一気見&徹夜注意!!放送作家がおすすめする≪Netflix5選≫

放送作家おすすめ!Netflix作品 スケールの大きい海外作品の種類が豊富で、オリジナルシリーズも数多く取り揃えているNetflix(ネットフリックス)。「1話だけ見るつもりだったのに、気が付いたら徹夜で一気見しちゃって...


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目次

放送作家おすすめ!Netflix作品

スケールの大きい海外作品の種類が豊富で、オリジナルシリーズも数多く取り揃えているNetflix(ネットフリックス)。「1話だけ見るつもりだったのに、気が付いたら徹夜で一気見しちゃってた!」なんてこともありますよね。
ジャンルも多様で、映画、ドラマ、アニメ、リアリティーショー、ドキュメンタリー、キッズ向け作品などジャンルが豊かなのは嬉しいところですが、数が多すぎて何から見ていいのかわからないという人も多いと思います。
そんな方に向けて、今回は放送作家という少し特殊なお仕事をしている私がハマってしまった≪一気見&徹夜注意!!のNetflixでおすすめしたい5選≫をご紹介していきます。

続編制作も決定! Netflixオリジナルシリーズ「ONE PIECE」(実写化)

≪story≫
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されている尾田栄一郎の人気漫画を実写化したNetflixオリジナルシリーズ「ONE PIECE」。主人公のモンキー・D・ルフィは、物心ついた頃から自由な人生に憧れてきた冒険好きの青年。”ひとつなぎの大秘宝 (ワンピース)”を探し出し、「海賊王におれはなる!!!」と故郷の小さな村を飛び出して、危険に満ちた冒険の旅へと繰り出す。

おすすめポイント:漫画『ONE PIECE』世界観を保ちながら、自然に原寸大のキャラクターへ落とし込んだ

学生時代から漫画『ONE PIECE』を夢中になって読んでいたので、Netflixオリジナルで実写化するとの情報を聞きつけたものの、正直あまり期待はしていなかったのですが、それでもいちファンとしてはチェックすべきかと視聴したところ…、面白い。見れば見るほど面白くなっていく。
主人公のルフィは幼少期にうっかり【ゴムゴムの実】を食べて、【体中がゴムのように伸び縮みする“ゴム人間”】になります。その能力を使って、後ろにグーンと伸ばした腕を振りかぶることで“ピストルのような速さを持つパンチ”を繰り出したりするのですが、実写にするとどうしても違和感というか、不自然さが出てしまうのでは…と懸念していました。
しかしふたを開けてみたら、リアルとファンタジーのバランスが絶妙で、実写化にありがちな安っぽさが全く感じられなかったことに驚きました。

おすすめポイント:原作ファンの期待を裏切らないキャラクター解釈

SNS上でも「新田真剣佑のゾロとか超絶かっこいい」「英語もネイティブだ!?と思ったらアメリカ生まれなのか」などと話題になっていた通り、ロロノア・ゾロ役を演じた千葉真一さんの息子で俳優の新田真剣佑さんがとてもハマり役でした。
また、ルフィを演じたメキシコ人のイニャキ・ゴドイさんについても、最初は少し違和感があったものの、ゴム人間の戦闘シーンも様になっていて、回を追うごとに違和感は消えていきました。最後には、強敵を倒したあとの満面の笑みと、楽観的ながらもしっかりとリーダーシップを発揮する姿に、原作漫画のルフィと相違なく見守ることができました。
原作に忠実な脚本、俳優陣の立ち振る舞いやせりふ回しで、それぞれのキャラクターの特徴をしっかりととらえているからかもれません。

まとめ:原作ファンの方にもおすすめできる仕上がり

漫画原作の実写化は漫画が売れていれば売れているほど難しいとされていますが、今回の実写版『ONE PIECE』に関しては、大成功と言えると思います。原作ファンの方にもおすすめできる仕上がりでした。

アカデミー賞にノミネート!アニメ映画『Nimona(ニモーナ)』

≪story≫
物語の舞台となっているのは、SF的な未来のテクノロジーが発達しながら、中世ヨーロッパのような封建制と騎士道がいまだに残っている王国。バリスター・ボールドハートは、そんな階級社会において、庶民ながら初めて、栄えある騎士団への入団を果たそうとしていた。しかし、輝かしい入団の式典に出席したバリスターは、ある陰謀に巻き込まれ、凶悪事件の濡れ衣を着せられ国中から追われる身に。無実を証明するためにニモーナという少女と手を組むが、ニモーナは実はいろいろな生物に身体を変える能力を持っている超常的な生物だった。果たして真犯人は誰なのか……。ニモーナの正体とは……。

おすすめポイント:アカデミー賞・長編アニメーション賞にノミネート

同作はスタジオの閉鎖で一時は制作中止とされ、その後Netflixが購入した作品です。2023年6月30日に配信され、アカデミー賞(2024)の長編アニメーション賞にノミネートされていました。アカデミー賞にノミネートされるだけあって、内容が面白いだけでなく、現代社会が抱える問題を反映したうえで、笑いあり涙ありのコメディタッチで仕上げられた良質なアニメ映画でした。

おすすめポイント:思い込みや偏見まみれをぶっ壊す!パンクで破天荒な少女・ニモーナにスカッとする

主人公のバリスターは、下層階級の出身の有色人種でゲイという何重にもマイノリティな人物です。そんなバリスターが「庶民出身は騎士にはなれない」という古い慣習を打ち破って騎士に入団するはずが、一転して犯罪者として追われる身になってしまいます。絶望と怒り、深い悲しみが彼を襲いますが、ニモーナに出会ってからは一変。思い込みや偏見にまみれた王国の風習に屈することなく、パンクで破天荒なニモーナと一緒に敵に立ち向かいます。変幻自在に姿を変えるニモーナがゴリラやクジラなどに変身して、偉そうな騎士たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げする姿を見ているとスカッとした気分になります。

まとめ:全身全霊で世界に疑問を投げかけるニモーナの姿に胸を打たれる!見た人に勇気を与えるアニメ映画

命を助けた女の子にさえも、敵意を持った目を向けられたニモーナが、「自分と違うものを剣で貫けば英雄になれると教えられてる」「モンスターは私?」とバリスターに胸の内を吐き出すシーンがあります。“普通”じゃなきゃだめなのか。“みんなと同じ”じゃなきゃダメなのか。物語のセリフだけとは思えない、現代社会に未だ残る差別や偏見について考えさせられるシーンでした。“当たり前”をうのみにして思考を放棄してしまった国民に、全身全霊で疑問を投げかけるニモーナの姿に胸を打たれる映画です。

Netflixで独占配信中の韓国ドラマ『無人島のディーバ』

≪story≫
2023年10月よりNetflixで独占配信中の韓国ドラマ『無人島のディーバ』は、無人島で15年間生き延びた主人公が歌手を目指すヒューマンドラマ。離島で暮らす中学生のソ・モクハは、歌手になることを夢見ていた。ある日、オーディションを受けるために家を飛び出した彼女は不運にもソウルへ向かう船から転落。そのまま無人島に漂流するも、不屈の精神で過酷な日々を生き抜いた彼女は15年後、清掃活動で島を訪れた兄弟のウハクとボゴルに救助される。モクハの無人島生活を支えてくれたのは、憧れの歌手ユン・ランジュの歌だった。しかし、ランジュはモクハが社会生活から離れていた間にすっかり落ちぶれていて……。

おすすめポイント:15年も無人島生活をした主人公が、生還して歌手を目指すという奇想天外な設定が面白い

本作を手がけるのは、『あなたが眠っている間に』『スタートアップ: 夢の扉』に続き、3度目のタッグとなる脚本家のパク・へリョンと演出のオ・チュンファンです。また、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で世界に名を馳せたパク・ウンビンが主演を務める注目作でもあります。この作品の魅力は、主人公の設定が奇抜なことです。主人公は幼少から不遇な運命にあり、15年も無人島生活をして、生還して歌手を目指すというなかなかにぶっとんだ設定なのですが、韓国ドラマだからなのか、受け入れてしまうのが不思議です。

おすすめポイント:歌は本人が歌っていた!主人公のソ・モクハ役を演じたパク・ウンビンの歌声が神がかっている

この作品で一番驚いたのが主人公のソ・モクハ役を演じたパク・ウンビンさんの歌声です。ドラマを視聴していたときは完全に代役を立てているものだと思っていましたが、全て本人の歌声だそうです。透き通るような壮大な歌声で高音のパートまで見事に歌い上げていました。この歌声だけでも聞く価値はあります。

シーズン2も製作決定!鬼才ティム・バートン監督・製作総指揮のNetflixオリジナルドラマ『ウェンズデー』

2022年11月にNetflixで配信され世界的に大ヒットした「ウェンズデー」配信開始から1週間で3億4120万時間の再生時間を叩き出し、『ストレンジャー・シングス』シーズン4の記録を突破。

≪story≫
Netflixシリーズ「ウェンズデー」は、コミックから派生し映画・アニメ・TV ドラマ・ミュージカル化もされてきた世界的人気作「アダムス・ファミリー」に登場する、長女ウェンズデーを主人公に迎えたドラマシリーズ。ティーンになったウェンズデーが、人狼、セイレーン、ヴァンパイア、ゴルゴンなど、のけ者たちが集まるネヴァーモア学園での奇妙な学生生活を送る中で展開する、異色の推理ミステリーとなっている。監督・製作総指揮を務めたのは鬼才ティム・バートン。彼は、「私と似た視点を持つウェンズデーが好きだ」とウェンズデーとのシンパシーを打ち明けている。

おすすめポイント:主人公ウェンズデーは、変人奇人で圧倒的なカリスマ性を誇るキャラクター!同作はブラックユーモアが満載

「悲鳴を聞いても邪魔しないで。楽しんでるだけだから」と言い放つ主人公のウェンズデーは、性格にかなり難ありですが非常に優秀で圧倒的カリスマ性を誇る大人気キャラです。トレードマークは黒髪おさげに真っ黒なワンピース、そして不機嫌そうな表情で毒舌をはく皮肉屋なのが特徴です。
SNSでは「みんなキャラが立ってて最高だし何よりウェンズデーがかわいい」など話題沸騰中で、ウェンズデーのコスプレをした投稿も見受けられました。

まとめ:陰気な世界観なのに陽気!?圧倒的な自己肯定感に魅了される

誰に何を言われようが全く意に介さず、芯のブレないウェンズデーの圧倒的な自己肯定感の高さに脱帽です。後半に向かって、人間らしさや年相応の姿が少しだけ垣間見える瞬間もあり、より楽しめます。

相撲好きでもないのに大ハマりしたNetflixオリジナルドラマ『サンクチュアリ -聖域』

≪story≫
借金により崩壊した家庭で育った不良の小瀬清は、金を稼ぐために上京し力士となる。猿桜というしこ名を受けた後も相撲に敬意を示さないため、周囲から非難の目を向けられる。だが、生まれ持ったセンスもあり初土俵から連勝を続け、同様に連勝を重ねる怪物力士、静内と対戦を迎える。

おすすめポイント:主要キャストに人気俳優を起用せず、体作りとトレーニングに時間をかけて作られたドラマ

人気俳優が出演していないにもかかわらず、社会現象にまでなった『サンクチュアリ -聖域-』。私自身も主人公の不良の小瀬清を演じた一ノ瀬ワタルさんですら、「誰?」というありさまだったのですが、実際見てみたらぴったりのハマり役でしたし、あまりの面白さに徹夜で一気に見てしまいました。一ノ瀬ワタルさんは元プロ格闘家だそうです。また、元力士の元幕下千代の眞、澤田賢澄さんも出演しています。
体格や身体能力を重視して選ばれた一ノ瀬さんはじめ力士役の役者さんたちは、撮影の1年前から肉体改造の専門家やプロのスポーツトレーナー、そして栄養士の指導を受け続け、1年以上かけた稽古や撮影中も適宜肉体づくりを行っていたそうです。相撲監修として元大相撲力士・維新力浩司を迎えて、限りなく力士に近づけることに挑んだそうです。

世の中から見放された“負け犬”が、スポーツの世界で勝利を目指すという王道ストーリーが魅力

主人公の小瀬清は相撲部屋の理不尽な上下関係にも、大相撲の伝統、格式、礼節などすべてに反抗して、傍若無人に振る舞い続けますが、やがて強力なライバルとの対決、所属する相撲部屋を潰そうとする他の部屋との戦いを経て、相撲にのめりこみ、力士としての強さを求めるようになっていきます。世の中から見放された“負け犬”が、スポーツの世界で勝利を目指すという王道ストーリーが魅力です。主人公が努力を積み重ね、自分よりも強い敵に向かっていく、少年マンガのような魅力がある作品です。

まとめ:題材としては珍しい“大相撲”に焦点を当てることで、日本のドラマもここまで来たのかと思わせてくれた作品

相撲を題材にした映画・ドラマはけっして多いとはいえないなかで、日本のドラマもここまで来たのかと思わせてくれる内容でした。私もこのドラマを視聴する前は相撲に全く興味を持っていなかったのに、見終わってからしばらくは相撲フィーバーが続き、観戦チケットの予約サイトまで見ていました。海外の視聴者向きのドラマというのを考慮されての題材選びだったのでしょうが、日本国内でも高い評価を受けるに値するドラマだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。できるだけジャンルに偏りがでないよう、幅広くご紹介できるよう心掛けたつもりですが、お楽しみいただけたでしょうか。また機会があれば、お気に入りの作品がたくさんありますので、ご紹介したいと思います!