テレビ業界へ転職してみたい
テレビ業界への転職に興味があるけれど何から始めればいいのか分からない…。ブラックな業界と聞くけれど実際はどうなのだろうか…。と悩んでいる方向けに、今回はテレビ業界への転職のススメをご紹介します。
テレビ業界に転職するには
テレビ業界に転職してくる人は意外と多く、番組制作会社や派遣会社は年間を通して中途募集を出しています。時にはテレビ局でも中途入社の求人がありますが、テレビ局の中途募集の場合は営業職や技術職であることが多いので、映像制作志望であれば番組制作会社や派遣会社の募集を調べてみることをお勧めします。
それぞれの会社HPで募集していることもありますが、リクナビやマイナビなどの求人サイトに出している会社も多いので、まず初めにそういったところで求人を探してみるとスムーズかもしれません。
また、やりたい番組やジャンルが明確にある場合は、エンドロールなどで制作会社を調べて求人が出ているか見てみましょう。逆に言えば、その制作会社が担当していない番組は携わることができないので制作会社を選ぶ際には担当番組を必ずチェックしましょう。
ADへの転職者は他業種からの未経験が一番多く、現場もそういった人材に慣れているので基本的には他の新卒スタッフと同じように仕事を教えてもらえます。ADは必要な資格もないので、体力面での覚悟があれば転職するハードルは意外と低めです。
ADは意外と資料を作るデスクワークも多いので、面接時はPCスキルなどをアピールすると好印象です。
転職のタイミング
テレビ業界では、年度というくくりはあまり関係なく1年中フラットに人材を募集しています。人の入れ替わりが多い業界でもあるので、1年のうちどのタイミングでも基本的に配属先は決まると思います。
強いて言えば4月と10月に番組改編があるため、3月末や9月末に転職するとそれ以外の時期よりは多くの選択肢の中から番組を選べる可能性があります。
ただ、転職する年齢のタイミングとしては体力のあるうちをおすすめします。ADは勤務時間が不規則であったり、泊まりがけのロケがあったりとどうしても体力勝負の業務なので、テレビ業界への転職を迷っている場合は体力に自信のあるうちに一度挑戦してみるといいかもしれません。
また、表立って条件に載ることはないですが未経験での転職の場合、20代のうちにというのが業界の暗黙の了解だったりします。理由の一つとしてはADの平均年齢が20代のため、未経験の30代だと現場の先輩ADがみんな年下になってしまうからというのがあります。もし30代で転職を考えている場合は、面接の際などに先回りして年齢差を気にしないことをアピールしてみるといいかもしれませんね。
弊社、株式会社フォーミュレーションI.T.S.でも随時中途採用を募集しておりますので気になる方は採用ページを覗いてみて下さい。
転職後のスキルアップ
未経験で他業種からADに転職した場合キャリアがゼロからスタートしますが、情報番組だと早くて3年でディレクターに昇格できる可能性があります。
バラエティだとディレクターになるまでもう少しかかりますが、ほかにも3〜4年目でアシスタントプロデューサー(AP)へ進むという道もあります。
ADからディレクターになった後は、会社の中でチーフディレクターや演出、プロデューサーになるという道やフリーランスになって制限なくいろいろな仕事をやっていくこともできます。
また、ADの経験があればテレビ局内の事務職へ異動して定時勤務ができたり、CMやネット配信会社など他のメディア業界に移りやすくなります。ADは大変な仕事ではありますが、その認識が業界内にあるからこそ「ADをやってきたならこの人は大丈夫だろう…!」と面接官に思ってもらえる武器にもなります。
働き方
テレビ業界はブラックというイメージがありますが、最近ではクリーンな働き方をテレビ局側が制作会社や派遣会社に求めているため、昔のような働き方ではなくなりました。勤務時間や休日日数はきちんと管理され、残業の有無に応じて時間外手当も支給されます。
しかし残念ながら、いまだに古い体質で法令違反の働き方をしている会社もありますので、会社を調べる際には必ずそのような点を確認することをおすすめします。
とはいえどうしても業界の特性上、定時の仕事とは違い不規則でイレギュラーな勤務スケジュールであることには変わりありません。特に収録前や編集期間は限定的に長時間労働が発生します。その点はテレビ業界に転職するうえで必ず念頭に置いておきましょう。
もしも働き方が不安な場合は、派遣会社に転職し情報番組のADを経験したうえでバラエティ番組のADに移るという方法もおすすめです。
給与
他業種から未経験としてADへ転職した場合、基本的には前職より給与が下がってしまう場合が多いです。ADは「見習い・アシスタント」という位置づけになるためどうしても給与基準が低めに設定されてしまいます。
ただその分、ディレクターやアシスタントプロデューサーに昇格した際の上り幅は大きく、さらに実績をつけてフリーランスになれば年収何千万ということもある業界です。
もちろん、ADのうちも年次で昇給はありますので気になる方は面接や説明会で事前に質問してみることをおすすめします。
産休・育休制度
テレビ業界でも産休・育休制度はきちんと整備されています。女性スタッフはもちろん、最近では制作会社や派遣会社においても男性の育休取得者が増えてきました。
女性の場合、産休育休で半年〜1年ほどブランクが空いてしまいますが、復職後は在宅でできる作業に移ったりデスクワークに移るという方法もあります。
また、産後一度ADを辞めた場合でも元の制作会社でアルバイトとして時間の融通を効かせながら現場のサポートとして戻る人もいます。
会社によって在宅勤務業務、デスクワーク業務、時短勤務での業務など選択肢が違いますので、気になる方は現役社員の前例などを具体的に教えてもらうといいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はテレビ業界への転職を希望している方向けに、転職のススメをご紹介しました。
少し特殊な業界ではありますが、未経験からの転職ハードルはそんなに高くありません。
テレビ業界に憧れているけどなかなか一歩が踏み出せない、、、ADやディレクターになってみたいけど一生続けられるだろうか、、、などと不安に思っている方に今回の記事が参考になれば幸いです。