかく「早め早め」を意識しておきましょう。期日があるものに関しては、本当の期日の2日前くらいを伝えておくのがベターです。
また、忘れられないようにLINEや口頭で随時連絡して、常にリマインドをするようにしておくと良いでしょう!

楽観主義ディレクター

口ぐせ:大丈夫っしょ!いい感じにまとめておいて!

このタイプのディレクターはADが一番関わりやすく、テンションが高く場の雰囲気を明るくしてくれるような人が多いです。ただ、楽観的なため何か起きた時のバックアップを考えられていなかったり、ミスが発生しやすいことも特徴として挙げられます。
なので、攻略法としては、ADでバックアップできるようにしておくことをお勧めします。もしこうなった時はこう対応する、とAD内で考えて事前に準備しておくと良いでしょう。また、ロケ準備などチェックしてもらうときは、このディレクターだけのチェックでは怖いので、違う先輩にも必ずチェックしてもらうようにしましょう。

家族大好きディレクター

口ぐせ:うちの子がさ…、早く帰らなきゃ!

このタイプのディレクターは「優しい」、「口数が少ない」、「静かめ」であることが多いです。元々怖かった人が子どもが生まれた途端優しくなるパターンも。携帯の待ち受けやLINEのアイコンが子どもになっていることが多いのでチラッとチェックしてみてください。
家族大好きディレクターの攻略法は、「子どもの話や、家族の話を聞いてあげる」ことです
子どもの話をしていると機嫌が良くなるので、定期的に聞いてあげましょう。写真とかないんですか?とか聞いてあげるともっとテンション上がるのでこちらも使ってみてください。
この時意識しておくことが”リアクションを大きくする”ということです。「可愛い〜!」などたくさんリアクションしてあげると、すごく喜んでくれます。また、家族がいるため土日は稼働せず平日に詰め込むことが多いのも特徴の一つ。土日のことも考えてスケジュールを組んであげると、気の遣えるADとして心を開いてくれるかも?

口数少ない職人気質ディレクター

このタイプのディレクターは、コミュニケーションが苦手で挨拶しても無視されるということが度々あるのが特徴であり、ディレクターの中でも結構多いタイプであるのが現実です…
しかし、このタイプにも攻略法があるので安心してください。まず”無視されても話しかけ続ける”ということです。心折れず、話しかけ続けましょう。コミュニケーションを取るのが苦手なだけで、話しかけると意外と話してくれたりします。また、お菓子をあげたりすると喜んでくれたり、軽くいじったり褒めたりすると喜んでくれるので、積極的に自分から関わりに行ってみましょう!

 

他にもクセのあるディレクターは沢山いますがADの間はDに合わせて円滑に進めることが重要です。それでも困った時はプロデューサーに相談するのも一つの手です。自分なりの攻略法を見つけて、楽しく仕事が出来るといいですね。

まとめ

テレビ業界ではなくても色々な性格の人と仕事で関わり、嫌な思いをすることもしばしばあるかと思います。特にテレビ業界はクセのある人が多いのも事実です。しかしまずは番組を成立させることが最優先!自分の頑張りを無駄にしない為にも、番組をより良いものにするためにも、一番近いディレクターとの関係性をより良いものに出来るようコミュニケーションを取ってみてください!