映像クリエイターに必要な資格とは?おすすめの資格8つを紹介

映像クリエイターをはじめ映像制作に関わる仕事をしたい人の中には、資格取得を検討している人もいるでしょう。資格を取得することで、企業によっては就職 で有利になったり仕事に就いた後に知識を活かせたりします。 今回は、映像クリエイターに資格が必要かどうかを説明し、おすすめの資格8つをご紹介します。


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映像制作の仕事に資格は必要?

映像制作や映像クリエイターの仕事をするうえで、必須となる資格はありません。資格を取得していなくても、映像制作や映像クリエイターの仕事を行えます。

とはいえ、映像制作や映像クリエイターの仕事をするには機材を使いこなせなければなりません。そのため機材の扱いに関するテクニックや技術的なスキルが求められます。

資格を取得するために勉強すれば、その過程で必要な知識やスキルを身に付けられます。知識やスキルを習得するために、資格取得を目指す人も多いです。

また、資格を取得していれば一定レベルの知識やスキルがあることを客観的に証明できます。就職・フリーランス問わず、資格があると有利に働く可能性があります。

映像制作に携わるために資格は必須ではないものの、取得しておくのがおすすめです。

映像クリエイターに求められる知識が身に付く資格5つ

ここでは映像クリエイターに求められる知識を身に付けたい方に、おすすめの資格をご紹介します。

1.CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、CGで表現するデザイナーやクリエイターのための検定です。公益法人画像情報教育振興協会が1年に2回実施しています。CGを用いた映像制作で必要な知識全般について問われる内容の試験です。

ベーシックとエキスパートの2種類に分かれており、ベーシックは基本的な知識について出題されます。受験料はベーシックが5,600円で、エキスパートが6,700円です。

エキスパートは、問われる知識の量の多いうえに応用力も試されます。難易度が高く合格率もベーシックより低めです。

ベーシック、エキスパートのどちらも公式のテキストが販売されているため勉強しやすいといえます。まずはベーシックを取得してから、エキスパート合格を目指すのがおすすめです。

2.動画編集検定

動画編集検定は、一般社団法人日本動画編集協会が実施する検定です。動画編集の仕事で必要な知識・技能・実務能力などについて問われる内容が出題されます。

出題形式はさまざまです。選択形式のものもあれば、丸バツ回答式や記述回答式の問題もあります。

難易度別に1級・2級・3級とわかれていますが、現在(2023年12月時点)1級は準備中となっており、受験できるのは2級と3級のみです。

いずれもオンラインで実施されるため、好きなときに好きな場所で受験できます。3級なら無料で受験できるため、気軽に挑戦してみると良いでしょう。2級は受験料が4,980円かかります。

3.映像音響処理技術者認定試験

映像音響処理技術者認定試験は、一般社団法人日本ポストプロダクション協会が実施している資格試験です。映像や音響に関連する業界で、最低限知っておきたい基礎知識や技術について出題されます。

試験は全国40箇所の会場で実施され、受験料は5,500円、実施頻度は毎年1回です。出題は5つの単元に分かれており、マークシート方式になっています。合格基準は原則として60%以上の得点です。

また、映像・音響関連の学科がある大学や専門学校の中には、制度参加校になっているところもあります。その場合には、試験問題集を割引価格で購入できるなどの特典があり、受験しやすい環境です。

同じ学校内で受験者が多い場合には、校内での受験が可能な場合もあります。学生の場合には、自分が通っている学校が制度参加校になっているかどうか確認しておきましょう。

4.画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニア検定は、公益法人画像情報教育振興協会が実施している検定試験です。画像処理分野の開発や設計に必要な知識の習得を試す内容の問題が出題されます。

試験はベーシックとエキスパートのふたつに分かれており、いずれもマークシート方式です。1年に2回実施され、受験料はベーシックが5,600円、エキスパートが6,700円です。

ソフトウェア・ハードウェア・システム開発などのうち、画像処理に関連のある知識が幅広く試されます。単に知識を覚えるだけでなく、実際に使える能力も必要です。

映像制作において、静止画像を扱う機会もあるため、仕事の幅を広げるのに取得しておくと有利でしょう。

5.アドビ認定プロフェッショナル

アドビ認定プロフェッショナルは、アドビ社が公認している国際認定資格です。illustrator・Photoshop・premiere proなど、アドビ社のアプリケーションを扱うスキルが試されます。

アプリケーションと年度ごとに科目を分けて試験が実施されており、合否も科目ごとに認定されます。映像制作の仕事に就きたいのであれば、premiere proの科目で認定を目指すと良いでしょう。受験料は一般の方で10,780円、学生なら8,580円です。

映像クリエイターの仕事に活かせる資格3つ

次の資格を取得しておけば、映像クリエイターの仕事に就いてから役に立つ場面が多いです。

1.色彩検定

色彩検定は公益社団法人色彩検定協会が実施している検定試験です。文部科学省の後援も受けています。難易度別に1〜3級とUC級の4段階に分かれており、いずれも70%前後の正答率で合格できます。1級は1次試験と2次試験に分かれており、

受験料はUC級が6,000円、3級が7,000円、2級が10,000円、1級が15,000円です。

色彩検定を取得していれば、色彩についての理解が深まります。色彩を学べば、温度や感情などの表現の幅が広がるでしょう。映像制作の仕事においても、テロップの色や映像の特徴を表したサムネイルの制作などに活用できます。

2.マルチメディア検定

マルチメディア検定は、公益財団法人画像情報教育振興協会が実施している検定試験です。マルチメディアやICTに関する知識を問われる問題が出題され、映像制作の仕事で活用できる知識も盛り込まれています。

難易度別にベーシックとエキスパートに分かれており、いずれもマークシート式です。受験料はベーシックが5,600円、エキスパートは6,700円で、1年に2回実施されます。
エキスパートの方は合格率が低く難しい内容の試験です。

3.中型自動車二種免許

中型自動車二種免許は、中型車で旅客運送をするのに必要な免許です。中型車は、主に4トントラック・6トントラック・マイクロバスなどが該当します。

映像制作の仕事では、ロケを行うときに機材を運搬しなければなりません。大勢で移動することもあるでしょう。そのようなときに、中型自動車二種免許が役立ちます。

中型自動車二種免許を取得するには、運転経歴が3年以上必要です。試験を受けるのに必要な費用は9,700円です。しかし、自動車学校に通う必要があり、その費用が30~40万円程度かかります。

映像制作関連の求人は、普通自動車一種免許が応募条件になっているケースが多いです。中型自動車二種免許は難しくても、普通自動車一種免許は取得しておくようにしましょう。

まとめ

映像制作は資格がなくても行えますが、あらかじめ資格を取得しておけば、必要な知識やスキルを身に付けられます。企業によっては、面接の際のアピール材料にもできるでしょう。入社後に活用できる資格もあり、取得しておけば何かと有利に働きます。

応募の際に映像作品の提出を求める企業もあります。制作に携わるうえでも、資格取得の勉強で得た知識は無駄にはなりません。まだ学生で時間的な余裕がある人なら、今回紹介した資格をいくつか取得しておくのがおすすめです。