盛り上がっている映像業界!
昨今の映像業界には従来の『テレビ』『映画』『広告』の他に、ネットフリックスやアマゾンプライムなどの『配信系』や、YouTubeやTikTokなどの『SNS』といった新しいサービスが参入しています。
そのため、映像関係の企業では採用枠の拡大や部署の新設など対応に追われています。そんな、今アツい映像業界に向いている人の特徴を、映像業界の現役採用担当が徹底解説します!
一口に映像と言っても企画・制作や技術者、プロデューサーなど様々な役職が存在しますが、今回はどの分野でも共通するものをご紹介します。
映像業界に向いている人の特徴
マルチタスク能力がある
映像制作は、企画・制作をおこなう部署だけではつくることができません。
制作部(やそれに類似する部署)が、他部署や外部の企業に所属するカメラマンや音声、照明、大道具、小道具、編集エディター、演者(出演者)といった様々な業界関係者に指示を出して1つの映像を制作します。
そのため、制作部の人間(ディレクターやプロデューサー)は、同時進行でいくつもの業務を管理する必要があります。1つでも滞りがあると納品遅延が発生する可能性が高くなるため、とても重要な業務のひとつです。
さらに収録現場では様々な関係者が収録に参加するので、制作部以外の関係者もお互いの業務が円滑に進むように自身の業務をこなしつつ、周囲の業務をサポートするような業務と並行して動かなければなりません。
このように、映像制作の現場ではマルチタスク能力を求められるシーンが多いので、マルチタスクに慣れていると映像業界でそのスキルを活かすことができると考えられます。
コミュニケーション能力/調整力がある
先程の章でも「外部の関係者と関わることが多い」と解説しましたが、それに伴いコミュニケーション能力を求められることが非常に多いです。
どの程度のレベルが求められるかというと、まずは通常業務を円滑に進めることができるレベルでコミュニケーションを取れればOKです!
ただし、こちらから無理なお願いをするシーンもあるかと思いますので、関係値を高められるレベルにもっていけるくらいには「人と関わることが得意」なことに越したことはないと、採用担当的には思います…!
(急な撮影日程や企画内容の変更、緊急対応など様々な関係者が関わっている分、調整する際にご迷惑をかける取引先が多くなってしまうものです…)
また、コミュニケーションの中で『自己アピール上手』であることもポイントになります。
自分を引き上げてくれる上長や先輩に、やる気や向上心をアピールすることで人事や昇進の会議の際に「あの人なら先輩にも後輩にも慕われているし、向上心もあるから昇進させてもいいんじゃないか」と候補に挙げてくれるかもしれません。
きらびやかな業界に見えて、裏方業務は至って地味なものが多いからこそ、いかに自分がちゃんとやっているかのアピールをしておきましょう。
アピール方法は、主に【報連相】や日常会話の中で「今度このロケに参加させてほしい」というような業務に前向きな発言を心がけるところからはじめてみましょう!
日々の業務の中で、勉強をする姿勢がある
映像業界は、新人に対して大がかりな研修をおこなうのではなくオンザジョブで学んでゆく業界なので、日々の業務を勉強として取り組める姿勢のある人材は非常に現場から評価されます。
例えば、テレビ業界のアシスタントディレクター界隈で苦手という声が多い『文字起こし(収録映像を見ながら文字に起こす作業)』。
これは、ただ聞こえてきた音の情報を文字に変換するのではなく「どうしてここでディレクターはカンペでこの指示を出したんだろう」「どうしてディレクターはインタビュー相手にこんな質問をしたんだろう」と、映像の内容を考えながら文字起こしをおこなうだけでも成長の度合いが他の人と比べて異なってくると思います。
また、演出担当からの台本修正依頼も、修正をする中で「どうして、演出担当はこの部分の構成を変えたんだろう」と考えるだけでも成長に繋がります。またこの後、演出担当に対して変更の理由を聞いてみることで、演出陣からの評価も変わり、自身の考え方も大きくステップアップするかと思います。
一見雑務や単調な業務に見えるものでも、考え方ひとつで大きく成長につながります。そんな姿勢の人材が現場では評価されるため、このような考え方を持つ人は映像業界に向いていると言えます。
エンタメやメディアが好きで、その分野のインプットを怠らない
映像業界に身を置くことになれば、より一層業界の動向チェックや分析する姿勢が必要になります。
なので、業界志望者の段階で「映画業界に飛び込みたいけど、最近の映画作品はほとんど見ない」「テレビ業界に興味があるけど、著名な芸能人や今話題のタレントの名前が分からない」では、業界の人から「本当にこの業界に入りたい人なのかな…?」と思われてしまいます。
そのため、志望する映像業界で最近よく起用されているタレントや俳優情報のインプットや、話題の映像作品や映像化が期待されているような作品を積極的にインプットすることを日常的におこなっている人(その業界が好きで、情報を取り入れる環境を自分からつくっている人)は、映像業界に向いていると言えます。
この分野が好きな方であれば、日常的に行っていることかと思うので「好きこそものの上手なれ」とはこのことですね。もし、映像業界の選考に参加を検討していれば、今からでもすぐにインプットをはじめてみましょう!
「映像制作」をしたい
「そんなの当たり前すぎる!」と思うかもしれませんが、実は今一度十分に自己分析をする必要がある部分です。
例えば映像系企業への入社志望理由が「芸能人とお仕事をしたい」だった場合、実はマネージャー(芸能事務所)やヘアメイクといった業界でもその夢を叶えることができます。そのため、自分はどうして映像業界に興味があるのかを改めて分析してみましょう。
もし分析した結果、「尊敬する芸人さんと一緒に、面白い映像コンテンツをつくって沢山の人に見てもらいたい!」「自分が過去に映像作品で人生観が変わったので、今度は自分が作った映像作品で人の心を動かしたい。」といった『映像である理由』がしっかりしていた場合は、ぜひそのアツイ気持ちを映像系企業の選考会で披露してみましょう!
知的好奇心が旺盛
映像業界では、企画を通して様々なことを掘り下げます。番組や映画系なら毎回異なる企画や台本に合わせてリサーチをおこないますし、広告系なら案件やクライアントによって取り扱う表現方法や企画が異なるので模索やリサーチが必要になります。
そのため、様々な業務(特にリサーチ)に対してポジティブに掘り下げを進められる姿勢をもっているひとはこの業界に向いていると言えます。
また、様々な分野の知識を浅く広く蓄えている知的好奇心も評価される場面があります。例えば、企画会議で皆がそこまで詳しくないけど今流行っているものの話題になった時に「○○○だから10代の女性にウケてるみたいですよ」と+αの情報をすぐ足せる知識があれば重宝されますし、知識を活かして応用を考えることができるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
映像業界は様々な役職が存在しますが、このように共通して向いていると言える特徴もたくさんあります。もちろん各役職別に異なる『向いている特徴』もあるので、もし今回の記事で映像業界に対して興味が出てきたら、今回の記事の中で挙げた細かい役職名(ディレクター・プロデューサー・カメラマンなど)を使用して、業界研究をしてみましょう!