テレビ局の就職難易度は高い!その理由とやっておきたい対策を解説

「テレビ番組の制作に興味がある」「華やかな業界に憧れている」などで、就職先としてテレビ局を希望する人は多いでしょう。 しかし、テレビ局は就職難易度が非常に高く、何の準備もなくエントリーしても、失敗に終わる可能性が高いといわれています。そのため、選考前にしっかり準備することが大切です。 そこで今回は、テレビ局の就職難易度が高い理由や、選考前に準備しておくべきことなどについて解説します。


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テレビ局の就職難易度は非常に高い

テレビ局は、就職難易度が非常に高い就職先のひとつです。とくに人気のキー局の倍率は数百倍、数千倍ともいわれるほど、就職は狭き門です。複数のテレビ局に応募しても書類選考で落ちてしまい、一次面接さえたどり着けない就活生も多くいます。

テレビ局はなぜこれほど就職難易度が高いのでしょうか。まずは、テレビ局の就職難易度が高い理由から見ていきましょう。

採用人数が少ない

テレビ局の就職難易度が高い主な理由として、そもそも採用人数が少ないことがあげられます。

テレビ局は就活生に人気があり、非常に多くの応募が集まります。採用人数は、アナウンサー・総合職・技術職・制作を合わせて30人程度です。なかでもアナウンサーは特に人気がありテレビ局のほかの部門よりも、さらに就職難易度が高いといわれています。

1社だけエントリーしても、面接にすらたどり着けない可能性が高いでしょう。そのため、テレビ局への就職を目指す就活生の多くが、複数のテレビ局に同時にエントリーしています。

学歴を問われることがある

学歴を問われやすいことも、テレビ局の就職難易度が高い理由のひとつです。テレビ局は基本的に学歴社会で、早稲田大学や慶応大学などの有名私立大学、東京大学などの旧帝国大学の卒業者が多くを占めています。

地方のテレビ局でも有名大学出身者が多い傾向にあるため、ある程度の学歴がないと選考に残るのは難しいでしょう。

応募条件が「四年制大学卒」となっていることも多く、大卒ではない人は応募すらできないケースもあります。テレビ局への就職を目指すなら、進学先も重要な要素といえます。

面接回数が多い

面接回数が多いことも、テレビ局の就職難易度が高い理由です。テレビ局は少ない採用枠に対し、多数の就活生が応募してきます。

そのため、まずは書類選考で応募者を絞ったうえで、何度も面接を繰り返し、応募者をふるいに掛けていくのです。キー局や準キー局では、最低5~6回は面接が行われます。

複数のテレビ局にエントリーした場合、たくさんのエントリーシートを書き、短期間で何度も面接を受ける過密スケジュールになるでしょう。

倍率が高いテレビ局の選考で通過するには、それぞれの選考に全力で取り組まなければなりません。体調管理はもちろん、どの面接で何を話したか、発言内容を記録しておく必要もあります。

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テレビ局に就職するには入念な準備が大切

就職難易度が高いテレビ局の選考に、何の準備もなしに挑んでも、ほとんどの場合書類選考で落ちてしまいます。

選考前には入念な準備が欠かせません。どのような準備をしておくと良いのか、詳しく見ていきましょう。

テレビ業界への理解を深める

テレビ局に就職したいなら、選考前にテレビ業界への理解を深めることが重要です。テレビ局の面接では、なぜこの業界を選んだのか、どんな番組を作ってみたいかなど、テレビ局ならではの質問をされます。

こうした質問に的確に答えるには、テレビ業界に関する知識が必要です。とくにテレビ業界の現状や今後の動向などについては、しっかり調べておきましょう。

テレビ業界の現状

これまでテレビ業界は、大きな影響力をもっていました。しかし、SNSや動画配信サービスなどの普及によってテレビ離れが進み、変化の時期を迎えています。

こうしたテレビ業界の現状を把握しておくと、「今どんなテレビ番組を作るべきか」などの質問に答えやすくなるでしょう。

テレビ業界の今後の動向

現在テレビ業界は若者のテレビ離れが進んだことにより、大きく売り上げを落としており、今後もこの状況が加速すると考えられます。

この状況を放置すればテレビ業界の衰退は避けられず、より面白い番組制作やインターネットとの融合を進めていかなくてはなりません。

こうしたテレビ業界が抱える課題を理解し、「こうすればテレビがもっとおもしろくなるのでは」などの提案ができると、今後のビジョンを見据えていることを評価される可能性があります。

非現実的な理想を語るのではなく、現状と今後の動向を踏まえた上で現実的な話ができるようにしておきましょう。

選考前から志望先に熱意をアピールする

テレビ局に就職したいなら、選考前から志望先に熱意をアピールすることも重要です。早めに動くことで、ほかの就活生よりも一歩リードできるでしょう。選考前からアピールする主な方法として、「インターン」と「アルバイト」があります。

志望先のインターンに参加する

志望しているテレビ局のインターンに参加することは、選考前から志望先に熱意をアピールするのに役立ちます。「インターンに参加するほどやる気がある」とアピールできるためです。

インターンの経験によってテレビ局の仕事に対する理解が深まれば、志望動機や面接の内容に説得力が生まれます。また、インターンの結果が評価されると、面接が一部免除されたり、特別選考に進めたりすることもあります。

多くのテレビ局が「政策・技術部門」「アナウンサー部門」など、さまざまな部門でインターンを実施しているので、希望のテレビ局のインターンについて調べてみましょう。

ただし、テレビ局のインターンは、希望者全員の参加が認められるものではありません。エントリーシートなどを提出し、選考に通過する必要があります。

本選考前からエントリーシートを作成したり、面接を受けたりするのは面倒に感じる人もいるでしょう。しかし、良い結果を残せば本選考で有利になる可能性が高いので、テレビ局に就職したいのであれば、積極的に参加するのがおすすめです。

テレビ局のアルバイトへ応募する

テレビ局でアルバイトを経験することも、選考前から志望先に熱意をアピールするのに役立ちます。

基本的にアルバイトを募集しているのはテレビ局ではなく番組制作会社がほとんどですが、テレビ局の番組制作に関われることが多いです。番組制作に携わった経験があるのとないのでは、面接での評価が変わるでしょう。

アルバイトを通じてテレビ局の仕事を経験しておけば、選考時にアピールできます。

キー局のメジャーな番組に関わるアルバイトを募集していることもあるので、こまめに求人情報をチェックしてみましょう。

制作会社への就職・人材派遣会社からの派遣 によりテレビ局で働く方法もある

テレビ局は就職難易度が高く、入念に準備しても就職できないケースが多いです。しかし、テレビ局で働く手段は、テレビ局へ就職するだけではありません。「派遣」という形で関わる手もあります。

テレビ局は自社のみで番組を制作しているわけではなく、番組制作会社などと連携していることが一般的です。そのため、テレビ番組やCMの制作といったメディア業界に特化した人材会社に正社員として入社し、テレビ局の制作現場に派遣されて働く方法もあります。

番組制作に関わりたいなどの理由からテレビ局への就職を目指しているなら、このような方法も検討してみましょう。

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まとめ

テレビ局は倍率が数百倍、数千倍ともいわれる、就職難易度が高い人気の就職先です。選考に通過するには、入念に準備したうえで選考に挑む必要があります。しかし、倍率の高さから、どれだけ準備しても一次面接にすら行けないことも考えられます。

「テレビ局の正社員」にこだわりがあるわけではなく、番組制作に関わりたいなどの理由でテレビ局を志望しているなら、メディア業界特化の人材会社に正社員入社し、そこから派遣されて働くなどの方法も検討してみましょう。