映像編集者の平均年収は高い?年収を高める方法を解説

テレビ番組をはじめ制作現場では、さまざまな職種の人が働いています。その中の職種のひとつである映像編集者は、今後需要が高まっていくと予想されている職種です。特に、CGデザイナーやVRクリエイターなどの高いスキルの需要は増加傾向にあります。 そんな制作現場に欠かせない映像編集者ですが、実際の収入はどれくらいか、イメージしづらい方もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、映像編集者の平均年収とあわせて年収を高める方法について紹介します。


この記事は約6分で読み終わります。

映像編集者の年収はどれくらい?

ここでは映像編集者の年収について紹介します。

会社の規模によって異なる

会社の規模はさまざまです。ほかの職種と同様に、映像編集者の待遇も会社の規模によって大きく変わります。

一般的に、大企業の場合は給与面や福利厚生が充実しています。中小企業であっても充実していることはありますが、大企業の水準には達していないことも少なくありません。

就職難易度で見ると大企業に比べて、中小企業の方が入社しやすいことは事実です。まずは中小企業などで経験を重ね、実績が積んだら大企業に転職することで、ステップアップを図れることもあります。そのため、まずは中小企業に入社して経験を積むことも選択肢のひとつです。

年収1000万円以上の映像編集者もいる

映像編集者にも正社員や派遣社員、フリーランスなど、多くの働き方があります。それぞれの年収は、一般企業と大きな差はありません。

映像編集者の平均年収は584.4万円

映像編集者の給料は、勤めている会社の規模によって異なり、さらに就いている地位によっても異なります。では、映像編集者の平均年収はいくらなのでしょうか。

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、映像編集者の年収の全国平均は584.4万円となっています。ハローワーク求人統計データにおける求人賃金(月額)は25.9万円です。

ただし、これらの金額は地域によって多少の差があります。「jobtag」によると、映像編集者の平均年収は、東京都では全国平均よりも高い669.4万円である一方で、和歌山県は全国平均よりも低い380.9万円程度であることがわかります。

なお、映像プロダクションの多くは、東京や大阪をはじめとする大都市圏に集中しています。特に、東京都内においてはテレビ局の近くにオフィスを構えているところが多いです。和歌山県内には映像プロダクションがそこまでないことも把握しておきましょう。

雇用形態を見ると、正社員が全体の56.3%を占めるのに対し、パートタイマーが3.1%、派遣社員が9.4%、契約社員が18.8%と幅があることがわかります。

映像編集者の年収の全国平均は584.4万円ですが、勤務先や地域、雇用形態、スキルなどによって、年収には大きな差があります。映像編集者を目指す際には、就職を希望する会社の給与体系について、事前に把握しておくことが大事です。

参照元:「jobtag」(職業情報提供サイト)

映像編集者の職種別年収

映像編集者と一口に言っても、さまざまな職種に分けられます。例えば、以下のような職種があります。

・コンポジター

・CGデザイナー

・VRクリエイター

ここでは上記3つの職種の仕事内容に触れつつ、年収を紹介します。

コンポジターの平均年収は約400~500万円

コンポジターは、2Dや3Dの原画、実写映像などの映像素材を合成して1枚の画にする仕事です。それぞれ解像度や色調、明暗が異なる映像素材を調整しながら一体化させます。映像作品を作る際の最終工程を担うため、映画やゲームの制作に欠かせない仕事のひとつです。

そんなコンポジターの平均年収は400〜500万円程度といわれています。ただし、勤務する会社や自身のスキルなどによって差が生じることがあります。

例えば、コンポジターとして実務経験を積んだ後、マネジメント層へキャリアアップすることで100万以上年収をアップさせることを見込めます。

CGデザイナーの平均年収は約300~500万円

CGデザイナーは2Dまたは3Dソフトを用いて、アニメや映画、ゲームなどの映像制作を担う仕事です。映像制作のほかにも、建築、車をはじめとした産業用の図面を作成することもあります。

年収はキャリアや年齢によって異なるものの、一般的な会社員と同程度の300〜500万円が目安です。2Dまたは3Dどちらに特化しているかによって、年収が大きく異なることはないとされています。豊富な実務経験がある、または最新の技術を身に付けている場合などは、年齢問わず高い年収を得ることが期待できます。

そのほか、会社員として十分な経験を積んだ後にフリーランスとして独立したり、本業に加えて副業として案件を受けたりすることでも年収アップを図ることが可能です。

VRクリエイターの平均年収は約500万円前後

VRクリエイターは、仮想空間内に立体的な映像を制作する仕事です。不動産の内見や医療現場におけるシミュレーションなどに活用されています。多くの産業分野において応用され始めていることから、注目を集めている職種です。

VRクリエイターの平均年収は500万円前後が目安といえます。ただし、需要に対する供給が少ないこともあり、企業によっては待遇が異なることもあります。所属する会社によっては、平均年収以上の年収を期待できるのです。今後、需要が高まっていくことで、さらに多くの収入を得ることが見込まれるでしょう。

映像編集者が年収アップを図る方法

映像編集者の年収は、雇用形態や地域などによって異なります。ただし、特に正社員の場合は、スキルの習得など年収アップが期待できます。

では、年収アップを目指すためには、具体的に何をすれば良いのでしょうか。

映像編集者が良い仕事をするためには「動画編集の高いスキルや技術を習得する」ことが必要です。動画編集の技術を身に付け、良い映像を作り、会社に認められていくことが年収アップには大切です。

入社直後は、動画編集の技術が高くないことも珍しくありません。そのため、現場で動画編集ソフトなどのスキルや技術を身に付けていく必要があります。

最初は、編集アシスタントとして基本的な技術を学ぶことが多いです。まずは、高いスキルや技術を習得するために、基本的な技術をしっかりと身に付けましょう。

まとめ

一般的に、映像編集者はポストプロダクションなどの会社に所属して働いている場合が多いです。そのため、映像編集者の待遇は会社の規模によって大きく変わります。

また、映像編集者にも、正社員や派遣社員、フリーランスなど、多くの働き方があり、働き方によって年収は異なります。厚生労働省が運営している「jobtag」によると、映像編集者の年収の全国平均は584.4万円です。

映像編集者の年収は、スキルや技術を身に付けることによってアップできる可能性があるため、早い段階で基礎的な技術を学んでおくことが大事です。