キー局のアナウンサーの経歴について調べてみた!

アナウンサーというとよくテレビで慶應大卒や東大卒という大学が肩書きのようについてくる場面を見かけます。では、アナウンサーになるには高学歴であることが必須なのでしょうか?そこで、今回は各キー局で活躍する看板アナウンサー達が...


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アナウンサーというとよくテレビで慶應大卒や東大卒という大学が肩書きのようについてくる場面を見かけます。では、アナウンサーになるには高学歴であることが必須なのでしょうか?そこで、今回は各キー局で活躍する看板アナウンサー達がどんな大学を出て、どのようにアナウンサーになったのかをご紹介していきたいと思います。

アナウンサーとはどんな職業?

アナウンサーはテレビやラジオなどの放送で、ニュースを報じたり、番組の司会などを務める仕事です。番組を視聴している不特定多数の人たちに自分の声で情報を正しく伝えなければならないため、原稿を間違わずに読むだけでなく、高度で正しい日本語能力が必要とされます。また、貴重な情報をいち早く多くの人に届けるという仕事の性質上、社会的な影響力が大きく、責任も重大な職業です。

各キー局の看板アナウンサーの経歴

水卜麻美アナウンサー(日本テレビ)

担当番組:有吉ゼミ、ZIP、日テレNEWS NNN
出身地:千葉県市川市  出身大学:慶應義塾大学文学部

水卜アナは小学生の頃、当時フジテレビで活躍していた小島奈津子アナウンサーに憧れ、アナウンサーを志します。大学3年生の頃には当時の大学の先輩の助言でTBSのアナウンススクールに通ってちょっとだけ練習したそうです。アナウンサー就職試験では、フジテレビ、TBS、テレビ朝日と立て続けに落ちるも、日本テレビに見事内定しました。今では日本テレビの顔とも言える水卜アナですが入社当時、全然誰にも期待されていなかったんだそう。しかし、入社2年目の2011年3月に、情報番組『ヒルナンデス!』にアシスタントとして起用されると、飾らない気さくなキャラクターや大食いも辞さない体当たりでのレポートなどがウケて、次第に人気も上昇していきます。2013年にはORICON NEWSが実施した「好きな女性アナウンサーランキング」で1位を獲得(2017年まで連続1位)しました。そこからアナウンス部の副主任、主任へと昇格し、2023年には管理職の一つであるチーフスペシャリストへと昇進し、現在も活躍しています。

江藤愛アナウンサー(TBS)

担当番組:CDTVライブ!ライブ!、ひるおび、THE TIME
出身地:大分県日田市  出身大学:青山学院大学 文学部

TBSの看板アナウンサーといえば朝と昼の情報番組に出演し、夜には音楽番組を受け持つ程多忙を極める江藤愛アナウンサーでしょう。江藤アナは、中学生の頃に、当時フジテレビアナウンサーだった木佐彩子の笑顔に毎日励まされたことをきっかけにアナウンサーを目指すようになります。そして大学入学後は本格的にアナウンサーを目指すようになり、アナウンススクールの日テレ学院とTBSアナウンススクールに通学し、2009年にTBSに入社しています。それ以降、『はなまるマーケット』などの人気番組を担当し、2014年には昼の情報番組『ひるおび!』の全曜日でアシスタントを務め、並行して『CDTVライブ!ライブ!』(月曜日の夜間に生放送の音楽番組)の進行を単独で担当し、2021年には、アナウンスセンター内の課長に相当する役職であるエキスパート特任職トップスペシャリストへ昇進します。これは、TBSの女性アナウンサーとしては異例の早期昇進でした。そして、現在も週の前半は『ひるおび!』のアシスタントを担当し、後半は2021年から始まった新情報番組『THE TIME』の進行キャスターを担当しながら、『CDTVライブ!ライブ!』の進行役も継続しています。

弘中綾香アナウンサー(テレビ朝日)

担当番組:激レアさんを連れてきた。、1泊家族
出身地:神奈川県  出身大学:慶應義塾大学法学部

アナウンサーらしくない言動が評判となり、テレビ朝日の人気アナウンサーとなっている弘中綾香アナウンサーですが、もともとはアナウンサーを目指していたわけではなく、テレビ局の総合職を目指していました。しかし、「人事部に顔を覚えてもらえたら、総合職の試験で有利になるかもしれない」と思い、(募集が先の)アナウンサー採用試験を受けたところテレビ朝日に見事合格し、アナウンサーとして入社することになりました。入社すると、わずか半年で看板番組『ミュージックステーション』のサブ司会者に抜擢され、2018年に番組を卒業するまで局の重要なポジションを務めました。それ以降、自身がプレゼンター役を務める『激レアさんを連れてきた。』がヒットし、ORICONニュースの女性アナウンサーランキングに2位に入るなどテレ朝の看板アナウンサーとして活躍の場を広げていきました。現在も数多くのバラエティに出演しています。

伊藤利尋アナウンサー(フジテレビ)

担当番組:ネプリーグ、IPPONグランプリ、なりゆき街道旅
出身地:兵庫県  出身大学:慶應義塾大学法学部

フジテレビの大ベテランでありながら今でも数多くの番組を担当する伊藤利尋アナは、子どもの頃からテレビを見るのが好きで、漠然とした憧れからアナウンサーを志望しました。大学時代には、総合職も考えていましたが、スポーツを担当するアナウンサーになりたいという気持ちが強く、最初にフジテレビのアナウンサー試験を受けたところ合格し、そのまま卒業後はフジテレビにアナウンサーとして入社します。入社以来『めざましテレビ』『知りたがり!』『みんなのニュース』『とくダネ!』など情報報道番組のほか、『ネプリーグ』『とんねるずのみなさんのおかげでした』『VS嵐』などのバラエティ、さらに競馬、F1などのスポーツ実況まで…多岐にわたるジャンルの番組を担当してきました。その後も活躍を続け、2021年7月1日付の人事異動でアナウンス室情報担当部長から情報担当局次長待遇へ昇格し、2023年にはシニア局次長待遇・統括チーフアナウンサー情報担当に昇進します。さらに1年後の2024年には、シニア局次長待遇・ゼネラルアナウンサー情報担当に昇進を果たし、現在も幅広く活躍しています。

田中瞳アナウンサー(テレビ東京)

担当番組:WBS(月・火・金曜)、モヤモヤさま〜ず2
出身地:東京都  出身大学:成城大学イノベーション学部

テレビ東京の看板アナといえば入社してすぐに局の人気番組を担当し、大きな期待を受ける田中瞳アナです。大学では、サークルや部活にも入らず、バイトに明け暮れる日々を過ごしていましたが、大学2年生の頃に「何事にもチャレンジできていないと気づいていたので、殻を破りたい」という思いから大学のミスコンに出場し、準グランプリに選出され、その後タレントとしてセント・フォースの関連会社であるスプラウトに所属することになります。そんな田中アナは、大学3年生の頃、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の気象コーナーでお天気キャスターに抜擢されたことで、アナウンサーという職業を意識し目指すようになりました。アナウンサー就職試験を受けるも全て落ちてしまいますが、最後にテレビ東京に見事合格し、2019年にアナウンサーとしてテレビ東京に入社しました。入社後、約3か月の研修を経て数々の人気アナウンサーを輩出した同局の人気番組『モヤモヤさまぁ〜ず2』の4代目アシスタントに抜擢され活躍されています。現在においても、同番組を担当すると同時に、経済報道番組である『WBS』も曜日別に担当しており、テレビ東京入社当時から志望していたバラエティと報道の両輪での活動を実現しています。

まとめ

ここまでキー局の看板アナウンサーを紹介してきましたが、やはりほとんどがトップクラスの大学を卒業している傾向にあります。しかし、テレビ東京で挙げた田中瞳アナウンサー(成城大学卒)のように中堅大学からのアナウンサーが活躍しているのも事実であり、他にも『news zero』『日テレNEWS NNN』を担当している小髙茉緒アナウンサー(2021年日本テレビ入社、日本大学卒)や『ひるおび』(月・火・金)『サンデー・ジャポン』(リポーター)を担当している山形純菜アナウンサー(2017年TBS入社、実践女子大学卒)など、近年では、中堅大学卒のアナウンサーが多く誕生している傾向があります。だからこそ、一概に高学歴でなければならないというわけではないと言えるのかもしれません。ただ、学歴に関係なくほとんどのアナウンサーは学生時代にアナウンススクールに通うなどアナウンサーという夢のために何かしらのアクションを起こしています。つまり、学歴がなくてもアナウンサーになれる時代にはなっているものの、それに向けての努力は学歴に関係なく共通のものであり、その努力次第で誰でもアナウンサーになることができると言っていいでしょう。