テレビ朝日の平均年収と想定年収はどれくらい?
テレビ朝日の平均年収はどれくらいなのでしょうか。また、年齢や役職による想定年収には、どのくらい違いがあるのでしょうか。ここではテレビ朝日の平均年収・想定年収を紹介します。
テレビ朝日の平均年収
テレビ朝日の平均年収は1,421万円です。年度によって年収に差が見られるため、詳しくみていきましょう。過去10年間の平均年収は以下のとおりです。
年度 | 平均年収 |
2012年 | 1,304万円 |
2013年 | 1,395万円 |
2014年 | 1,434万円 |
2015年 | 1,335万円 |
2016年 | 1,374万円 |
2017年 | 1,377万円 |
2018年 | 1,387万円 |
2019年 | 1,382万円 |
2020年 | 1,280万円 |
2021年 | 1,421万円 |
上記の表で確認すると、平均年収は1,300万円を超える高い水準で推移していることがわかります。2020年は1,280万円とやや下降気味でしたが、ほかの年度では高収入を維持しています。
国税庁が行っている「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は443万円です。テレビ朝日の平均年収は1,421万円なので、全国平均年収よりも3倍以上高いことがわかります。
出典:「有価証券報告書」(テレビ東京)
出典:「令和3年分民間給与実態統計調査」(国税庁)
役職者別の想定年収
役職別の想定年収についても見ていきましょう。ただし、想定年収のため実際の年収と異なる場合があります。以下の表は、目安のひとつとしてご覧ください。
役職 | 想定年収 |
部長 | 2,000万円~ |
課長 | 1,500万円~ |
係長 | 1,000万円~ |
AD | 800万円~ |
テレビ朝日で係長以上の役職になれば、1,000万円を超える収入を得られる可能性が高まります。ADでもテレビ局員であれば、残業代が支給されるため全国平均の役職年収よりも高くなる場合があるようです。
年齢別想定年収
年齢別の年収では、どのくらいの差が見られるのでしょうか。想定年収のため、実際の年収とは異なる場合があります。個人差があることを考慮しながら、以下の表を参考にしてみてください。
年齢 | 想定平均年収 |
25~29歳 | 813万円 |
30~34歳 | 985万円 |
35~39歳 | 1,146万円 |
40~45歳 | 1,299万円 |
45~50歳 | 1,421万円 |
50~54歳 | 1,584万円 |
55~59歳 | 1,696万円 |
2022年4月入社の新卒採用情報によると、テレビ朝日の初任給は243,030円(基本給+固定手当)です。国税庁が実施した「令和3年分民間給与実態統計調査」では、25~29歳の平均年収は328万円 と示されていて、月平均では27万円ほどになります。
同年代の就業者よりも少なく見えますが、テレビ朝日の社員はさまざまな手当が付くため、同年代の方よりも想定平均年収が高くなりやすい傾向があります。
出典「令和3年分民間給与実態統計調査」(国税庁)
新卒の年収
テレビ朝日の新卒初任給は、月額24~25万円程度です。基本給+固定手当だけで年収を計算すると300万円ほどですが、残業代や諸手当、賞与を含めると、年収は600万円ほどになります。
ただし、部署ごとに傾向が異なるため、残業の有無に差がみられます。例えば、デスク系の部署では残業時間が比較的少ないですが、バラエティ番組の制作を行っている制作局では残業時間が圧倒的に多いため、その分の残業代が支給されて収入が高くなるのです。
また、テレビ朝日の賞与回数は、一般的な企業よりも多い傾向があります。年2~3回賞与が支給される企業が多いなか、テレビ朝日は原則として年4回賞与が支給されるため、新卒でも高収入を目指すことができます。
テレビ朝日は、そのほかの手当や福利厚生も充実しています。主な手当や福利厚生は以下のとおりです。
【諸手当】
・ワークライフバランス手当、賞与前渡金
・子女手当
・介護手当
・通勤費
・そのほか勤務関連手当
【福利厚生】
・テレビ朝日健康保険組合
・厚生年金
・雇用保険
・労災保険
・企業年金(確定給付、確定拠出)
・社員食堂、カフェ、社内診療所
・カフェテリアプラン
・契約保養所 など
テレビ朝日とほかのテレビ局の年収比較
テレビ朝日の平均年収は、1,000万円以上と一般企業に比べて高い水準を示していますが、ほかのテレビ局の年収はどのくらいなのでしょうか。ここからは、テレビ朝日とほかのテレビ局の年収について解説いたします。
大手キー局との年収比較
テレビ朝日と大手キー局の年収を以下の表で比較してみましょう。2022年3月期の有価証券報告書をもとに、各局の平均年収を算出した結果は以下のとおりです。
局名 | 平均年収 |
TBS | 1,449万円 |
テレビ朝日 | 1,421万円 |
テレビ東京 | 1,415万円 |
日本テレビ | 1,379万円 |
フジテレビ | 866万円 |
テレビ朝日の平均年収はキー局のなかでも2番目に高いことがわかります。フジテレビは平均年収が1,000万円を下回っていますが、一般企業に比べると高めの水準です。どのテレビ局も同年代の就業者の平均年収より高収入が得られるため、多く稼ぎたい方にとっては魅力的な職業といえます。
また、テレビ局員のなかには、テレビ朝日を含めテレビ局の子会社に人材会社から制作現場に出向されてくる方もいます。メディア業界に特化した人材派遣会社と比較した場合でも、テレビ局員の方が高収入になる傾向があるようです。
出典:「有価証券報告書」(TBS)
出典:「有価証券報告書」(テレビ朝日)
出典:「有価証券報告書」(テレビ東京)
出典:「有価証券報告書」(日本テレビ)
出典:「有価証券報告書」(フジテレビ)
職種別年収比較
テレビ局は高収入が得られることがわかりましたが、職種別の年収には違いがあるのでしょうか。職種別の平均年収は以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
アナウンサー | 800万円 |
テレビカメラマン | 540万円 |
テレビディレクター | 650万円 |
アナウンサーはテレビやラジオなどさまざまな番組の顔として、ニュースや情報を正確に伝える花形的な要素があります。人気が出れば知名度も上がるため、年収アップも期待できます。ラジオ局よりもテレビ局、なかでも地方局よりもキー局のアナウンサーの方が高収入を得やすいようです。
テレビカメラマンの年収は、雇用形態や企業の規模によって差があります。年収は地方局に比べてキー局の方が2~3割ほど高くなる傾向です。
テレビディレクターも同様に、テレビ局や制作会社など就職先によって年収が変わります。キー局は地方局に比べて年収も高くなりやすく、1,000万円を超えるところもあります。一方、制作会社に勤務するテレビディレクターの場合、地方局員よりも年収が低い傾向があり、400万円前後の方もいるようです。
テレビ朝日の採用に受かるには?
テレビ朝日は、大手キー局のなかでは平均から少し高いレベルの年収です。採用倍率は約500倍で、ほかのテレビ局と比べてもかなり就職難易度が高いといわれています。多くの選考過程を通過する必要があり、内定を得るためにはしっかりと準備しておくことが大切です。採用に至るまでの過程は以下のとおりです。
【選考フロー】
1.エントリーシート
2.Webテスト
3.筆記試験
4.1次面接
5.グループディスカッション
6.2次面接
7.ジョブ選考
8.人事面接
9.最終面接
ここでは、採用試験に合格するために重要な3つのポイントについて解説いたします。
筆記試験:普段から世の中の出来ごとにアンテナを張る
筆記試験では、SPIのほか、時事問題、一般常識に関する問題が出題されます。政治、経済、スポーツ、時事問題など幅広い分野から出題されるため、世の中の情勢を素早くキャッチする習慣を付けることが大切です。そのため、普段からさまざまな分野に興味をもち、広くアンテナを張っておくようにしましょう。対策としては、一般常識問題集がおすすめです。
グループディスカッション:論理性を重視する
テレビ朝日では「相手と議論しながら仕事を進めていく能力」が求められます。グループディスカッションでは、異なる意見を持つ相手と議論しながら最善の結果を導き出せるかどうかが焦点になります。
協議をうまく進めるポイントは、前提を先に定義したうえで具体的なアイデアを出していくことです。議論中は、その前提に沿った主張を展開すると、論理的に話を進められるでしょう。
面接:テレビへの熱意をしっかりと伝える
テレビ朝日の採用試験の特徴は、面接の回数が多いことです。個人面接や集団面接、グループワークなどさまざまな選考があります。数多くの面接を通して、テレビ朝日で活躍できる人かどうかを見極めているのです。
テレビ朝日が求める人材は、円滑なコミュニケーションが取れる人や、試行錯誤しながら挑戦できる人です。テレビ局の仕事は常に決まっているわけではないので、ときには臨機応変に対応することが求められます。
また、不特定多数の多くの人に向けて情報を発信するため、人が好きで相手の立場に立って考えられる人ほど面接官からも好印象をもたれやすいようです。
テレビ朝日で働きたいという強い思いと情熱がなければ、入社後に挫折してしまう可能性があります。「テレビが好き」ということも重要なアピールポイントなので、しっかりとアピールしていきましょう。
まとめ
テレビ朝日の平均年収は1,421万円で、キー局のなかでも高い水準を維持しています。報道やスポーツに強いテレビ局なので、番組制作に携わりたい方にとっては魅力的な職場といえるでしょう。しかし、テレビ業界は就職難易度が高く、選考試験に通過するのもごくわずかです。
テレビ業界に興味はあってもなかなか一歩踏み出せない方は、メディア業界の人材派遣に特化したフォーミュレーションI.T.Sへの就職を選択肢に加えてみませんか。
フォーミュレーションI.T.Sでは、テレビ朝日の番組にも配属可能です。また、局や映像制作会社の垣根を越えてさまざまな番組制作の現場で勤務可能な点も魅力です。常時100以上の番組へ派遣を行っています。
さらに雇用形態は正社員雇用であるため、派遣と言っても「出向」のようなニュアンスであり、安心して働けるのが特徴です。
テレビ業界が好きでもテレビ局に入社するハードルが高いと感じている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。