テレビ局の営業の仕事内容
ここではテレビ局の営業の仕事内容を紹介します。テレビ局の営業の仕事には、大きく分けて「CMの時間枠の営業」と「CM以外の営業」のふたつがあります。
CMの時間枠の営業
テレビ局の営業の仕事は広告の受注ですが、営業職がひとりで広告を募るわけではありません。多くの場合、広告代理店と協力して、CMの時間枠に対するスポンサーを募集します。
売り上げの大部分がスポンサーをはじめとした広告収入から成り立っているテレビ業界にとって、CMの時間枠の営業は非常に重要な仕事です。
スポンサーに販売するCM枠には、タイムCMとスポットCM の2種類があります。タイムCMは特定の番組内にあるテレビCM枠で放送されるCMです。一方スポットCMは、ある程度の時間帯でランダムに流されるCMです。これらのCM枠を、どのように埋めていくかプランニングすることもテレビ局の営業の仕事です。
CM以外の営業
テレビ局の営業の仕事はCMの時間枠の営業だけではありません。たとえば、スポーツイベントなど、スポンサーが関わるイベントの企画立案や収録の立ち合い、PR番組などのスポンサーの取り付けなどを行うこともあります。また、権利事業やWeb事業などに携われるのもテレビ局の営業の仕事です。
テレビ局の営業の年収
テレビ業界への就職や転職を検討している人にとっては、給料面についても気になるところではないでしょうか。
ここからはテレビ局の営業の年収について紹介します。
年収はテレビ局によって異なる
テレビ局の年収とひとまとめにいっても、テレビ局によって年収は異なります。大手のキー局の間では待遇の違いに大きな差はありません。
しかし、大手のキー局と地方ローカルの放送局で年収は大きく異なります。一概にはいえないものの、大手のキー局と地方ローカルの放送局を比べると、おおむね地方ローカルの放送局の年収は大手キー局の7割程度となっています。
たとえば、30代の大手のキー局の正社員が年収1,000万円だとすると、地方ローカルの放送局の正社員は、その7割の700万円程度です。地方ローカルの放送局であっても、一般企業と同等もしくはそれ以上の待遇といえるでしょう。
ただし、地方局の中でも有力な準キー局であれば、ほかのローカル局と比べて高くなることもあります。
テレビ局営業の待遇は良い?
年収はテレビ局によって異なりますが、一般的にテレビ局営業の待遇は良いといわれています。
テレビ局によって福利厚生などの待遇は異なりますが、キー局の営業職であれば各種手当や福利厚生も充実しています。地方ローカルの営業職の場合でも、しっかり整備されている企業も多くあります。
また、営業職であればインセンティブ制度が設けられている企業もあります。自分の頑張りが給料に反映されやすいため、やりがいを感じながら働くことができます。
【スケジュール例】テレビ局の営業の一日
ここではテレビ局の営業の一日を見ていきましょう。テレビ局の営業といっても、ほかの業界の営業と一日のスケジュールが大きく異なるということはありません。1日のスケジュールの例を挙げてみましょう。
10:00:テレビ局での仕事(メール処理や資料整理など)
11:00:取引先に出向き、打ち合わせ
12:00~13:00の間:昼食(打ち合わせにより時間は前後する)
13:00:クライアントとロケの立ち合い、打ち合わせ
18:00:テレビ局に帰ってきてから社内業務(事務処理や企画資料作成、社内会議など)
19:00~20:00:退勤
テレビ局の営業も一般的な企業と同様のスケジュールで仕事します。テレビ局では番組制作に関わる役職は激務になるケースもあります。しかし、営業の場合は番組制作の時間帯に左右されることはありません。とはいえ、クライアントへの接待が入り、帰りが遅くなることはあります。
テレビ局の営業はきつい?向いている人の特徴
テレビ局の営業の仕事は、人によってはきついと感じる場合があります。しかし、頑張りが認められやすく、やりがいを感じやすい仕事です。
テレビ業界の営業職への就職や転職を検討している場合、自分が営業に向いているのかどうかを知っておく必要があります。ここではテレビ局の営業に向いている人の特徴を紹介します。
テレビが好きな人
テレビ局で働きたいなら「テレビが好きな人であること」は必須条件です。これは営業や番組制作などの職種に限りません。テレビ業界が好きで、テレビ番組に関わりたい人であれば、多少ハードワークであっても、その中にやりがいを感じることができます。
また、テレビ局の営業はクライアントと打ち合わせをする際に、過去のテレビ番組が話題に上がることが多くあります。テレビが好きな人であれば、突発的なテレビの話題にも問題なく対応できます。
コミュニケーション能力が高い人
営業職全般にいえることですが、コミュニケーション能力が高い人はテレビ局の営業に向いています。
テレビ業界に限らず、営業では顧客のニーズを汲み取るヒアリング力、そのほかプレゼン力や企画力などが総合的に求められます。
体力に自信がある人
一般的に、テレビ局の制作現場などは体を使う仕事が多いですが、営業職でも体力勝負となるケースも珍しくありません。
テレビ局の営業の仕事内容として、取引先との商談や接待などがあります。接待を含めると拘束時間が長くなりがちです。取引先との商談前には、プレゼン資料の作成などの社内業務に多くの時間を費やす必要もあります。
テレビ局の営業の仕事に就く人は、拘束時間が長くても耐えられる体力のある人が望ましいです。
テレビ局の営業で接待は多い?
営業職につきものといえば取引先への接待です。テレビ局によって頻度は異なりますが、一般的に接待は多くあります。特にキー局では、取引先になっている企業の規模も大きく、接待が多いといわれています。
ローカル局の場合、キー局に比べると接待はそこまで多くありません。それでもローカル局の東京支社の場合は、キー局と同様に接待が多い傾向です。
テレビ局の営業を目指すときの志望動機
テレビ局は、テレビ業界にかかわる様々な仕事の中でも、応募倍率が高くなっています。地方局でも応募倍率が高いですが、特に民放キー局は非常に高倍率で、応募数ベースでみると技術職で200〜300倍、総合職の場合は500〜1,000倍といわれています。
このように、非常に高い応募倍率のテレビ局に就職するために重要なのが志望動機です。なぜテレビ業界を志望するのか、なぜそのテレビ局を志望するのか、テレビ局に就職して実現したいことや目標は何かをしっかりと考えて盛り込む必要があります。
まとめ
テレビ業界への就職や転職を検討している場合に気になるのが、どのような仕事をしているのかということです。
テレビ局の営業の仕事には、大きく分けて「CMの時間枠の営業」と「CM以外の営業」のふたつがあります。テレビ局の売り上げの大部分を占める広告収入を得るために営業は重要な職種です。
また、テレビ業界の営業は、年収が高く応募倍率も高くなる傾向があります。テレビ業界の営業への就職や転職を検討している場合は、自分が営業職に向いているのかを見極めましょう。求人に応募する際には、自分の入社意欲が伝わるよう志望動機をしっかり記載することが大切です。