就活対策!「情報番組」ってなに?まず知っておきたい基礎知識

「情報番組」ってどんな番組のこと? 最近では「朝の情報番組」「情報番組のコメンテーター」などと耳にすることも多いですが、ではこの「情報番組」とはいったいどんな番組のことをいうのでしょうか。 ニュース番組ではないの?バラエ...


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「情報番組」ってどんな番組のこと?

最近では「朝の情報番組」「情報番組のコメンテーター」などと耳にすることも多いですが、ではこの「情報番組」とはいったいどんな番組のことをいうのでしょうか。

ニュース番組ではないの?バラエティ番組との違いは?
テレビの就職活動では自分の希望する番組がよく聞かれますが、番組のカテゴリーを理解出来ているということは、「業界理解」という点でとても武器になります。

今回はその中でも「情報番組」に焦点を当てて、情報番組と呼ばれる基準やニュース番組やバラエティ番組との違いをさまざまな視点から解説していきます。

「情報番組」の基礎情報

「情報番組」の定義とは

「情報番組」とは基本的に、テレビ局の【情報局】と呼ばれる部署が制作している番組のことです。
(局によって・情報制作局・情報カルチャー局など、名称は異なります)

その多くは月曜日から金曜日の同じ時間帯に生放送されており、【帯番組】とも呼ばれています。
他にも、土曜日や日曜日に週1で放送されているものもありますが、こちらも共通して生放送です。

扱っている内容は主にニュースや芸能情報、トレンドの紹介やお天気などといったリアルタイムの情報で、番組内にそれぞれのコーナーがバランスよく配分されています。

帯番組は全て情報番組?

では月曜日から金曜日の同じ時間帯に生放送されている、いわゆる「帯番組」は
全て情報番組なのでしょうか?答えはNOです。

帯番組の中にはバラエティ番組を担当する【制作局】が制作しているものもあります。
その特徴は、

・曜日ごとに出演者が変わる
・出演者(タレント)が多い
・ロケVTRやスタジオでの企画が多く、ニュースは番組内の1コーナーのみ

などがあります。

「情報番組」と「ニュース(報道)番組」の違い

情報番組でもニュースを扱いますが、一方で夕方や夜に放送されている
ニュースをメインとした番組もあります。
そんなニュース番組との違いは、まず第一に制作している部署が違うということ。

情報番組が【情報局】で制作されているのに対し、ニュース番組は【報道局】で制作されています。
そのため、テレビ業界では一般的に「情報番組」・「報道番組」と呼び分けられています。

では、具体的な違いを3つに分けて解説していきましょう。

➀番組内で扱っている内容、番組構成が違う

番組内容の違いとしては、政治・経済情報を積極的に扱っているかどうか
番組全体のニュースが占める割合がどのくらい高いか
などもあります。

基本的に「情報番組」では国内の事件や事故など、社会的なニュースを主に取り扱うため、
政治関連の話題や経済情報はあまり扱いません。
一方で「報道番組」では、国内の事件や事故などと同じくらいの割合で政治や経済の話題が扱われています。

また、「情報番組」ではニュースと芸能情報が同じくらいの割合で扱われていますが、
「報道番組」における芸能情報の割合はニュースと比較すると少ないことが多いです。

その番組が扱っている内容などに注目して観てみると、自分でも見分けられるかもしれませんね!

➁制作体制が違う

情報番組、報道番組には番組スタッフが多いという共通点がありますが、その組織体制には違いがあります。

「情報番組」に多く見られるのはコーナーごとに班が分かれている班体制です。
例えばニュースを扱うのはニュース班、芸能情報を扱うのは芸能班、他にもトレンド班や天気班スタジオ班などもあります。

では、主にニュースのみを扱う「報道番組」は?というとそのニュース内容によって担当が分かれています。
国内の事件や事故などは社会部、政治は政治部、経済は経済部、海外のニュースは外報部などと呼ばれる部署が
担当しています。

➂ニュースコーナーの作り方が違う


上記でお話しした通り、「報道番組」は全スタッフが各種ニュースを分担して取材しているのに対し、
「情報番組」は全スタッフのうち一部がニュース班として取材にあたります。
そのため、情報番組が自分たちで取材できるニュースには限りがあり、1回のOAの中でも1つ~多くても3つほどです。
ですので情報番組では、自分たちが取材したニュース以外のニュースに関しては
報道番組のスタッフが取材した映像をひとつひとつ許諾をとって貸してもらい、再編集するという形で番組内で使用しています。
情報番組は報道番組なくして成り立たないということですね!

情報番組とバラエティ番組の違い

番組を作るスケジュールや放送スタイルが違う

まず、「情報番組」は主に前日か当日に起こったリアルタイムの出来事を扱うので、前日に企画会議をし当日取材したものをすぐに編集しすぐに放送する、スピード重視の【生放送】です。
一方で「バラエティ番組」はオリジナルの企画を考え、事前準備やロケ、編集に時間をかけて作り上げるためクオリティ重視の【収録番組】という形態がほとんどです。

ADの働き方も違う

そのためADの働き方も大きく違い、「バラエティ番組」のADがOAに向けて2週間から3週間かけて行うリサーチ・ロケ・収録・編集の作業を、「情報番組」のADは24時間から36時間ですべて行うイメージです。
結果、バラエティは比較的自分のペースで作業を進められるが拘束時間が長い。
情報番組は緊迫した24時間を猛スピードで働くが休日などオンオフのメリハリがある。
という特徴がそれぞれ出てきます。
情報番組は前日か当日のニュースを扱うということもあり、放送の無い土曜日や日曜日にはあまり稼働しません。
ですので、カレンダーに沿った休日が取りやすいというメリハリにつながるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
情報番組の基本情報を知ることで、報道番組やバラエティ番組のことも同時に少し知ることが出来たのではないでしょうか。
テレビ制作のお仕事をしたいと考えている方は、今回の記事を参考にしてもう一度さまざまな番組を観てみてください。
自分のやってみたい番組がどのカテゴリーか知ることでより一歩踏み込んだ会社選び、就職活動が出来るかもしれませんね。