テレビ番組を制作するうえで欠かせない能力が「リサーチ力」です。前回はリサーチの【基礎編】として、おすすめのネットサイトや書籍の探し方などをご紹介しました。
今回は、【応用編】ということで、演算子コマンドを使ったGoogle検索やSNS検索のやり方などをご紹介していきます。
知っていると他の人と差がつくリサーチ【応用編】をぜひご活用ください!
Googleの検索コマンド
Google検索コマンド(演算子)は、あらゆる調べものに活用できる非常に便利なツールです。ここではおすすめの検索コマンドを5つ紹介します!
①【“(検索語句)”】を活用し、完全に一致する言葉やフレーズを検索
言葉やフレーズを引用符(“”)で囲むと、それに完全に一致するコンテンツを含むページのみが表示されます。例えば“マリトッツォ”と入力すれば、マリトッツォという文言が入った記事だけがでてきます。
また、例えば「なんらかの大会で優勝した人物」を探したいときに、記事の中に名前のあとにつける敬称“さん”というワードが必ず入っていることが多いので、いろいろ試してみてください!
検索例:”さん” ”大会” 優勝”
②【A OR B】で選択肢AまたはBを検索!どちらかまたは両方に関連する情報を検索
例えば「話題」と「人気」と「行列」のどれか1つ、あるいは2つ、3つ全てが入った記事を検索したいときに使います。
検索例:話題 OR 人気 OR 行列
③【A AND B】で選択肢AとBの両方を検索!両方の言葉に関連する情報だけを検索
例えば「高校」と「優勝」の両方のワードが入った記事を検索するときなどに使います。そうすると高校生で優勝経験のある人物の記事がヒットします。
検索例:高校 AND 優勝
④【–A】で特定の検索語句(A)を除外できる
これは、特定のワードを除外した検索をしたいときに使います。
検索例:-まとめ ランキング
⑤【site:http://~】特定のウェブサイトに限定して検索
これは、特定のサイトのコンテンツを(そのサイトに絞り込んで)検索することができるコマンドです。
検索例:優勝 site:http://(検索したいスポーツ誌URL)
また、②と⑤の組み合わせで以下のように検索することもできます。
検索例:優勝 site:http://(検索したいスポーツ誌URL) OR site:http://(検索したい誌URL) OR site:http://(検索したいスポーツ誌URL)
こうすると、スポーツ新聞各紙(サンスポやスポーツ報知など)の全てのサイト内検索を一気にできることになります。
X(旧Twitter)の検索コマンド
X(旧Twitter)の検索コマンドとは、検索コマンド(演算子)を使いながら条件を絞った検索ができる機能です。
特定のユーザー、特定の期間、特定のキーワードなどに絞った検索ができるのでとても便利です。
よく使うツールを以下にまとめてみました。
【おすすめX検索コマンド】
・指定した日から現在までのツイートを検索:「(検索ワード) since:(年-月-日)」
・過去から指定した日までのツイートを検索:「(検索ワード) until:年-月-日」
・画像が含まれたツイートを検索(画像フィルター検索):「(検索ワード) filter:images」
・動画が含まれたツイートを検索(動画フィルター検索):「(検索ワード) filter:videos」
・いいねの数で絞る:「min_faves:数字」
テレビの書き起こしサイト「TV出た蔵」
「TVでた蔵」は過去から最新のテレビ番組表と放送内容の書き起こしを掲載しています。見逃した番組の内容を確認したいとき、過去のテレビ露出を確認したいときに使用します。
ChatGPTにアシストしてもらう
ChatGPTが何かと話題になっていますが、リサーチでも使うことがあります。
ただ、基本的には文章を作ったり、要約したりするのに最適な生成AIツールなので、誤情報を提供したり、もっともらしい文面で根拠のない情報を返してくることもあります。
そのため、「ChatGPTにリサーチをかわりにやってもらう」ということはできません。
それでも、ChatGPTをお勧めしたいのは、「キーワード提案」に使えるからです。
リサーチで大事なのは、検索キーワードの引き出し・バリエーションをいかに増やすかということです。
1人で探し物をしているとどうしても思考が凝り固まってしまいます。そんなときにブレストの相手をしてくれるのがChatGPTです。
検索例)最新のスイーツを探すときの「キーワード」を相談する場合
あなた「最新のスイーツを探す時にどのようなキーワードで検索するか」
と入れると以下のような返答がきます
チャットGPT「最新のスイーツを見つけるための検索ワード一覧をご提供します!」
1.「2024年最新スイーツ」
2.「最新デザートトレンド2024」
3.「2024新しいスイーツフレーバー」
4.「2024スイーツ新製品」
5.「2024 インスタグラム映えする最新スイーツ」
6.「2024年最新スイーツヒット商品」
7.「2024スイーツ新着情報」
8.「2024の最新デザート店」
9.「2024最新季節限定スイーツ」
10.「2024年の新しいスイーツ店」
出てきたキーワードを書き出してみると以下になりました。
「2024年」、「スイーツ」、「デザート」、「新製品」、「フレーバー」、「新着情報」、「Instagram」、「映え」、「最新」、「店」、「季節」、「限定」、「ヒット」
数秒でここまで出てくるのはありがたいですね。
2024年5月時点で、無料版のCh1GPTはWebサイトの検索エンジンとつながっていないので、リサーチをしてもらうことはできませんが、「アイデア出し」「検索ワード一覧」など、ブレスト的な領域では役に立ちます。
また、裏を取る必要はありますが、私たちがリサーチで深掘りをする前に、大まかに情報を把握したいときなどにはChatGPTの早さは役に立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は最新のリサーチ方法でも【応用編】をまとめてみました。難しい内容もあったかもしれませんが、より精度の高い情報を短時間で見つけることができるよう、色々な方法を試してみてください!