TBSの採用大学
TBSは、毎年同じ大学の学生を多く採用しているわけではなく、年度によって少し採用数が異なります。例えば、2022年で採用者が一番多い大学は「早稲田大学」の9名となっており、2021年では「慶応大学」で5名です。大学別の就職者数を確認すると、全国の大学から採用されていることがわかります。
過去の採用大学の一覧は以下のとおりです。
【TBSの採用大学】
大学名 | 2022年の就職者数 | 2021年の就職者数 |
早稲田大学 | 9 | 3 |
東京大学 | 5 | 1 |
慶應義塾大学 | 3 | 5 |
上智大学 | 1(大学院卒) | 2 |
法政大学 | 1 | 2 |
東京理科大学 | 1 | 2 |
関西学院大学 | 1 | 1 |
筑波大学 | 1 | 1(大学院卒) |
京都大学 | 1 | 1(大学院卒) |
同志社大学 | 1 | 1 |
【その他】
学習院大学、明治大学、ヴァッサー大学(海外)、清華大学(海外)、大阪大学、東京工芸繊維大学、電機通信大学、東京電機大学、東北大学、青山学院大学、岡山大学、国際基督教大学、千葉大学、日本大学、明治学院大学、横浜国立大学、立命館大学、東京芸術大学、鹿児島大学
出典:「新入社員アンケート」(TBS)
TBSの採用に学歴フィルターはある?
TBSには学歴フィルターは存在しないといわれています。とはいえ、自分の学歴に自信がないと、学歴フィルターが気になるのはごく自然なことです。
学歴フィルターは、企業が求める人材を出身大学によって判断することを示し、企業側の採用効率を良くするために用いられます。学歴フィルターがある企業の試験では、エントリーシートや適性検査が合格ラインに達していても選考から外されてしまう可能性があるのです。
しかし、TBSの過去の採用大学一覧からもわかるように、難関国公立・私立大学だけでなく、産近甲龍・日東駒専などの大学群からも採用実績があります。過去の採用実績をみると高学歴の割合が高い傾向はあるものの、中堅大学でも諦めることはありません。
ただし、学歴フィルターがなくてもライバルが多く簡単には採用されないため、しっかりと試験対策をしましょう。
TBSへの就職はどれくらい難しい?
TBSの採用人数や採用倍率、難易度をあらかじめ把握しておくと、試験対策に役立ちます。ここからは、TBSの採用実態と就職難易度を解説します。
採用人数
TBSの採用人数は、2019年・2020年はともに35名、2021年は31名となっており、毎年30名以上の新卒者を採用しています。また、男女比は男性が20名前後、女性が10名前後です。男女別の採用人数は以下のとおりです。
年度 | 男性 | 女性 |
2019年度 | 22名 | 13名 |
2020年度 | 21名 | 14名 |
2021年度 | 20名 | 11名 |
男性と女性の男女比はおおよそ2:1の割合で推移しています。TBSが公開している採用情報には、学歴不問(応募時に4年制大学在学中の方は卒業が条件)と記載されています。条件に合致していれば試験が受けられるので、誰にでも平等にチャンスがあるといえるでしょう。
採用倍率
TBSの採用倍率は明らかになっていませんが、過去の採用人数とプレエントリー数から推測できます。
例えば、採用人数を30名と仮定した場合の採用倍率は約900倍です。エントリー数が増えるほど倍率は高くなる傾向にあり、企業の規模によっても倍率が変わります。
リクナビに掲載されている2023年12月26日までのデータによると、TBSのプレエントリー数は26,948名と示されています。そのため、以下の計算式から採用倍率が求められます。
【採用倍率】
26,948÷30≒898
もし採用人数が35名であれば、採用倍率は約770倍です。大企業の場合、平均的な採用倍率は25倍程度といわれています。中堅企業の場合は10倍程度です。 一般的な企業と比べるとTBSは採用倍率が高く、人気企業であると判断できます。
就職難易度
TBSの就職難易度は62.8で、有名企業427社のうち27位でした。ほかのキー局と比べても同等かそれ以上の難易度となっており、入念な試験対策が必要です。
【キー局5社の順位】
テレビ局名 | 順位 | 就職難易度 |
日本テレビ放送網 | 25位 | 67.9 |
TBSテレビ | 27位 | 62.8 |
テレビ朝日 | 28位 | 62.8 |
テレビ東京 | 32位 | 62.4 |
フジテレビジョン | 58位 | 61.5 |
出典:「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」(東洋経済ONLINE)
TBSの内定を獲得するためのポイント
TBSは採用倍率や就職難易度が高く、一般企業と比べて狭き門になっているのは間違いありません。とはいえ、しっかりと対策すれば試験に受かる可能性があります。最後にTBSの内定を獲得するためのポイントを解説します。
TBSに入社したい動機を明確にする
TBSの面接では、志望動機を深掘りされる傾向にあります。志望動機を深掘りされても答えられるように、他社ではなくTBSを選んだ理由を明確にしましょう。
TBSの企業理念や経営計画などを入念に分析し、TBSが注力している事業についての自分の意見や、経験を盛り込んだ志望動機などを考えると説得力が増します。
ただし、年収や労働環境などの条件を志望動機にすると、ほかの企業との差別化が難しくなるため注意しましょう。
TBSが求める人物像と一致していることをアピールする
企業によって求める人物像が異なるため、TBSが「あなたと一緒に働きたい」と思ってもらえるようにアピールすることも大切です。TBSが求める人物像は以下のとおりです。
・新しいことにチャレンジできる人
・真摯に魅力あるコンテンツ作りに取り組める人
・周りから信頼される人
ほかには、TBSが掲げる企業理念に共感できる人材も、TBSが求める人物像だとされます。
ただし、印象を良くしたいからといって嘘をついてはいけません。ありのままの自分を知ってもらいつつアピールすることが大切です。
エントリーシート対策も入念に行う
エントリーシートは提出前にしっかりと準備しておきましょう。ポイントは設問を見てからすぐに書き始めないことです。考えがまとまらないまま書き始めてしまうと、設問の意図がくみ取れなかったり伝えたいことが曖昧になったりする可能性があります。まずは、TBSがどのような意図をもって設問を出しているのかを考えましょう。
例えば「人生で一番つらい経験をしたときのエピソードを教えてください」と記載されている場合、「就職後に困難な状況を乗り越える力があるか」を確認したい意図を想定できます。それに対して「部活動のエピソードを書いて忍耐力をアピールしよう!」といった切り口で考えるようなイメージです。
もちろん、企業側の意図と自分が想定した意図が異なる可能性もありますが、このように意図を考えることで「この設問では自分は何を伝えるか」が明確になります。
参考書を使って筆記試験対策も行う
TBSの2022年度における筆記試験と適性検査では「玉手箱」が採用されています。玉手箱はさまざまな適性検査のなかでも「SPI」に次いで多くの企業で使用されている形式です。
玉手箱は、制限時間に対して問題数が多い傾向があります。参考書を使用して早く問題が解けるように練習しておきましょう。
英語の問題は論理的読解と長文読解から構成されており、どちらも長文を読んで答える形式です。英文を読む時間も考慮しながら、確実に正解できるよう問題に慣れておくことが大切です。
言語理解テスト(言語)や計数理解テスト(非言語)も必須です。計数理解テストでは四則演算や表推測などの問題が出題されます。基本的な計算ができれば解答できますが、厳しい制限時間が課せられているので、素早い計算や高い情報処理能力が必要です。
まとめ
TBSの採用大学は毎年同じ大学ではなく、年度ごとに異なります。中堅大学でも採用実績がありめ、学歴フィルターは存在しません。採用倍率は約900倍であり狭き門ですが、対策することで内定を獲得できる可能性があります。志望動機を明確にし、入念に試験対策を行いましょう。