漫画に関わる仕事とは?どんな人が向いてる?

漫画に関わる主な仕事内容 漫画やアニメ関係の仕事といえば、漫画家やアニメーターをイメージされることが多いでしょう。しかし、それだけではありません。漫画やアニメを世の中に出すためには、さまざまな職業の人が関わっています。今...


この記事は約7分で読み終わります。

漫画に関わる主な仕事内容


漫画やアニメ関係の仕事といえば、漫画家やアニメーターをイメージされることが多いでしょう。しかし、それだけではありません。漫画やアニメを世の中に出すためには、さまざまな職業の人が関わっています。今回は、漫画やアニメに関わる主な仕事を紹介します。

漫画家とは?

漫画家は、オリジナルのストーリーやキャラクターを生み出し、作品を制作する職業です。
漫画家になるためには、独自のデザインやストーリーテリングの技術が必要で、多くの場合、独学や漫画家アシスタントを経てキャリアをスタートさせます。
漫画家は、個人のクリエイティブな才能を発揮できる職業であり、自分の作品が多くの読者に愛されることは大きな喜びとなります。

漫画家の主な仕事


・漫画家アシスタント
漫画家アシスタントは、特定の漫画家のサポート役として働き、主に原稿仕上げの補助を行います。仕事内容には、背景描写、インク塗りなどがあり、漫画制作の様々な工程を手伝います。アシスタントは、経験を積みながら漫画業界のノウハウを学び、将来的には漫画家として独立する道が拓けます。未経験から始められることも多く、漫画制作の現場を間近で学ぶ絶好のチャンスでもあります。

・編集者
漫画編集者は、漫画家と協力して作品を完成させる重要な仕事です。作品の企画立案、ストーリーの構築、最終稿の校正など、出版に至るまでのすべての工程に携わり、漫画家と共に作品を仕上げていきます。編集者には、良い作品を見極める洞察力と、漫画家や出版社とのコミュニケーション能力が求められます。また、新しい才能を発掘し、漫画業界に新たな風を吹き込むことも編集者の大きな役割の一つです。

・イラストレーター
漫画関係の仕事とは少し違いますが、イラストレーターは、本、雑誌、広告、Webコンテンツなどで使用されるイラストを制作します。独自のデザインとスタイルが求められ、クリエイティブな才能を発揮して作品を生み出します。イラストレーターには、高い描画技術と創造性が求められ、漫画やアニメのキャラクターデザインなど、多岐にわたる分野で活躍ができる場合があります。

・脚本家
原作のあるアニメの場合は、原作のどの部分を切り取るのかという取捨選択をはじめ、アニメになることでより魅力的になるように配慮した脚本をつくります。原作がない場合は脚本家と監督とが協力してプロットをつくり、脚本に仕上げていきます。

・漫画原作者
漫画をつくる仕事がしたいけれど、絵に自信がないという人におすすめなのが漫画原作の仕事です。漫画にしたらおもしろくなるようなストーリーを考え、プロットに起こし、作画担当者と打ち合わせをして原作に関する意図を伝えます。絵に自信がなくても、作画担当者との相性がよければヒット漫画を生み出せる可能性もあります。

・CGアーティスト
CGアーティストは、アニメやビデオゲーム、映画で使用されるコンピュータ生成のグラフィックを作成します。CGによって独自のアニメーションを作り出すことで、作品にオリジナリティを加えます。CGアーティストには、高度なコンピュータグラフィックスの技術と、芸術的なセンスが求められます。

・声優
声優は、アニメ、ゲーム、映画などでキャラクターに声を提供するアーティストです。声のトーン、感情の表現、発音のクリアさなどを駆使して、キャラクターに命を吹き込みます。声優には、豊かな表現力と、様々な役割や感情を声で表現する能力が求められます。また、声優は、キャラクターの人気に大きく貢献し、ファンからの注目も高い職業です。声優になるためには、専門の養成所での訓練やオーディションを通じて、技術と経験を積むことが一般的です。

最近人気のWEB漫画とは?


今や、紙媒体をしのぐ勢いで人気が出ているのがWeb漫画。ここまで注目されているのは、ネット環境が発達してスマホが普及したことにより、幅広い世代の人が漫画サイトやアプリで手軽に漫画が読めるようになったからだと考えられています。最近では、Web上で漫画家デビューを果たす人も少なくありません

WEB漫画家とは?

Web漫画家は、比較的ハードルの低い職業です。SNSやホームページで作品を無料公開しているだけでも、Web漫画家としての活動になります。報酬が得られない活動もありますが、自分の作品を見てもらい、ファンを作るには大切な作業です。公開している作品の人気が出ると、電子書籍発行や無料漫画アプリでの公開など、さまざまなチャンスが巡ってきます。

漫画家になるには


マンガ家になるのに特別な試験などはありませんが、マンガ専門学校や美術系大学で基礎を学び、一定以上の画力やストーリー構成力などマンガ家としてデビューできる力をつける必要があります。その上でマンガ雑誌が行っている「新人賞」へ応募し「新人賞獲得」からデビューを狙う方法が一般的とされています。
中には漫画家のアシスタントとして経験を積みながらデビューを目指す方法や出版社へ作品を投稿したり、持ち込んだりして売り込む方法があります。ここではマンガ家としてデビューするための主な3つの方法をご紹介します。

・新人賞に応募する
マンガ家になる方法の一つ目は、各出版社やマンガ雑誌が主催するマンガの新人賞などに応募し、上位に入賞することです。上位に入賞すると作品が本誌へ掲載され、マンガ家デビューへの道が拓ける可能性があるため自分の作風にあったマンガ雑誌の情報をチェックすると良いでしょう。応募方法は作品を郵送するほか、近年ではWEBでの応募もできるようにもなっています。

・出版社に持ち込む
マンガ家になる二つ目の方法は、出版社への持ち込みです。自分で作品を出版社に持ち込み、編集者に才能を認めてもらう方法です。
作品を持ち込むことで、編集者から作品の評価を直接聞けるほか、「ここをこうした方が良い」などの具体的なアドバイスをもらえることもあります。
ただし、編集者も忙しく仕事をしているため、出版社に持ち込むときは事前に出版社のHPなどで注意事項などを確認し、予約をしてから行くのがおすすめです。一度目の持ち込みでデビューできる可能性は高いとはいえませんが、アドバイスをもとに何度も描き直すことで、編集者から認められてデビューできる可能性があるかもしれません。

・ネット上に投稿する
三つ目の方法は、ネット上に投稿する方法です。自分で描いた作品をSNSや投稿サイトなどのネット上に投稿することで、多くの人に見てもらうことができます。そこで自分の作品が注目・評価されて「バズる」ことができれば、出版社やマンガ雑誌の編集者から見つけてもらえる可能性もあるでしょう。

漫画家に向いている人の特徴

マンガ家に向いている人は、以下のような人が挙げられます。

・マンガが好きな人
・絵を描くことが好きな人
・コツコツやるのが好きな人
・自己管理ができる人

マンガ家になるには「マンガが好き」「絵を描くことが好き」であることが前提といえます。一方、マンガの制作過程にはトーンやベタなどの細かい作業がいくつかあるほか、資料集めや取材など準備段階から相応の時間がかかるため、コツコツと作業することが苦にならない人が向いています。また、マンガ制作は締め切りとの戦いでもあります。自身でスケジュール管理や体調管理ができる人でないと、マンガ家を職業として続けることは難しいかもしれません。

年収

漫画家の平均年収は、500万円前後と言われています。ただし年収0円〜数億円と、人によってかなり差があるため、平均年収は参考程度にしておくと良いでしょう。
WEB漫画家の場合は、電子書籍のダウンロード数や作品が読まれた回数によって変化します。人気が出なければ、安定した収入は期待できないといってもよいでしょう。目指すだけであれば簡単ですが、収入を得るには多くの人が作品を購入してくれるような魅力が求められます。

まとめ

漫画にはさまざまな職業の人が関わり成り立っています。最近はX(旧Twitter)など、SNSを利用すれば簡単に個人で作品を発信もできるなど、プロの漫画家を目指す人にはチャンスの多い時代となりました。年々門戸も広くなっているようなので、漫画家を目指す人は、一度本気でチャレンジしてみるのもいいでしょう。