読売テレビと日本テレビの違いとは?
読売テレビと日本テレビの大きな違いとして、放送エリアが挙げられます。ここでは、読売テレビと日本テレビの違いについて詳しく解説します。
読売テレビは民間放送局のひとつ
読売テレビは関西圏を対象にしている民間放送局のひとつです。大阪府・兵庫県・京都府・和歌山県・奈良県・滋賀県が放送対象となっているため、関東圏に住んでいる方は読売テレビを見ることができません。また、本社は大阪にあります。
読売テレビは日本テレビと同じく、読売グループの放送局です。こう聞くと読売テレビと日本テレビは同じテレビ局に思えるかもしれません。
しかし、実際は読売テレビと日本テレビは放送エリアが大きく異なります。系列こそ同じですが、会社としてはまったくの別物であると考えておきましょう。
日本テレビは関東圏をエリアとする放送会社
日本テレビは関東圏を対象にしている民間放送局です。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県が放送対象であり、本社は東京にあります。
読売テレビとは異なり、日本テレビのような東京の放送局は地方局のネットワークを結んでいるため、ゴールデンタイムの時間帯は、関西圏でも日本テレビを見ることが可能です。
つまり、ほぼ関西圏の人たちしか見れない読売テレビに対して、日本テレビは全国の多くの方に見てもらいやすい仕組みになっているのです。このように放送エリアが大きく異なる点は、読売テレビと日本テレビの最も大きな違いといえるでしょう。
読売テレビと日本テレビは同じ読売グループであるものの、立場的には対等ではありません。会社の規模や放送範囲などから、日本テレビの方が立場的には高いとされています。
実際に関西で日本テレビを放送する際は、読売テレビの枠を使用します。こういった点からも日本テレビの方は、立場が上であるといえるでしょう。
それぞれのテレビ局に特徴がある
読売テレビと日本テレビは、放送範囲や立場だけではなく、制作しているテレビ番組にも数多くの違いがあります。
読売テレビはアニメ制作に力を入れており、全国的に有名な作品である「名探偵コナン」の制作を行っています。
本社の前にはコナンのブロンズ像が建てられており、まさに読売テレビを象徴する作品のひとつです。全国的に名探偵コナンは放送されているため、地方局の番組が全国展開している珍しい例となっています。
それに対して日本テレビは、民法第1号であるため「テレビとしてやるべきこと」を常に考えて番組制作を行っています。その中でも特徴的なのはチャリティー番組である「24時間テレビ」の制作でしょう。まさにテレビでしかできないことを実践している放送局なのです。
ほかにもテレビの歴史を語る上で欠かせない作品を数多く手掛けています。「キューピー3分クッキング」「笑点」「火曜サスペンス劇場」などは、すべて日本テレビ制作です。どれも長く愛される作品となっており、日本テレビを象徴しているといえるでしょう。
このように読売テレビと日本テレビでは番組制作の方向性も大きく異なります。当然ですが、全国的に放送を行っている日本テレビの方が読売テレビに比べて利益が多く、番組制作にかけられる予算も潤沢です。
そのため、日本テレビの方が比較的お金をかけた番組が多い傾向にあるといえるでしょう。24時間テレビのような数多くのスタッフを集めた番組制作ができるのも、日本テレビだからこそです。
しかし、読売テレビも決して負けてはいません。地方局ならではの地域密着性を発揮することができるのは、読売テレビの強みです。読売テレビの理念は「コンテンツファースト」と「地域密着」であり、テレビという枠にはとらわれず多種多様なビジネス展開を行っています。
就職するのであれば、それぞれの特徴に目を向けることが重要です。ほかにもテレビ局は数多くあり、それぞれが唯一無二の特徴を有しています。しっかりと比較した上で、自分に適したテレビ局へ応募しましょう。
読売テレビと日本テレビのどちらに就職するべき?
読売テレビと日本テレビのどちらに就職すべきか迷った際は、先ほど紹介した番組制作の方向性の違いに着目して決めることをおすすめします。しかし、判断材料はそれだけではありません。住んでいる地域で就職先を決めるのも良いでしょう。
日本テレビには大阪支社がありません。逆に読売テレビは東京と大阪の両方に拠点があります。つまり、大阪で働きたいのであれば、必然と読売テレビへの就職がおすすめです。
逆に東京で働きたいのであれば、日本テレビも選択肢に入るでしょう。現時点では東京と大阪のいずれかで働いてみたいのであれば、支店が大阪にもある読売テレビへの就職をおすすめします。
働きたい地域をひとつの判断材料にして、就職先を決めましょう。
まとめ
読売テレビと日本テレビはまったく異なるテレビ局です。どちらのテレビ局も、それぞれの魅力があります。就職を検討しているのであれば、ぜひ両方の強みに目を向けてみてください。