テレビ朝日の就職難易度を解説!受かるための選考対策

テレビ局は就職先として高い人気を誇ります。なかでも、キー局のひとつであるテレビ朝日を第一志望にしている学生も多くいます。内定を勝ち取るためには、近年の動向を知り適切な対策を取っておくことが大切です。 今回はテレビ朝日に就職したいと考えている学生が知っておきたい、就職の難易度や選考対策などを解説します。


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テレビ朝日の就職難易度は高い

テレビ朝日への就職を目指す際は、テレビ朝日の就職難易度や採用されている学生の特徴を知っておきましょう。

採用倍率は約500倍

最初に、エントリーシートでの応募者数をベースとして、テレビ局の一般的な就職倍率を解説します。

職種 キー局 準キー局
技術職 200倍以上 100倍以上
総合職 500倍以上 200倍以上
アナウンス部 2000倍以上 1000倍以上

そして、テレビ朝日における採用倍率は、およそ500倍だといわれています。一般的に採用倍率が66倍以上になると、競争率が高いといわれるため、テレビ朝日の採用倍率は非常に高いことが分かります。

2022年卒のテレビ朝日の合計採用人数は15名と、採用人数が少ないことも倍率が高くなる理由のひとつです。

偏差値の高い有名大学が優勢

テレビ朝日のみならず、テレビ局への就職においては、偏差値が高い有名大学に通う学生が優位になる傾向があります。実際に、2020年度の採用実績を見てみましょう。

順位 大学名 採用人数
1位 慶応義塾大学 4人
2位 東京大学 3人
3位 早稲田大学 2人
3位 京都大学 2人
5位 同支社大学 ほか 1人

そのほかの大学をみても、難関大学と呼ばれる大学が中心となっています。しかし、テレビ朝日側が意図しているわけではありません。

テレビ朝日の新卒採用サイトに掲載されている質問箱では、「いわゆる「学歴フィルター」はありますか?」との質問に対して以下の回答が掲載されています。

「入社時に四年制大学を卒業していること」という条件さえ満たしていれば、「学歴フィルター」はまったくありません。テレビ朝日で働きたいという情熱を強く持っていることが一番大事です!

このため、四年制大学を卒業していれば、テレビ朝日に就職できる可能性はゼロではないといえます。

入社が難しい有名企業ランキング18位

東洋経済オンラインに掲載されている、最新版の「入社が難しい有名企業ランキング」によると、テレビ朝日は28位です。テレビ局のみで見ると、日本テレビ、TBSに次いで3番目であり、難易度が高いことがわかります。

ここまで紹介してきた内容から、テレビ朝日の就職難易度が高いのは紛れもない事実です。一方で、適切な対策を取ることで、四年制大学を卒業した人であれば誰もが内定を目指すことができます。

テレビ朝日の選考対策とポイント

テレビ朝日の就職試験における選考は、以下のフローで進められます。

1.エントリーシート
2.Webテスト
3.筆記試験
4.1次面接
5.グループディスカッション
6.2次面接
7.ジョブ選考
8.人事面接
9.最終面接

上記のフローから分かるように、内定を勝ち取るまでには長い道のりを乗り越えなくてはなりません。エントリーシートの提出から最終面接に至るまで、選考対策とポイントを解説します。

テレビ朝日が求める人物像を把握しておく

テレビ局が求める人物像は、局ごとで異なります。そのため、テレビ朝日への就職を目指すなら、テレビ朝日が求めている人物像を把握しておくことが大切です。テレビ朝日採用ページのFAQには、求める人材について下記の記載があります。

「自分がテレビ朝日でやりたい夢を明確に持っていて、自分の言葉で話せる人でしょうか。派手な経歴は一切必要ありません。どのジャンルを志望していても、情熱を持って夢を語ることができる人と一緒に働きたいと思っています。また、テレビ局の仕事はすべてチームプレーです。他者を尊重しながら自分の意見を言えることも大事なのではないでしょうか。」

出典:テレビ朝日「FAQ

テレビ朝日でなくてはいけない理由を明確に語る

キー局は、テレビ朝日のほかにフジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ東京があります。他局ではなく、なぜテレビ朝日に入社したいのか、テレビ朝日でどのような仕事をしたいのかなど、テレビ朝日を志望する理由を明確に答えられるようにすることが重要です。

テレビ朝日の強みとして、報道・スポーツ番組、社員に向けた平等なチャンス、ネット放送の先駆者という3点が挙げられます。これらの強みに言及した志望動機を伝えると、テレビ朝日に対する強い熱意を伝えることができます。

他者と議論ができかつ論理的に結論を導ける能力を示す

テレビ朝日での番組制作は、社員全体の協議を重視しています。自分の考えを論理的に伝え、ほかの社員と建設的な議論をすることができ、結論を出す能力が必要です。具体的に討論をした経験を通して、結論を導く能力を持っていることを伝えると、大きなアピールポイントになります。

テレビ朝日の本選考における選考フローには、グループディスカッションとジョブのふたつが含まれます。グループディスカッションでは、与えられたテーマに対してコンペ形式で自分のアイディアを提示してディスカッションを実施します。異なる意見を持つ相手と、どのように議論を進めるかという能力を精査するものです。

ジョブでは、5人1グループで行う動画撮影を通じて、自分の役割をこなすことやグループ内でのコミュニケーションの取り方などがチェックされます。

テレビ愛と新事業への挑戦への共感を示す

テレビ局への就職を希望するのであれば、テレビが好きなことは大前提です。一方で、近年のテレビ業界は斜陽産業のひとつといわれており、新しい事業への積極的な挑戦が必要となっています。

テレビ朝日では、サイバーエージェントとの共同出資により開設したABEMAを提供しているほか、メタバースを専門に扱う部署も存在します。テレビ事業に留まらず、新事業への挑戦を行っているのです。

テレビ朝日への入社を希望するのであれば、テレビ愛と新事業への挑戦に向けた共感を示すことが大切です。

入社後に自分は何をやりたいのかを明確に語る

テレビ朝日に入社後、どのような仕事に取り組みたいのか、どのような番組を作りたいのかなど、何を行いたいのか明確に語れるようにしましょう。テレビ業界では、いわゆる指示待ち人間はすぐに淘汰されてしまうため、自ら主体的に動く行動力が重要です。

実際に、テレビ朝日を含めたキー局のほとんどで、入社後に何をしたいかを問われています。はっきりと受け答えができるよう整理してから選考に臨みましょう。

激務に耐えるタフさをアピール

テレビ業界の仕事は激務であり、肉体的・精神的にきつい場面が多くあります。部署によっては、数日間泊まり込みになるケースも珍しくありません。そのため、各テレビ局の選考では「きつい仕事だがやっていけるか」という内容の質問がほぼ100%確認されています。

この質問に対して、自分のタフさをアピールするには、きつい状況でも能力を発揮できた経験を全面的に伝えることが重要です。面接官に対して、激務に耐えられるタフさを持っていることを強くアピールしましょう。

まとめ

今回紹介してきたように、テレビ朝日への就職難易度はとても高く、内定を勝ち取ることは容易ではありません。しかし、テレビ朝日の番組制作に携わるには、テレビ朝日へ入社する以外にも、メディア業界への人材派遣会社に入社する方法もあります。

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