今熱い!【縦型動画】ショートドラマの制作会社

SNSで人気のショート動画の中でも特に今話題を呼んでいるカテゴリーが、縦の画角で制作された数分程度の短いドラマ「ショートドラマ」です。 現在、企業のブランディングムービーや自治体からの依頼でショートムービー(ドラマ)を作...


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SNSで人気のショート動画の中でも特に今話題を呼んでいるカテゴリーが、縦の画角で制作された数分程度の短いドラマ「ショートドラマ」です。
現在、企業のブランディングムービーや自治体からの依頼でショートムービー(ドラマ)を作る事例が増えています!今回はそんな「ショートドラマ」の制作現場を、紹介していきます。

ショートドラマ制作会社の特徴

現在、多くの企業がショートドラマ制作に参入しています。脚本、演出、キャスティング、撮影、編集までを一手に引き受けることが多いのが特徴です。

『ごっこ倶楽部』は「インハウス制作」を行い低コストを実現

テレビやドラマなどの一般的な現場は、タレントを抱える芸能事務所、脚本家、撮影・編集を行う制作会社などが独立して存在して、それぞれが仕事を分担して制作します。
しかし、ショートドラマ業界の先駆けとなった『ごっこ倶楽部』は、役者、脚本家、プロデューサー、ディレクター、撮影舞台などを社内で抱えており、基本的に自社内でショートドラマを制作しているそうです。
他にも現在、ショートドラマ業界に参入している多くの企業が、企画、脚本、撮影、編集、公開後の分析までを一手に引き受けるサービスを提供しています。ショートドラマは低コストで若者世代へのリーチ力が高いのが魅力です。制作工程を一手に引き受けることで、低価格・短期間で量産するスタイルとなっています。

企画案はバズった動画やつぶやきをヒントに

では実際にショートドラマ制作の現場を見ていきましょう。
まずはショートドラマの企画の考え方です。ショートドラマは主にSNSが主戦場になりますので、SNSマーケティングなどのノウハウをもとに、バズった動画やつぶやきなどをヒントに、視聴者のニーズを捉えて作品化していくことが多いようです。

また、企業とのタイアップでは、各企業のTikTokやYouTubeショートのアカウントで共同制作したショートドラマを投稿していきます。
企業によって得たい結果やリクエストが異なる中で、その企業が持つメッセージ性を盛り込みながらブランドリフト効果を狙っていきます。

絵コンテなどは省き脚本のみで撮影

ショートドラマの尺は1〜3分ほどで、それとよく似た構造なのがCM制作です。
CM制作現場では、字コンテや絵コンテを制作するケースが多いですが、ショートドラマの制作現場ではこういった工程は省かれるようです。
過去に制作したイメージに近い動画をサンプルとしてクライアントに見せた後に脚本を制作し、脚本が固まったらキャスティング、撮影準備をして、すぐに撮影に臨むような流れが多いんだとか。こういった省ける工程は省く、効率化重視のスタイルが低コストの要因かと思います。

ショートドラマの撮影ではセットを作りこむ必要がない

縦型動画は、従来の横型よりも画面に映る範囲が狭いため、広範囲でセットを作り込まずとも自社スタジオを病院やカフェなどに見立てて撮影することが可能です。
例えば、前述した『ごっこ倶楽部』の事例でいうと、自社オフィスの他に、社員寮も兼ねたハウススタジオを構えているので、スタジオの利用料もかからずに撮影ができるそうです。

ショートドラマの編集ではバズを意識して作る

加えて編集も一定のスペックがあるパソコンで行えるそうで、編集の仕方、見せ方に関しては“バズ”を意識して作るのが基本です。また、視聴後のコメント書き込みに繋がりやすいような展開を意識することも重要だといいます。

キャスティングは自社キャストを使うのがスムーズ

『ごっこ倶楽部』のように、多くのキャストを自社で抱えている場合、スケジュールも柔軟に調整しやすいなどの利点もあります。
撮影もスピーディーで、撮影当日にその場で画角を決定し、芝居のニュアンスも役者の感性を活かしながら撮ることが多いようです。

ショートドラマの分析・運営

動画配信後の分析も含めて請け負う企業も多いです。
アプリでは最初の数話を無料で配信し、その後は1話ごとに販売価格を設定して課金して視聴してもらうのが基本。他にも、広告を見るなどのアクションで無料視聴できるオプションもあり、こうした配信スタイルの場合、課金のタイミングを見極めてストーリー展開を練っていくこともあるそうです。

まとめ

いかがでしょうか。ドラマの制作現場と比べると、ショートドラマの制作現場は特殊ですよね。現在、市場がうなぎ上りのショートドラマ業界は、あらたな広告のジャンルとして企業とのタイアップが特に注目されています。参入する企業も増えており、採用も盛り上がっている分野ですので、興味がある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。