(テレビ業界)ADが入社前と入社後に感じたギャップ5選

ADって世間のイメージ通りの仕事をしているの? ADの仕事はこういうものだろうと想像して業界に入ったものの、良い意味、悪い意味、両方でイメージとは 違った!と思うADは多いです。業界に入る前に自分のイメージと現実とのギャ...


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ADって世間のイメージ通りの仕事をしているの?

ADの仕事はこういうものだろうと想像して業界に入ったものの、良い意味、悪い意味、両方でイメージとは
違った!と思うADは多いです。業界に入る前に自分のイメージと現実とのギャップを埋め、ADの仕事を理解

することで業界を長く続けられたり、より楽しく仕事をできたりするのではないでしょうか。

そこで今回は、業界に入る前と入った後に実際に感じたギャップを紹介します。

ADになって感じた入社前と入社後のギャップ5選!

 

①毎日ロケや収録で忙しく動き回っているわけではない!

テレビ業界で働くというと、ロケや収録で毎日動き回っているというイメージを持っている方も多いのではないのでしょうか?
結論から言うと、実はADはずっと動き回っているわけではないんです。
 
テレビ=「ロケや収録」と思い浮かべる方がいると思いますが、そもそも番組の収録は、月に2回、2本撮り(月計4回分)をしているという番組がほとんどです。
思い浮かべていた本数より少ないと感じる方が多いのではないでしょうか?

では、ADは他にどのような業務を行なっているのでしょうか?

番組制作には様々な段階があります。
ロケや収録を行うためには、企画を成立させるためのリサーチをしたり、リサーチ内容をまとめた資料を作成
したりする必要があります。そのため、
ADはデスクワークも多いです。
PCに向かい続けて一日の業務が終わる、という日も少なくありません。
なので、ADはPCスキルも大事で、Word、Excelの操作ができたり、タイピング速度が速かったりするとAD業務ではかなり役立ちます!

他にもロケハンをしてロケの段取りを確認したり、買い出しをしたりと、様々な準備をしています。
毎日決まった業務ではないこともADの仕事の特徴のひとつです。

 

②自分からコミュニケーションを計ることが必要

テレビ業界はイメージ通り大変な業界なので、どうしても人の入れ替わりが激しいのが現状です。
すぐに誰かがやめてしまい、その後新人がまた入ってくるということが多々あります。
 
番組に長くいる人は、「せっかくイチから仕事を教えたのに、またすぐやめてしまった」ということを一度は
経験していることがあると思います。

そのため、新人に対して「どうせ教えてもやめてしまうのではないか」と警戒してしまい、自分から新人に教えにいく先輩は少ないと思った方がいいでしょう。

また、番組によってはカラー(雰囲気)が強く出ている番組もあります。そういう番組だと、先輩たちも新人に警戒してしまっている部分があり、初めからフランクに話しかけてくれる人は多くはないです。新人とも話してみたいけれどちょっと話しかけるのは緊張するな、と思っている先輩も多いです。
一見怖そうに見えたり、口数が少なそうに見える先輩でも、話しかけてみると「この先輩って、案外こんな
フランクな性格だったんだ!」ということもよくあります。

以上のことを解消するためにも、自分から先輩に話しかけて仕事を教えてもらったり、積極的にコミュニケーションを計ったりした方が、良好な関係を築ける可能性が高いです。

適切な距離を模索しながら、周りとの関係を築くことが大切です。

 

③忙しい時とそうでない時の差が激しい

収録担当になると、OAに至るまでにさまざまな業務があるため忙しくなります。
しかし、収録の担当回が制作会社、または番組内で班分けされているため自分が担当しない収録回もあります。
その場合、自分の担当回収録が終わると比較的時間に余裕が出てくることもあります。

以下は担当回の日と、担当回以外の比較的余裕のある日のスケジュール例です。
 
▼担当回収録日のスケジュール例

 ~11:30 収録資料(台本・カンペ等)の準備→前日から泊まりで準備する番組がほとんどです
 12:30~ スタジオへ荷物運搬、スタジオ・控え室の準備等
 13:00~ セットアップ・位置決め
 14:00~ 制作打ち合わせ
 15:00~ 技術打ち合わせ
 16:00~ カメラリハーサル
 17:00~ 諸々の直し、MC打ち合わせ、客入れ・前説
 18:00~ 収録開始(放送2本分、SPの場合)
 ~21:30 収録終了・インサート撮影・PRコメント等の撮影
 22:00~23:00 バラシ(片付け)、荷物運搬               お疲れ様でした!
 24:00以降 帰宅

 

▼担当回以外の余裕ある日のスケジュール例

 11:00 スタッフルームに出社、リサーチ等のデスクワーク
 12:30 昼食(外食に行く場合もあったり局内のコンビニに行く場合もあります)
 13:30 リサーチ再開
 16:00 ディレクターに提出・打ち合わせ等
 17:00 追加リサーチ等
 18:30 買い出し後、直帰

 

あくまでも一例であり、ADの業務は日々変わってくるので毎日決まったスケジュールが提示されるわけでは
ありません。

しかし、忙しい時期と余裕のある時期でこれだけの差があるので、自分の中で頑張るところと力を抜くところを線引きしていくことが大切です。

 

④所属会社は関係ない

同じ番組内で働いていても所属会社は様々です。
番組は、主にテレビ局員、制作会社社員、派遣会社社員が集まって制作しています。
「派遣会社の所属だから他の会社の人と違う業務を行うのではないか?」と思っている方もいるかもしれません。しかし、同じ番組を制作している以上、業務内容に差はありません。

案外みんな所属会社は気にしていないので、「あなたそこの会社だったんだ!」ということが多々あります。

もちろん他の番組を担当している同じ会社の同僚と仲良くなるケースもありますが、同じ番組の同僚とスケジュールが合うことが多いため、番組内での交流の方が多いです。
仕事終わりに飲みに行く他、休日にバーベキューをしたり、テーマパークへ行ったりと、休日も番組の同僚と過ごす人もいます。

 

⑤編集はすぐにはさせてもらえない

ADになるとVTRを編集できるというイメージがあるかと思います。
しかし、制作の現場に入ってもすぐに編集を任されるわけではありません。

番組はディレクターが編集し、演出とプロデューサーのチェックを経て放送されています。
基本的にはADのうちは自分がつないだ番組内のVTRが世の中に流れることはほとんどありません。

しかしADでもチーフADクラスになると、PRやスポットといった15秒や30秒の短いVTRを任される番組もあります。
基本的にはADになって2、3年ほどしなければPRも編集させてもらえない番組も多いので、初めから編集にも関わりたいと思っている方はその点を理解しておく必要があります。

 

いかがでしたでしょうか?

今回、ADが入社前と入社後に感じたギャップ5選を紹介しました。

ギャップが小さければ小さいほど、イメージ通りの仕事ができ、業界も長く続けられる可能性は高いです。敷居が高いように見える業界ですが、入社前に業界のことを知っておくと楽しめると思います!