テレビ番組には欠かせない存在の放送作家
日々様々なテレビ番組が作られている中で、その制作に携わっている「放送作家」という職業があるのをご存じですか?
今回は、その放送作家に焦点を当て、実際にゴールデン帯の番組で活躍している放送作家さんを、携わっている番組数のランキング形式で紹介します!
【そもそも放送作家とは?】
放送作家は、テレビ番組やラジオ番組における骨組みとなる構成を考え、台本に落とし込む仕事です。同じく番組作りをするプロデューサーやディレクターの意図を汲みながら見応えのある番組を作っていきます。0から1を生み出す仕事として憧れる人も多い職業ですが、下記で紹介するように一人の放送作家がいくつもの番組を請け負っている事もあり、目指すハードルが高い職業でもあります。
キー局ゴールデン帯の担当番組数ランキング
では今回は、実際にキー局(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)のゴールデンプライム帯(19時〜22時)で2024年4月~9月期に放送されている番組(ドラマや報道番組を除く)の放送作家をランキング化し、ご紹介します!
★ランキング結果
順位 | 作家名 | 番組数 |
1位 | 桜井慎一 | 13 |
2位 | 興津豪乃 | 10 |
3位 | 大井洋一 | 9 |
4位 | 木南広明 | 8 |
4位 | 飯塚大悟 | 8 |
6位 | 中野俊成 | 7 |
7位 | 狩野孝彦 | 6 |
7位 | 坂本龍二 | 6 |
7位 | 都築浩 | 6 |
7位 | 寺田智和 | 6 |
7位 | 矢野了平 | 6 |
7位 | 山形遼介 | 6 |
1位:桜井慎一
当サイト調べでの1位は、担当番組数13個の桜井慎一さん。
バラエティ番組をメインに、幅広い活躍をされています。
★現在の担当番組
『しゃべくり007』
『月曜から夜ふかし』
『 笑ってコラえて』
『 上田と女が吠える夜』
『 ぐるぐるナインティナイン』
『 嗚呼!!みんなの動物園』
『 with music』
『 世界の果てまでイッテQ!』
『行列の出来る相談所』
『 マツコの知らない世界』
『 櫻井・有吉THE夜会』
『それSnow Manにやらせて下さい』
過去担当番組としては、『嵐にしやがれ』、『深イイ話』、『笑っていいとも』、などのテレビ番組のほか、ラジオ番組も担当していました。
また、ゴールデンプライム帯以外では『千鳥かまいたちアワー』や『有吉ジャポン』などにも携わっています。
現在の担当番組を見てみると、13個中9個の番組が日本テレビ制作のものということもあり、日本テレビの番組を担当されている印象が強いですね!
2位:興津豪乃
第2位は担当番組数10個で興津豪乃さん。
★現在の担当番組
『ザワつく!金曜日』
『マツコ&有吉 かりそめ天国』
『 ザ・ニンチドショー』
『クレイジージャーニー』
『世界くらべてみたら』
『水曜日のダウンタウン』
『バナナマンのせっかくグルメ!!』
『日曜日の初耳学』
『新しいカギ』
『家、ついて行ってイイですか?』
過去担当番組としては、『いきなり!黄金伝説』、『たけしの誰でもピカソ』、『笑っていいとも』、『リンカーン』など。
また、ゴールデンプライム帯以外では『ロンドンハーツ』や『激レアさんを連れてきた。』なども担当されています。
興津さんはテレビ朝日とTBSに特に携わっている印象があります。担当番組の多さにも驚きですが、そのジャンルを問わず活躍されているところも素晴らしいです!
また、興津さんはTBSテレビの藤井健太郎プロデューサー(水曜日のダウンタウンの総合演出)が演出を担当する番組の殆どで構成に携わっているようです。
3位:大井洋一
続いて第3位は、担当番組数9個で、大井洋一さん。
大井さんは放送作家でありながら脚本家、更には格闘家としても活躍しており、放送作家の中でも特殊な経歴の持ち主です。
★現在の担当番組
『ジョンソン』
『水曜日のダウンタウン』
『櫻井・有吉THE夜会』
『オオカミ少年』
『それSnow Manにやらせて下さい』
『呼び出し先生タナカ』
『オドオド×ハラハラ』
『新しいカギ』
『家、ついていってイイですか?』
過去担当番組としては、『はねるのトびら』、『全力教室』、『青春高校3年C組』など。
大井さんはTBSとフジテレビの番組に多く携わっていますね。芸人・アイドルなどジャンルを問わず出演者を活かすことに長けているように感じます。
大井さんは元々ラジオにお便りを送る所謂「ハガキ職人」だったそうです。
その後、吉本興業が運営していた「渋谷公園通り劇場」に、「放送作家になりたい」と言いにいったんだとか。その後、マッコイ齊藤さん(「とんねるずのみなさんのおかげでした」演出)に出会い、ただでもいいならということで極楽とんぼの番組に見学に行き、ネタ出しをさせていただいたりして作家をスタートしたそうです。
4位:木南広明
4位は担当番組8個で木南広明さん。
★現在の担当番組
『有吉ゼミ』
『しゃべくり007』
『月曜から夜ふかし』
『上田と女が吠える夜』
『マツコの知らない世界』
『世界くらべてみたら』
『熱狂マニアさん!』
『坂上どうぶつ王国』
過去担当番組としては、『有田哲平の夢なら醒めないで』、『有田ジェネレーション』、『いたずらジャーニー』など。
木南さんは日本テレビとTBSのトークバラエティ番組に多く携わっている印象ですね。
バラエティ番組を中心に放送作家として活動するほか、「excite」、「woman excite」などの記事の執筆もなさっているようです。また、サッカー観戦が趣味のようで、サッカーについてのコラムなども書かれていました。
4位:飯塚大悟
同じく番組数8個で同率4位は飯塚大悟さん。
★現在の担当番組
『帰れマンデー見っけ隊!!』
『家事ヤロウ!!!』
『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』
『クレイジージャーニー』
『水曜日のダウンタウン』
『櫻井・有吉THE夜会』
『オドオド×ハラハラ』
『所さんの学校で教えてくれないそこんトコロ!』
過去担当番組としては、『解決!ナイナイアンサー』、『よゐこの無人島0円生活』、『有吉ジャポン』、『ポンコツさまぁ~ず』など。
ゴールデンプライム帯以外では『ヒルナンデス!』や『ニノさん』などに携わっています。
飯塚さんはテレビ朝日とTBSの番組の印象がありますね!バラエティ番組の中でも知識を有するような番組を担当されているような印象です。
また、テレビ番組だけでなく、ラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』なども担当されています。さらには、大学時代に学生芸人として活動していたことから、学生お笑いの大会「大学芸会」の審査員も務めているそうです。
6位:中野俊成
6位は担当番組数7個で中野俊成さん。
★現在の担当番組
『10万円でできるかな』
『ポツンと一軒家』
『CDTV』
『THE神業チャレンジ』
『東大王』
『プレバト!!』
『ジョブチューン』
過去担当番組としては、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』、『いきなり!黄金伝説』、『電波少年』など。
ゴールデンプライム帯以外では『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』なども担当されています。
中野さんは圧倒的にTBSの番組を担当されている印象ですね!主にバラエティ番組、お笑い番組の構成を手掛けるほか、経過を見せるドキュメント系の番組も得意としている多彩な作家さんです。お笑い芸人への思い入れが強いそうで、特にウッチャンナンチャン、さまぁ〜ずとの付き合いが長く、テレビ番組の構成やライブも手がけているんだそうです!
7位:狩野孝彦
7位は担当番組数6個の狩野孝彦さん。
★現在の担当番組
『マツコの知らない世界』
『世界くらべてみたら』
『熱狂マニアさん!』
『日曜日の初耳学』
『坂上動物王国』
『新しいカギ』
狩野さんはTBSの番組の印象が強いですね!一般人の方をメインに紹介する番組も多いように思うので、人を魅せる演出に長けているのかなと感じました。
神主と放送作家の二足の草鞋で活動されている狩野さん。実は芸人の狩野英孝さんの弟なんだとか。お二人とも違う形でテレビ番組に携わっている素敵なご兄弟ですね!
7位:坂本龍二
同じく番組数6個は坂本龍二さん。
★現在の担当番組
『家事ヤロウ!!!』
『林修の今知りたいでしょ!』
『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』
『櫻井・有吉THE夜会』
『日曜日の初耳学』
『ネプリーグ』
過去担当番組としては、『内村のツボる動画』、『オードリーと選の夜』など。
ゴールデンプライム帯以外では『ヒルナンデス!』や『トークィーンズ』なども担当されています。
坂本さんはテレビ朝日の番組の印象がありますね!トーク・クイズ・知識系の番組問わず幅広く担当されています。
Xの方も定期的に更新されているので、関わっている番組の宣伝や坂本さんの日常が気になる方は是非チェックしてみてください!
7位:都築浩
同じく番組数6個は都築浩さん。
★現在の担当番組
『帰れマンデー見っけ隊!!』
『Qさま』
『朝メシまで。』
『林修の今知りたいでしょ!』
『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』
『坂上&指原のつぶれない店』
過去担当番組としては、『電波少年』、『しゃべくり007』、『笑っていとも』など。
ゴールデンプライム帯以外では『あざとくて何が悪いの?』や『ニノさん』なども担当されています。
都築さんはテレビ朝日のロケ番組に多く携わっていますね!
バラエティ番組・ニュース番組の構成を務めるほか、ドラマ脚本家としても多くの連続ドラマも手がけています。2006年5月には小説『トンスラ』(幻冬舎)も発表しており、番組作りだけでなく、作品を執筆する事にも長けているのは本当に素晴らしいですね!
7位:寺田智和
引き続き担当番組数6個は寺田智和さん。
★現在の担当番組
『バナナサンド』
『プレバト!』
『オオカミ少年』
『ジョブチューン』
『日曜日の初耳学』
『今夜は謎トレ』
過去担当番組としては、『リンカーン』、『ひみつの嵐ちゃん』、『バナナサンド』など。
ゴールデンプライム帯以外では『ラヴィット』、『全力!脱力タイムズ』などでも活躍しています。
寺田さんは現在ゴールデンプライム帯ではほとんどTBSの番組を担当されていますね!また、初耳学や謎トレなど頭を使って視聴する番組が多い印象です。
寺田さんもご自身のXで番組の宣伝やインタビューを受けた際などのポストを投稿されているので気になる方は是非チェックしてみてください!
7位:矢野了平
更に7位タイ、担当番組数6個の矢野了平さん。
★現在の担当番組
『嗚呼みんなの動物園』
『くりぃむクイズミラクル9』
『マツコ&有吉かりそめ天国』
『ニンチドショー』
『水曜日のダウンタウン』
『何を隠そう…ソレが!』
過去担当番組としては、『中居正広のミになる図書館』、『クイズ☆スター名鑑』など。
そのほか『全国高等学校クイズ選手権』や『オールスター感謝祭』などの特番も担当されています。
テレビ朝日の番組を多く担当されているほか、クイズ番組を担当されている印象が強いのですが、それもそのはず、高校時代よりクイズの才能を発揮し、『高校生オープン』というクイズ大会では優勝経験も持っているそう!肩書にも放送作家のほかクイズ作家ともあり、クイズの強さがうかがえますね!
7位:山形遼介
7位タイ最後は同じく担当番組数6個で山形遼介さん!。
★現在の担当番組
『上田と女が吠える夜』
『モニタリング』
『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』
『なんだこれミステリー』
『華大さんと千鳥くん』
『坂上どうぶつ王国』
過去担当番組としては、『消えた天才』、『所JAPAN』など。
山形さんはフジテレビ、TBSの番組の印象が強いですね!出演者のタレントを活かすバラエティ番組だけでなく『なんだこれミステリー』など、トピックを選ぶ制作側の腕の見せ所ともいえる番組も担当されていますね。
また、番組制作の傍ら、カツオさん丸山コウジさん池谷勇太さん等の放送作家と共に「500円払うんで、いっしょに企画会議しませんか?」というイベントを開催しており、企画会議に参加したお客さんに実際に500円を渡していたそうです。斬新で面白いイベントですよね!また、普段はなかなか表舞台で見ることはできない放送作家の方々と交流できるイベントは中々貴重ですね。
まとめ
以上、ゴールデンプライム帯の番組制作に携わっている放送作家ランキングをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?普段は目につくことが少ない存在でありながら、必要不可欠であるこの職業はまさに縁の下の力持ちといえるでしょう。こういった裏方スタッフの情報はテレビ番組のエンドロールから確認することができます。エンドロールに注目してみると、実は同じ放送作家の方がいくつもの番組に携わっていたという気付きがあるかもしれません。今後テレビを見る際はそういった部分に注目してみるとまた違った楽しみ方ができるのでおすすめです!