そもそもエンタメ業界とは?
作品・パフォーマンス・サービスなど人々を楽しませるコンテンツの制作を担うエンタメ業界ですが、そのジャンルは多岐にわたります。エンタメ業界への就職を考えている場合、どんなジャンルがあるか確認しておく必要があります。漠然とエンタメ業界への就職を希望していても、ジャンルを絞り込まないと具体的な候補を決められないためです。
エンタメ業界に含まれる代表的なジャンルは下記のとおりです。
・テレビ・ラジオ
・音楽
・映画
・アニメ
・ゲーム・玩具
・出版
・イベント
・舞台
・レジャー
さらに、各ジャンルの中でも、具体的な業務内容が異なります。以下は業務内容の一例を挙げたものです。
・プロデュース
・制作
・広報
・マーケティング
・販売
・運営
・技術スタッフ
・事務
どの業務もエンタメ業界には必要不可欠です。エンタメ業界に就職後、どんな業務に携わりたいかを事前に考えておきましょう。
エンタメ業界の就職が難しいといわれる理由
華やかなイメージのあるエンタメ業界に憧れ、就職活動していく中で、「エンタメ業界への就職は難しい」といわれた経験のある方もいるのではないでしょうか。なぜ、エンタメ業界への就職は難しいといわれるのか、その代表的な理由を紹介します。
業界に人気があり競争率が高いから
エンタメ業界は、ほかの業界と比較すると採用人数が少ない傾向にあります。採用人数を絞ることで、人材育成に力を入れるためといわれています。
採用人数の少なさに加え、エンタメ業界の人気の高さに相まって競争率も高くなるため、不採用となる人が多数発生するのです。中には記念受験する学生も多くいます。特に、大手のエンタメ関連会社では、倍率が100倍を超えることも珍しくありません。
希望するエンタメ業界で就職するには、高い競争率を勝ち抜くための努力が必要です。
スペックが高い志望者が多いから
エンタメ業界の志望者の中には、有名大学を卒業している人やTOEICのスコアが900点以上の人など、スペックの高い志望者が数多く存在します。
たとえスペックが高くとも、エンタメ業界の高倍率の中では必ずしも希望の会社に就職できるとは限りません。
難しいエンタメ業界への就職を成功させるコツ
難しいといわれるエンタメ業界への就職もコツを押さえて就職活動に臨めば実現できる可能性が高まります。ここからは、エンタメ業界への就職を成功させるコツを紹介します。
業界への理解を深める
志望する会社だけでなくエンタメ業界全体について理解を深める必要があります。エンタメ業界のビジネスモデルについて学ぶほか、業界の現状と課題を知ることも大切です。
音楽業界を例として紹介すると、音楽配信の増加にともない、CDやDVDなどのオーディオレコードや音楽ビデオなどパッケージソフトの売り上げ減少傾向が続いています。これに加えて、サブスクリプションサービスの中でも、ライブ市場の急成長によりビジネススタイルが大きく変化しています。
収益モデルもダウンロードサービスから定額で提供するストリーミング配信に変化しており、ユーザーの音楽の楽しみ方も大きく変わりつつあります。
このように、エンタメ業界は時代の流れに沿ってビジネスモデルが変革の時期を迎えています。自分が興味のある業界をしっかりと研究し、理解を深めることが大切です。
志望動機を深堀りして作り込む
倍率の高いエンタメ業界への就職活動を成功させるためには、志望動機の作成方法にもポイントがあります。志望動機を考えるには、自己分析を行うことが重要です。
たとえば、映画業界への就職を希望するのであれば、「映画が好きだから映画を作りたいと思った」という志望動機だけでは足りません。映画が好きになったきっかけや映画に関する思い出、映画を通じてどのようなことを人々に届けたいか、具体的に映画業界のどの仕事にチャレンジしたいかなどを志望動機に盛り込むことが大切です。
自己分析を入念に行うと、志望動機に説得力が生まれます。加えて、志望する企業の社風や特徴を志望動機と関連付けることも大切です。志望先の企業が目指す未来と、自分の目標が一致していることをアピールできれば、唯一無二の志望動機が完成します。
企業についての情報は、公式サイトや決算説明資料などから得ることができます。そのほか、カジュアル面談をはじめ採用担当者と話せる機会があれば積極的に活用することをおすすめします。
エンタメ業界の就職に関するよくある質問
ここからは、エンタメ業界での就活において、よく聞かれている疑問点とその回答を紹介します。
エンタメ業界は激務?ホワイト企業はある?
エンタメ業界の中でも、テレビ業界はフレックスタイム制の導入が多く、勤務時間が不規則な現場であるケースも多くみられます。なかには休みが取りにくく激務である、いわゆるブラック企業もあるとのイメージを持っている人もいるかもしれません。
エンタメ業界の企業でも、社員が働きやすい環境を整えているホワイト企業も多数存在します。ホワイト企業であるかどうかを判断するには、以下のポイントをチェックしてみましょう。
・法定外福利厚生が充実している
・有給休暇が取得しやすい
・残業時間が短い
・社員の平均勤続年数が長い
・平均年収が高い
・会社の利益率が高い
法定外福利厚生とは、会社が独自で定めている福利厚生を指します。住宅手当・通勤手当・健康診断補助・社員食堂などが含まれます。
エンタメ業界にもホワイト企業はあるため、しっかりと企業調査を行うことが大切です。
エンタメ業界の就職に有利な大学や学部は?
エンタメ業界の就職において、大学や学部を気にする必要はありません。大手企業の採用実績校には、有名大学の名前が多数上がっていますが、必ずしもその大学に通っていたから受かったというわけではありません。就活において、自己分析や企業分析を積み重ねた結果、採用に至ったのです。
エンタメ業界に向いている人は?
先述したように、エンタメ業界にはさまざまな業種や仕事内容があります。エンタメ業界に就職するのに、特定の能力が求められるわけではありません。ただし、どの仕事でも多くの人と関わりながらコンテンツを作り上げるため、ある程度のコミュニケーション能力は求められます。
ほかにも、エンタメが好きな人・人を楽しませたい人・流行に敏感な人・情報に対する感度が高い人などがエンタメ業界に向いているといえます。
テレビ業界を希望する人は、並行してライブやコンサートなどを手掛けるイベント会社の選考を受けるケースも多くあります。幅広い情報を収集できるようアンテナを広げておくことが大切です。
まとめ
エンタメ業界への就職にはハードルが高いものの、自らの行動次第で採用につなげることができます。難易度が高いからといって諦めるのではなく、今回紹介した内容を参考に、エンタメ業界への就職に向けて取り組んでみてください。