日本テレビの年収はどのくらい?年代別・職種別の年収を紹介

テレビ局への就職を考えたときに、やはり高年収のイメージがある主要キー局に入社したいと考える人は多いでしょう。しかし、主要キー局のテレビ局の社員は、本当に高年収なのでしょうか。 今回は、日本の主要キー局のひとつである日本テレビの年収や、ほかのテレビ局との年収の差などについて解説します。


この記事は約7分で読み終わります。

日本テレビの想定平均年収は?

日本テレビ(日本テレビHD)は、フジ・メディア・ホールディングスに次ぐ業界第2位の売上高を誇るテレビ局です。「ザ!鉄腕!DASH!!」や「世界の果てまでイッテQ!」といった人気番組を数多く放映しています。

そんな日本テレビに入社した場合、年収はどれくらいになるのでしょうか。ここでは日本テレビの年代別・役職別・男女別・業種別・学歴別の想定平均年収を紹介します。

なお、ここで紹介する想定平均年収は、あくまでも予測の数値です。実際の金額とは異なる場合があるため、目安のひとつとしてご覧ください。

年代別の想定年収

まずは日本テレビの年代別の想定平均年収から見ていきましょう。

年齢 想定平均年収
20歳~24歳 802万円~852万円
25歳~29歳 1,167万円~1,201万円
30歳~34歳 1,344万円~1,379万円
35歳~39歳 1,443万円~1,535万円
40歳~44歳 1,542万円~1,627万円
45歳~49歳 1,634万円~1,699万円
50歳~54歳 1,729万円~1,730万円
55歳~59歳 1,654万円~1,698万円
60歳~64歳 1,168万円~1,330万円

 

日本テレビでは、年齢が上がりキャリアが長くなるにつれて年収も上がる傾向にあります。20代前半の想定平均年収は800万円程度ですが、頑張り次第では20代後半で年収が1,000万円を超えるかもしれません。

国税庁が実施した「令和3年分民間給与実態統計調査」では、20歳~24歳の平均年収は249万円、25歳~29歳の平均年収は328万円とされています。日本テレビの社員になると、同年代の平均年収よりも高くなる可能性があるでしょう。

出典:「令和3年分民間給与実態統計調査」(国税庁)

役職別の想定年収

続いて、日本テレビの役職別の想定平均年収を見てみましょう。

役職 想定平均年収
係長 1,504万円~1,710万円
課長 1,987万円~2,236万円
部長 2,196万円~2,696万円

 

日本テレビの一般社員(20歳~24歳)の想定平均年収は802万円~852万円ですが、役職がつくと1,000万円超と高年収になる可能性があります。課長・部長クラスになれば、年収2,000超になるかもしれません。

厚生労働省発表の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、役職別の1ヶ月あたりの平均賃金及び年収は以下のとおりです。

役職 想定平均月収
係長 36万9,000円(年収442万8,000円)
課長 48万6,900円(年収584万2,800円)
部長 58万6,200円(年収703万4,400円)

 

上記はボーナスを考慮していないため、実際にはもう少し金額が上がると考えられます。とはいえ、ボーナスが加算されたとしても、日本テレビの役職者の想定平均年収は平均的な役職者の年収より高額になるでしょう。

出典:「令和4年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)

業種別の想定年収

日本テレビの想定平均年収は、業種によっても大きく異なります。

業種 想定平均年収
アナウンサー 500万円~1,270万円
テレビカメラマン 500万円~730万円
ディレクター 740万円~1,460万円
営業 650万円~1,270万円
事務 480万円~720万円

 

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」に掲載されている、アナウンサー・テレビカメラマン・ディレクターの全国平均年収と比較してみましょう。

・アナウンサーの平均年収: 約579万円
・テレビカメラマンの平均年収:約466万円
・ディレクターの平均年収:約489万円

こうして比べてみると、日本テレビの社員になった場合、同じ業種の平均年収よりも高い年収が得られる可能性があることがわかります。

出典:「job tag(アナウンサー)」(厚生労働省)
出典:「job tag(テレビカメラマン)」(厚生労働省)
出典:「job tag(放送ディレクター)」(厚生労働省)

学歴別の想定年収

日本テレビでは、大卒・院卒・高専専攻科卒など幅広い学歴の人材を募集しています。2024年の総合職新卒採用の募集要項では、初任給が25万7,000円(職務手当6万円含む)となっており、学歴別の給与は記載されていませんでした。

日本テレビのボーナス額は明らかにされていませんが、以下の調査結果をもとにボーナス額を予想した想定年収は344万614円です。

・大卒の初年度の夏季ボーナス平均支給額:8万9,334円(産労総合研究所「2022年度 決定初任給調査」)
・冬のボーナス平均支給額:1.04ヶ月分(厚生労働省発表の「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」)

なお、日本テレビのグループ会社である「日テレWands」では、エンジニア・デザイナー・ビジネス職の初任給について、以下のように掲載されています。

・院卒の初任給:25万3,760円
・大卒の初任給:23万680円
・短大・専門・高専卒の初任給:219,160円

日本テレビのグループ全体で、学歴による収入差がないわけではありませんので注意しましょう。

出典:「2022年度 決定初任給調査」(産労総合研究所)

出典:「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」(厚生労働省)

日本テレビの賞与・待遇

就職先を選ぶにあたり、年収だけでなく待遇面も知りたい人は多いでしょう。そこで、日本テレビの給料・待遇面も紹介します。

日本テレビの賞与の支給は年4回です。通勤手当や教育支援手当など、各種手当も充実しています。

福利厚生も充実しており、社員食堂やカフェレストランなどのほか、内科・耳鼻科・歯科の診療所が利用できるのが魅力です。

また、同性パートナー制度が設けられており、同性間のパートナー婚でも異性と結婚したときと同様に祝金などを受け取れます。

【比較】日本テレビとほかのテレビ局の年収の差

年収の水準が高い傾向にある日本テレビですが、ほかのテレビ局と比べても年収が高いのでしょうか。

業界平均年収との差

日本テレビの平均年収は、どの年代においても業界の平均を大きく上回っています。例えば、ディレクターの平均年収は約489万円です。

しかし、日本テレビであれば、20代後半で年収が1,000万円を超えるケースもあります。高年収を得たいなら、日本テレビへの入社を目指す価値はあるでしょう。

出典:「job tag(放送ディレクター)」(厚生労働省)

大手キー局との差

高年収が特徴の日本テレビですが、そのほかの大手キー局も同様に年収が高く、それほど大きな差はありません。2021年度の有価証券報告書をもとに、各局の平均年収を比較してみましょう。

・日本テレビ:1,379万1193円
・フジテレビ:801万2,000円
・TBS:1,501万6,000円
・テレビ東京:1,289万6,349円
・テレビ朝日:1,280万3,000円

フジテレビを除き、いずれの局も平均年収が1,000万円超となっており、大手キー局全体で年収が高いことがわかります。

出典:「有価証券報告書」(日本テレビ)
出典:「有価証券報告書」(フジテレビ)
出典:「有価証券報告書」(TBS)
出典:「有価証券報告書」(テレビ東京)
出典:「有価証券報告書」(テレビ朝日)

日本テレビで年収アップを目指すには

日本テレビで年収アップを目指すには、ADからディレクター、プロデューサーに昇進するなど、キャリアアップする必要があります。

目指す業種を極めて、プロフェッショナルとして活躍できるようになりましょう。実力によっては、年収1,500〜2,000万円程度を見込めます。

まとめ

日本テレビでは、実力次第で年収1,000万円超を目指せます。業種によって年収は異なりますが、どの業種でも平均年収よりも高い収入が得られるでしょう。

待遇面も良いため就職先として人気が高く、簡単には入社できません。とはいえ、高年収を得たい、テレビ局で働きたいと考えているならチャレンジしてみてはいかがでしょうか。