テレビ東京の特徴1.「テレビ東京らしい」看板企画・番組がある
「テレビ東京らしい」看板企画・番組が多数あるのが、大きな特徴のひとつです。
テレビ東京は決して規模の大きいテレビ局ではなく、本社もオフィスビルのいちフロアに構えています。
どうしても制作費の面では他局に及ばず、元代表取締役会長である「髙橋雄一氏」が、VIPOアカデミーでの講演で、制作費は他局の半分もしくは半分以下だと答えたほどです。
比較的少ない予算の中で番組を制作する必要があることから、企画で勝負しており、知恵を絞ってオリジナリティのある企画を生み出しています。
鋭く尖った企画力を重視し、オーソドックスなものとは異なる着眼点でチャレンジングな番組を制作してきました。
その中には長年続いている人気長寿番組も多くあります。例えば「家、ついて行ってイイですか?」「YOUは何しに日本へ?」「開運!なんでも鑑定団」「出没!アド街ック天国」などが挙げられます。
これらはいずれも一般人に焦点を当てた番組です。多くの人気芸能人のキャスティングにあてるほど予算に余裕があるわけではないからこそ、テレビ東京では低予算でも行える「ロケ」に注力する傾向にあります。
低予算をカバーするために企画力を磨いた結果、テレビ東京らしい看板企画、番組が多数生まれました。
テレビ東京の特徴2.コンパクトな組織で一体感がある
コンパクトな組織で、一体感があるのもテレビ東京の特徴です。
テレビ東京は従業員数が約700人と比較的少数で、本社がオフィスビルのいちフロアであることから、ほぼ全員の顔と名前がなんとなくわかるでしょう。
出典:会社概要(テレビ東京)
少数精鋭だからこそ、社員同士がフランクに情報交換したり相談したりできる風土があり、社員がお互いのことや家族のことなどを良く知っている環境です。
ときにはOAを見た先輩からアドバイスをもらったり面白かったと褒められたりすることもあるでしょう。社内で誰が作った番組なのか顔が見えているからこそ、より良い番組を作るため成長する意欲が湧くのです。
また人数が少ないことで仲間意識が芽生え、規模の大きな他局に対し、一丸となって戦う一体感が生まれやすい環境でもあります。
一般的な企業では、部署が変わったり業務が変わったりすると、社員同士の関係が薄くなってしまいますが、テレビ東京ではどこの部署へ行っても声をかけられるほどです。
ほかのキー局よりも規模感が小さいからこそ、一体感のある体制で番組制作に臨めます。
テレビ東京の特徴3.一般人が出演する番組が多くある
テレビ東京が制作する番組には、一般人が出演する番組が多く存在します。一般人が出演する番組の制作スタイルには、大きく2種類あります。
・その場で出演者を捕まえるスタイル:「YOUは何しに日本へ?」「家、ついて行ってイイですか?」など
・ある程度計画してからロケを行うスタイル:「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」など
どちらも前述したように低予算だからこその工夫の表れともいえ、人気タレントの出演料を削減して予算を削りつつも、面白い番組制作を追求した結果です。
スタジオ代やタレント代の代わりに、ロケに人件費や時間などをかけるようにしています。
しかし「一般人にフォーカスする」というコンセプトとフォーマットを使えば誰でも作れるわけではありません。
どのように編集するか、どのように出演者を描くのかなど、演出するディレクターの腕が問われます。他局が見よう見まねでコピーしようとしても、一朝一夕では真似できない番組となっています。
テレビ東京の作り手としての徹底的なこだわりが詰まった、職人芸ともいえるコンテンツです。
テレビ東京の特徴4.低予算だからこそ挑戦的な番組が作れる
低予算だからこそ挑戦的な番組が作れるのも、テレビ東京ならではの特徴です。
大きな予算で動く場合、失敗したときのリスクも大きくなるため、尖った内容の番組を制作しにくい面があります。
しかし、テレビ東京では予算の規模が小さいことから、仮に企画が失敗してもダメージが少ないため、挑戦的な番組を制作しやすい環境となっています。
今では看板番組となっている「Newsモーニングサテライト」も、最初は「半年経っても上手くいかなければ打ち切り」と期限付きでのスタートでした。
視聴率が奮わなかった場合でも、面白ければもう一度行うケースもあります。ベンチャー企業で革新的なイノベーションが生まれるように、ほかのキー局とは違う独自路線を開拓しやすい環境です。
テレビ東京の特徴5.アニメに力を入れている
アニメに力を入れているのもテレビ東京の特徴です。
テレビ東京では「ポケットモンスター」や「NARUTO -ナルト-」「BORUTO-ボルト-」「銀魂」「妖怪ウォッチ」「SPY×FAMILY」「BLEACH」など、多くの人気作を放送してきました。
アニメの人気は国内だけに留まらず、海外でも日本のアニメは人気を博しています。
フランスのパリで行われる漫画・アニメ・ゲームなどの祭典「JAPAN EXPO」は、25万人以上を動員する大人気イベントです。
テレビ東京では映画の制作委員会のようにして、国内、海外での販売権をもつことで、海外でアニメが配信された際に利益へつながるような体制をとっています。
また、アニメを作るのと同時進行で、アニメに関連するゲームやおもちゃを制作したり、配信プラットフォームに提供したりして収益を得ています。
まとめ
テレビ東京は他局に比べて規模が小さく、予算も少ない傾向があります。少ない予算だからこそできるリスクをいとわない挑戦的な姿勢と、工夫を凝らした企画力が特徴的です。
また「テレビ東京らしい」看板番組があることや、アニメに注力していること、一般人が出演する番組が多いことなども特徴として挙げられます。
テレビ東京への就職を希望されている方は、こうした特徴を踏まえたうえでエントリーシートや面接などの選考対策を進めましょう。