TBSの就職難易度は高い!
映像制作、エンタメ業界のなかでも、TBSをはじめとするキー局は、とくに就職難易度が高い傾向にあります。ここではTBSの採用データをもとに、就職難易度について見ていきましょう。
例年の採用人数
TBSの2021年卒の合計採用人数は31名です。2019年、2020年はともに35名となっており、毎年30人程度の新卒者を採用しています。
TBSが公開している新卒・第二新卒の採用情報を見ると、入社時の年齢や学歴不問(大学在学中の場合は卒業すること)といったことのみが応募条件に記載されています。このような条件を満たしていれば、誰でもTBSに就職するチャンスはあるのです。
出典:「マイナビ2024 (株)TBSテレビ」(マイナビ)
出典:「TBS RECRUIT 新卒・第二新卒採用」(TBSテレビ)
採用大学実績
TBSが公開している新入社員アンケートによると、新入社員の出身大学、大学院TOP3は以下のようになっており、一流大学出身者が多いことがわかります。
・早稲田大学:9名
・東京大学:5名
・慶応義塾大学:3名
とはいえ、国内外のさまざまな大学出身者の採用実績があり、必ずしも上記の大学出身でなければ採用されないというわけではありません。
TBSの採用情報には「学歴不問」と明記されていて、学歴フィルターはないといわれており、実際に全国から幅広く採用されています。
出典:「TBS RECRUIT まるわかり新入社員アンケート」(TBSテレビ)
出典:「TBS RECRUIT 2024年度後期採用(新卒・第二新卒)」(TBSテレビ)
採用倍率
TBSの新卒採用人数は毎年30人ほどで、学歴フィルターもないため、誰でもチャレンジすることが可能です。しかし、少ない採用枠に志望者が殺到するため、採用倍率は約500倍にもなるといわれています。
就職先選びの指標のひとつである「就職偏差値」も、TBSは高めです。例えば、日本企業格付センターが発表した「2023年度版 就職偏差値ランキング」では、TBSの就職偏差値は78となっています。
同ランキングの就職偏差値の最高値は80なので、TBSの就職偏差値は非常に高いことが分かります。
就職偏差値は各企業が公式に発表しているものではないため、あくまでも参考程度に見るものです。とはいえ、TBSへの就職は狭き門であるといえるでしょう。
出典:「【2023年】日本企業500社・就職偏差値ランキング」(日本企業格付センター)
【TBS】選考~採用までの流れ
新卒採用に受かるには、エントリーシートの作成や筆記試験、面接など、選考の各段階で対策を練ることが重要です。
ここではTBSの選考から採用までの流れを解説いたします。
Webテスト
TBSの選考に応募するには、まずWebテストを受ける必要があります。「TBS RECRUIT」にて新規登録を行い、Webテストを受検しましょう。
TBSのWebテストには自宅受験型の「玉手箱」が採用されています。内容は言語・非言語・性格で、所要時間は1時間半程度です。
エントリーシート
Webテストの受検を完了すると、エントリーシートが入力できるようになります。顔写真も登録する必要があるので、あらかじめ用意しておきましょう。参考として、過去のTBSのエントリーシートで出された質問をご紹介します。
・TBSに入社してやりたいこと、実現したいこと
・学生時代に挑戦したことや力を入れていたこと
・周囲からどのような人だといわれるか
・人に話したくなる、自分の意外なエピソード
・自分自身にハッシュタグをつけるとしたら
TBSのエントリーシートは、面接官がコピーを手元に置いた状態で面接を行うなど、選考の各段階で利用される重要なものです。質の高い内容になるように、しっかりと作り込むことが大切です。
また、TBSでは近年、エントリーシートとあわせて動画課題の提出を求められるようになっています。
2024年度のTBSの新卒採用では、エントリーシートと動画課題の提出期限がWebテスト受検期限の翌日に設定されていました。受検後、速やかに提出できるように、前もって準備しておくことが重要です。
面接(1次・2次)
提出したエントリーシートが通過すると、1次面接が行われます。1次面接は社員2名に対して学生1名の個人面接で、所要時間は約10分です。自己紹介や志望動機といった、オーソドックスな質問が多い傾向にあります。
2次面接も社員2名に対し学生1名の個人面接で、所要時間は約15分です。TBS入社後にどのような仕事をしたいか、希望部署とは異なる部署に配属されたらどうするかなど、1次面接よりも踏み込んだ内容になります。
コロナ禍ではオンライン面接も実施されていましたが、コロナの制限緩和によって選考フローが変わるかもしれません。オンライン形式、対面形式のどちらでも対応できるようにしておきましょう。
筆記テスト
2次面接が終わると、TBS本社にて筆記テストが実施されます。TBS独自の形式で、4時間ほどかかるテストです。
一般常識の問題のほかに、エンタメ系の問題や番組企画に関する問題などが出題されることがあります。
筆記テストについて公式の情報は発表されていませんが、倍率は2倍ほどで、全体の6割ほど正答できれば合格する可能性が高いといわれています。
面接(3次)
筆記テストを終えたら、3次面接が行われます。社員3名と学生1名の個人面接で、所要時間は20分程度です。
なぜTBSを選んだのか、どのような仕事をしたいかなど、とくにエントリーシートに記載した志望動機について厳しく深掘りされます。どのような質問が来てもスムーズかつ詳細に答えられるよう準備しておきましょう。
グループディスカッション
3次面接を通過したら、複数の合格者によるグループディスカッションが行われます。過去のグループディスカッションでは、TBSの強みについて1時間ほど議論したようです。このような議題にもついていけるように、TBSについて入念な下調べをしておきましょう。
面接(4次・最終)
グループディスカッション後は、社員6名と学生1名の4次面接が30分ほど行われます。入社意欲を見るための面接でもあり、あらためて志望動機を問われるため、内定をもらったら絶対に入社するという熱意を伝えましょう。
4次面接を通過すると、いよいよ最終面接が行われます。最終面接は社長を含む経営陣5名以上と学生1名の個人面接で、所要時間は20分ほどです。
どんな仕事をやっていきたいか、自分の強み、弱みは何かといったオーソドックスな質問が多いといわれています。
経営陣の前といった緊張感のあるなかで、しっかり話せるかどうかも重要となります。
TBSの採用を勝ち取るための対策
就職難易度が非常に高いTBSの選考で、どうすれば採用を勝ち取れるのでしょうか。ここではTBSの採用を勝ち取るための対策をご紹介します。
なぜTBSに就職したいのかを明確にする
TBSの面接では、志望動機を深掘りされる傾向にあります。選考を進み、内定を得たいなら、なぜTBSに就職したいのかを明確にし、志望動機を深掘りされてもしっかり答えられるようにしておきましょう。
TBSの企業理念や経営計画などを調査し、それらの情報と自分の考えや経験を合わせて答えると説得力が増します。
また、入社意欲の確認は必ずされるので、ほかの企業から内定をもらっていても内定先を答えるのは避け、TBSに入社する意思をアピールしましょう。
TBSが求める人物像であることをアピールできるようにする
TBSで採用されるには、「自分はTBSが求める人物像に当てはまる」とアピールすることも大切です。
求人媒体に掲載されているTBSの求人情報には、求める人物として以下のような条件が書かれています。
・新しいことにチャレンジできる人
・真摯に魅力あるコンテンツ作りに取り組める人
・周りから信頼される人
これらの人物像を踏まえて、チャレンジ精神やコミュニケーション能力、誠実さが伝わるようなエピソードを用意することをおすすめします。
面接中も誰とでもコミュニケーションが取れるか、周りから信頼される人物かといった点を見られているため、振る舞いに意識を向けることも重要です。
出典:「リクナビ2024 株式会社TBSテレビ」(リクルート)
筆記試験対策も十分に行う
TBSの選考では、面接以外にWebテストの受検やエントリーシートの提出、筆記テストも実施されます。
エントリーシートは選考の各段階で使用されるので、充実した内容になるよう書き方を練習しておきましょう。また、Webテストで採用されている玉手箱は対策本が販売されているので、事前に練習問題を解いておくと安心です。
一般常識の筆記テストでは時事問題やエンタメ問題、小論文では時事問題についての意見論述などが出題されます。日頃から時事問題に関心を持ち、自分なりの意見を伝えられるようにしておきましょう。
まとめ
TBSは就職難易度が非常に高い人気の就職先です。学歴不問で国内外の大学出身者を採用していますが、採用倍率は約500倍と高く、就職するのは容易ではありません。
TBSへの就職を目指すなら、TBSや選考の流れについてよく調べ、しっかり対策を練っておきましょう。