エンタメ業界の志望動機の書き方は?押さえておくべきポイントを解説

学生の就職先として人気の高いエンタメ業界。就職を目指している学生が就職活動を有利に進めるためには、ほかの志望者と差別化を図る必要があります。 そこで重要となるのが志望動機です。志望先の企業に熱意が伝わる、自分ならではの志望動機を作ることができれば、内定へ1歩近づきます。 本記事では、エンタメ業界の志望動機を作るときのポイントや、事前に用意しておきたい内容について紹介します。


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エンタメ業界の志望動機として押さえておきたい内容

エンタメ業界の志望動機を考えるうえで、次のような内容を押さえておく必要があります。

どうしてエンタメ業界を志望したのか

エンタメ業界を志望した理由を簡潔に書く必要があります。エンタメ業界は、人々に娯楽を提供する仕事です。志望動機に「人を楽しませる人材になりたい」と書く人も少なくありません。

人を楽しませたいという想いは、エンタメ業界を志望した理由のひとつになります。しかし、志望動機としては具体性に欠けており、志望度を評価してもらえないおそれがあります。ほかの志望者と差別化を図るためには、自己分析を綿密に行い、自分の経験に基づいて、なぜその業種でなければならないかをよく考えることが大切です。

この企業を志望した理由

エンタメ業界には、さまざまな業種があり数多くの企業が存在しています。どの業界の就職活動にも同じことがいえますが、志望先の企業でなければならない理由を簡潔に説明することが必要です。

エンタメ業界の志望理由と同様に、企業を志望した理由も具体的に示す必要があります。ほかの企業でも同じことを言えてしまう状態だと、採用担当者に熱意は伝わりません。

企業研究をしっかりと行い、志望する企業の理念や社風、事業内容を理解したうえで、自分が携わりたい仕事がその企業でなければ実現できないと確信をもって伝えることが重要です。ここまで突き詰めることができれば、採用担当者に好印象をもってもらえる可能性が高まります。

入社後に自分が企業に貢献できること

エンタメ業界に携わりたい理由で入社意欲や熱意を伝えたうえで、自分が志望する企業に貢献できることを伝えると、さらに好印象をもってもらいやすくなります。

そのため自己分析によって自分の適性を把握し、志望先の企業で役立てられるスキルや経験を明確にしておくことが大切です。

エンタメ業界の志望動機を書くときのポイント

エンタメ業界の志望動機を書くときは、次のようなポイントを意識してみてください。

魅力を感じた理由を掘り下げて書く

なぜ、エンタメ業界に魅力を感じているかを掘り下げることが大切です。そのために、自分史を作成し、自分の過去を振り返る必要があります。エンタメ業界に魅力を感じるようになったきっかけを見つけることができれば、それを理由として志望動機につなげることができます。

魅力を感じた理由が浅いと、誰でも思いつく内容になったり、ほかの応募者との差別化が難しくなったりします。自分と向き合い、エンタメ業界や志望先の企業に魅力を感じた理由を深堀りしてみましょう。

具体的なエピソード加えて書く

一般的な内容の志望動機だと、ほかの応募者と内容が似通っていることがあります。その中で差別化を図るには、志望動機に具体的なエピソードを交えることが必要です。

実際に自分が体験したことなら、ほかの応募者と内容が同じになってしまうことを避けられるでしょう。志望動機に似た考え方を持って行動した経験があれば、説得力も増します。

志望する企業の強みを踏まえて書く

志望する企業の強みや特徴などについても深く調査して理解しておきましょう。そのうえで、強みや特徴に絡めた内容を書くのが効果的です。詳しく知ったうえで志望しているという意思が伝わります。また、入念に調査したことは志望度の強さをアピールすることにもつながります。

そのほか、志望先の企業が制作しているコンテンツに触れておくことも重要です。代表的なコンテンツに対して思ったことや、自分ならどのように展開していけるかなどを記載することをおすすめします。

【志望動機を書く前に】エンタメ業界への理解を深めよう

ひとくちにエンタメ業界といっても分野は多岐にわたるため、種類によって携わる内容が大きく異なります。志望動機を書く前に、エンタメ業界の種類について理解を深めておきましょう。ここでは主な6つの種類について紹介します。

マスコミ業界

大きくテレビ・新聞・出版・広告代理店の4つに分けられます。面白い情報や役に立つ情報などをユーザーに対して発信するのが主な仕事です。

最近ではデジタル化の波により、紙媒体や有料コンテンツが厳しい状況に置かれています。新聞や出版などにおいても電子版や電子書籍の形でのサービス提供が増加しているのが実情です。

無料コンテンツが溢れる中で、有料コンテンツに対しては相応の質が求められます。

広告代理店もデジタル化やスマートフォンの普及などの流れを受け、インターネット広告を扱う仕事が多いです。

映像業界

映像業界とは、テレビ・ゲーム・映画・広告などの映像制作を主としている業界のことです。映像業界においても、デジタル化やスマートフォンの普及などの影響を強く受けています。

従来は映画やテレビ番組などの制作が中心でした。最近ではスマートフォンの普及により、SNS向けの動画やアプリ関連の仕事が増加しています。

また、映像業界はテレビ業界と関連深いのも特徴のひとつです。仕事内容が似ている面も多く、テレビ制作経験者がCM映像の制作会社へ異動する例もあります。

音楽業界

音楽業界には、主にレコード会社・音楽流通会社・音楽商品販売会社などがあります。

レコード会社は、音楽CDを制作するのが主な仕事で、アーティストと直接関わる機会も持てます。ライブの企画や運営に携わることもあるでしょう。

音楽流通会社は、レコード会社と音楽商品販売会社の間に立って、音楽CDの流通を担います。

音楽商品販売会社は、消費者が利用するCDショップのことです。音楽流通会社から仕入れた音楽CDを店頭で販売します。

近年はサブスクリプションを利用したストリーミングサービスが主流になりつつあります。そのため、店頭でCDを購入する人は減少しています。

アニメ業界

アニメ業界には、アニメ制作会社やアニメスタジオなどがあります。

アニメ制作会社は、原画や動画の制作のほかに作品の企画やスケジュール調整などを行います。アニメ制作において中心的な役割を果たす会社です。

これに対して、アニメスタジオはアニメ制作に必要な仕事のうち一部のみを専門的に行います。

そして、日本のアニメは世界的に評価が高いのが特徴です。動画配信サービスの普及にともなって、サブスクリプションやダウンロード購入などのサービスが拡大しています。特に海外市場では利用者が増加しています。

ゲーム業界

ゲーム業界は、家庭用ゲーム機やゲームソフト、ゲームセンター向けのゲームの開発、販売をおこなう企業で成り立っています。近年では、スマートフォン向けのアプリゲームを開発する企業も増加傾向にあります。

ゲーム業界はトレンドの変化が早く、流行に左右されやすい特徴をもっています。また、近年ではVRやARゲームなどを筆頭にさまざまな形態で楽しめるゲームが増えているため、それらに求められる技術の幅も広がっているといえます。

コロナ禍による外出自粛によって、ゲームの消費量は増加しており、2021年の市場規模は2兆円で推移しています。ゲーム空間上でのコミュニケーションも増加しており、今後の拡大が期待されている業界です。

イベント業界

イベント業界は、アイドルのコンサートや芸術作品の展示会など、そのジャンルは多岐にわたります。多くのイベント会社を中心に成り立っており、クライアントから依頼を受けたうえで、打ち合わせや集客のためのPR活動など、イベントに関する業務を一手に引き受けます。

コロナ禍によって、現地で参加するイベントから映像を見るイベントへ意識改革が行われています。それにともなって、撮影技術やカメラワーク技術が向上し、オンラインライブなどの開催が増加傾向にあります。

また、エンタメ業界について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

エンタメ業界とは?将来性や年収、就職のためにすべきことについて徹底解説

まとめ

エンタメ業界には、さまざまな業界や職種があります。そのため、エンタメ業界の志望動機を考える際には、自分が志望する業界や職種を明確にすることが大切です。

そのうえで、なぜその業界が良いのか、なぜその企業を志望するのかという観点で深堀りしていきます。過去の経験談など、具体的なエピソードを交えて書くことで、説得力が増すうえ、採用担当者に好印象を与えられます。

さらに、企業に入社後、自分が活躍しているビジョンを描くことも大切です。自分を雇うことで応募先企業が得られるメリットも簡潔に伝えられるようにまとめておきましょう。