テレビ東京の年収は？想定年収や特徴、待遇についても紹介

テレビ東京の基本情報

テレビ東京は重大事件や緊急事態が発生した時でも番組編成を変更しない「テレ東伝説」を残すなど、主要キー局のなかでも少し変わっている、異質なテレビ局といわれています。

他局と比べて全体的な視聴率は低めではあるものの、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」や「家、ついて行ってイイですか？」など、制作している番組も斬新です。アニメにも強く、民放キー局が扱うアニメ番組の50%以上はテレビ東京が放映しています。そして、2023年3月期には、アニメ事業が221億円の売上高を記録しました。

また、アニメと配信を合わせた「ライツ事業」の営業利益は、放送事業と並ぶ水準まで拡大しています。

そのほか「経済ニュースはテレビ東京一強」といわれるほど、経済ニュースも得意としており、「Newsモーニングサテライト」「WBS（ワールドビジネスサテライト）」などの番組も手掛けています。

テレビ東京の平均年収と想定年収はどれくらい？

一般的に年収が高いといわれるテレビ局の社員ですが、テレビ東京の社員になった場合、どれくらいの年収を得られるのでしょうか。ここではテレビ東京の平均年収と想定年収を紹介します。

テレビ東京の平均年収推移

まずはテレビ東京が公開している有価証券報告書より、テレビ東京の過去10年間の平均年収推移を見てみましょう。

テレビ離れが叫ばれるなか、テレビ東京は順調に業績を伸ばしており、平均年収も1,000万円を超える高い水準で推移しています。

国税庁発表の「令和3年分民間給与実態統計調査」によれば、日本人の平均年収は443万円（令和3年12月31日時点）です。テレビ東京の平均年収は、日本人の平均年収の3倍ほどの金額になることがわかります。

出典：「有価証券報告書」（テレビ東京）
出典：「令和3年分民間給与実態統計調査」（国税庁）

年齢別想定年収

続いて、テレビ東京の年齢別想定平均年収について見ていきましょう。想定の金額であるため、実情と異なる可能性もあります。目安のひとつとしてご覧ください。

テレビ東京の初任給は大卒で28万1,600円、院卒で29万1,500円です。（2023年度から。基本給+固定手当）

そのため、1年目は年収が300万円～400万円程度になると予想されますが、配属部署や努力次第では20代後半に年収が1,000万円を超えるかもしれません。

国税庁発表の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、25歳～29歳の平均年収は328万円なので、同年代の社会人よりも高年収になる可能性は高いでしょう。

出典：「テレビ東京、初任給を10％引き上げ ～4月から大卒は28万1600円に」（テレビ東京）
出典：「令和3年分民間給与実態統計調査」（国税庁）

役職者別の想定年収

次にテレビ東京の役職者別の想定平均年収を紹介します。あくまで参考程度として考えてください。

テレビ東京の20歳～24歳の一般社員は、想定平均年収が820万円～824万円ですが、昇進して役職者になれば年収アップが期待できます。

厚生労働省発表の「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに、役職別の平均年収を算出し、テレビ東京の役職者の想定平均年収と比較してみましょう。

・係長：平均年収442万8,000円
・課長：平均年収584万2,800円
・部長：平均年収703万4,400円

上記の金額はボーナスなどを含めていないため、実際にはもう少し金額が高くなると考えられます。しかし、ボーナスを含めたとしても、テレビ東京の役職者の想定平均年収は平均よりも高くなるでしょう。

出典：「令和4年賃金構造基本統計調査」（厚生労働省）

学歴別の想定年収

テレビ東京の学歴別の想定平均年収についても見てみましょう。テレビ東京は2023年3月30日のニュースリリースにて、大卒の初任給が28万1,600円、院卒の初任給が29万1,500円と発表しています。

ボーナスについては公式発表がありませんが、162万円～328万円程度との情報があるため、162万円として想定平均年収を計算してみました。

この金額は、一般的な大卒・院卒の平均年収と比較してどうなのでしょうか。厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、大卒の賃金は22万8,500円、院卒の賃金は26万7,900円です。

また、産労総合研究所「2022年度 決定初任給調査」では、大卒の夏のボーナス支給額は8万9,334円となっています。

さらに厚生労働省発表の「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」によれば、冬のボーナスの平均支給額1.04ヶ月分とされていました。これらのデータから計算した大卒・院卒の想定平均年収は以下のとおりです。

・大卒の想定平均年収：306万8,974円
・院卒の想定平均年収：358万2,750円

あくまで想定ではありますが、テレビ東京の大卒・院卒の想定平均年収は、一般的な大卒・院卒の想定平均年収よりも高いと考えられます。

出典：「令和4年賃金構造基本統計調査」（厚生労働省）
出典：「2022年度 決定初任給調査」（産労総合研究所）
出典：「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」（厚生労働省）

テレビ東京の待遇

ここまでのデータから、一般的なイメージ同様、テレビ東京の平均年収は高水準であることがわかりました。それではテレビ東京の待遇面はどうでしょうか。ここではテレビ東京の待遇面についてご紹介します。

新卒採用の場合

テレビ東京では、アナウンス職やTech＆DX部門、クリエイティブ制作部門など、さまざまな部門で新卒採用を実施しています。

アナウンス職・総合職（大学卒）・クリエイティブ制作部門・ビジネス部門（大学院卒）の給料・待遇は以下のとおりです。（2023年度実績）

・給与：28万1,600円（基本給25万6,000円／固定手当：2万5,600円）
・各種手当：時間外勤務割増、休日勤務割増、深夜割増、通勤手当など
・昇給：年1回
・休日休暇：完全週休2日制（年末年始休暇、夏季・冬季休暇、産前産後休暇など取得可）
・有給休暇：初年度10日、次年度以降20日～40日
・福利厚生：在宅勤務制度、住宅資金・入学資金融資制度、財形貯蓄、社員食堂など

ほかの職種と比べると、Tech＆DX部門（大学院卒）の給料はやや高めで、29万1,500円（基本給26万5,000円／固定手当：2万6,500円）となっています。（2023年度実績）

なお、各種手当や昇給、休日休暇などの待遇については、アナウンス職・総合職（大学卒）などの職種と同等です。

キャリア採用

テレビ東京ではキャリア採用も実施していますが、その時々で募集している職種が異なります。給料も職種で異なるほか、経験・能力に応じて会社規定で優遇されることもあるため、選考を受ける際に確認しましょう。

待遇については、完全週休2日制で、交通費・社保完備など新卒採用と同様に充実しています。

テレビ東京とほかのテレビ局の年収比較

平均年収1,000万円以上と高水準で推移しているテレビ東京ですが、ほかのテレビ局と比較した場合はどのような違いがあるのでしょうか。ここではテレビ東京とほかのテレビ局の年収事情を紹介します。

職種別年収比較

まずは職種別のテレビ東京とそのほかのテレビ局の年収を比べてみましょう。参考として、アナウンサーとテレビカメラマンの平均年収を取り上げます。

アナウンサー・テレビカメラマンともに、他局と比べるとテレビ東京の平均年収はやや低めです。しかし、地方局と比較すると、大きく差があることがわかります。

大手キー局との年収比較

次にテレビ東京とそれ以外の大手キー局の全体的な平均年収を比べてみましょう。

アナウンサーやテレビカメラマンなど職種別に見ると、他局より年収が低かったテレビ東京ですが、全体的な平均年収では2番目に高くなります。

まとめ

テレビ東京の社員の平均年収は高水準です。また、ほかのテレビ局とは一線を画す独自路線の番組が多いという魅力もあります。

テレビ局で働きたいと考えているなら、テレビ東京も候補のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。